20代におすすめの保険はこれだ!と言う様な記事はたくさんあると思いますので、この記事では、元保険屋さんとして「もし私が20代男性の見込み客がいた場合にどんな保険をすすめるのか?」と言う観点の記事を書いていきます。
20代男性と言っても、様々なケースがあるので考えられる一般的なケースをいくつかピックアップして書きますので、保険選びの参考にしてみてください!
目次
20代独身の方の場合におすすめする保険
20代独身の方に勧める保険商品とその理由性を書いていきましょう。
先に少し書いておきますが、私の考え方では20代独身の方には医療保険・がん保険への加入を勧めます。
この意見には賛否あり、生命保険を販売する方にとっては「その提案はない!」と言う方も居るかもしれません。
あくまでも、私個人の考え方です。
おすすめの保険商品を紹介
おすすめの保険商品は基本的に医療保険とがん保険です。
それぞれの商品を下記にリストアップしておきます。
医療保険
- オリックス生命「新CURE(キュア)」
- 東京海上日動あんしん生命「メディカルKit R」
がん保険
- SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」
- FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」
- ライフネット生命「がん保険ダブルエール」
医療保険に関しては2つの商品、がん保険に関しては3つの商品をリストアップしました。
医療保険もがん保険もそれぞれに特徴の異なる商品ですので、ニーズと保険料の兼ね合いで最終的に勧める保険を決めていきます。
おすすめの医療保険の解説
医療保険に関しては、オリックス生命と東京海上日動あんしん生命の保険をピックアップしました。
それぞれの特徴を少し書きましょう。
オリックス生命「新CURE(キュア)」
三大疾病や七大生活習慣病にも手厚い保障となっているのが強みとありますが、この保険に関しては、コストパフォーマンスが非常に良い商品と言えます。
医療保険に大切な入院・手術・先進医療と言う基本的な保障はしっかりとしていて、そのうえで保険料が比較的安いのです。
入院日額5,000円ぐらいの保障内容なら、20代の方であれば終身払いで月々の保険料が2,000円前後となり、特約を付加しても3,000円未満の保険料となるでしょう。
また、保険料の支払期間を有期として60歳や65歳で払い済みの契約にしても、4,000円から6,000円ほどで収まるでしょう。
この保険料が安いのかどうなのか判らないと思いますが、他の医療保険と比較すると非常にわかりやすいと思いますが、この記事では割愛します。
医療保険に加入を考えているのであれば、保障と保険料のバランスが良いという意味で、この商品を個人的には勧めます。
東京海上日動あんしん生命「メディカル KitR」
このメディカルKitRは、近年少し注目をされ始めている「リターン系」と言われる医療保険となっています。
この保険の特徴は、指定の年齢になったときにそれまで支払った保険料が返ってくるという医療保険となっています。
少し具体的に書くと、25歳に加入して65歳の時に保険料が返ってくる設定でこの医療保険に加入した場合、65歳の時に30年間分の保険料が返ってくるのです。
また、この30年間の間に病気やけがで入院し給付金を受け取っていた場合には、その給付金額を差し引いた保険料相当額が返ってきます。
その代わり、月々の保険料は通常の医療保険の1.5倍から2倍程度します。
月々の保険料が高いのに何故おすすめするのか?と言う方も居るでしょう。
しかし、この商品は若ければ若いほどおすすめしたい保険商品なのです。
要は、今の医療保険が30年後の医療技術に適しているかどうかというのが判らないためです。
30年後医療技術の進歩状況が判らないため、30年後に今の医療保険が役に立たなくなる可能性も十分に考えられるのです。
このリターン系の特徴と言えるのが、30年後にそれまで支払った保険料が返ってくる事です。
もし、病気もせずに健康で30年間過ごすことができれば、保険料が全額戻ったタイミングで医療保険の見直し・乗り換えが出来るのです。
月々の保険料が安いオリックス生命の医療保険に加入した場合に、同じように30年後に医療保険を見直し・乗り換えをする事になると、それまで支払った保険料は完全に掛け捨てになりますよね?
そう考えれば、リターン系の方が見直しをするチャンスを作れるという考え方が出来るのです。
また、リターン系の医療保険は月々の保険料が高いことから、総支払保険料も高くなるのではないかと思う方も多いと思いますが、同じ終身払いでもリターン系は保険料が一度返ってくることから、長い目で見たときの総支払保険料に大きな差はないのです。
少し具体的に書きましょう。
通常の医療保険を終身払いで加入した場合
月々の保険料が2,000円だったとすれば、年間で24,000円となります。
25歳で加入し85歳になったときに支払った総保険料は、24,000円×40年=960,000円となります。
リターン系の医療保険に加入し65歳で保険料を一旦返してもらう場合
月々の保険料が4,000円だったとすれば、保険料は48,000円となります。
25歳で加入し85歳になったときの総支払額は、48,000円×20年=960,000円となります。65歳でそれまでの保険料が全額返ってきて、そこから20年間の保険料を払った計算になっています。
月々の保険料は倍ほど違いますが、総支払保険料は同じとなります。保険料を倍にしていますが、商品によっては1.5倍程度に収まるものもありますので、100歳ぐらいまで生きれば通常の医療保険の方が安くなる可能性はありますが、基本的に大きな差は出ないと言えるでしょう。
そう考えたときに、見直しをしやすい環境を作っておくのか、作っておかないのか、あなたはどちらを選びますか?と言う事なのです。
おすすめのがん保険の解説
がん保険に関しては3つの商品をピックアップしましたが、がん保険に関しては好みかな?と言う考え方です。
それぞれに少し特徴があるのですが、それは保障内容・保険金の支払い方と言うところになります。
ピックアップした
- SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」
- FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」
- ライフネット生命「がん保険ダブルエール」
をそれぞれ少し紹介していきます。
SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」
SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」は、オーソドックスながん保険となっており、がん治療を目的とする入院・手術・先進医療はもちろんですが、通院治療までも保障してくれる内容となっています。
がん治療に関して様々な治療に備えたいという方には向いている保険と言えるでしょう。
FDW富士生命「新がんベスト・ゴールドα」
FDW富士生命「新がんベスト・ゴールドα」は、一時金の給付に特化した保険となっており、入院したら一日○○円・手術をしたら○○万円と言うのではなく、2年に1回何度でも診断給付金がもらえる内容となっています。
そのため、まとまった給付金を受け取って入院・手術などの治療費に充てることもできますし、通院治療に充てることもできる様になっています。
給付金の使い方は、受け取った方の自由となります。
入院したり、手術をするたびに保険金の請求をするのは少し面倒だなと思う方や、まとまった治療費を準備したいという方には向いていると言えるでしょう。
ライフネット生命「がん保険ダブルエール」
ライフネット生命「がん保険ダブルエール」は、長期治療に適した内容の保険商品となっています。
治療サポート給付金と言うのが毎月10万円を無制限で支払われる保障があるため、長期的な治療になった場合でも、通院のたびに保険金請求をするという必要がありません。
抗がん剤治療やホルモン剤治療に関しては、通院治療となることが多いことから通院のたびに保険金を請求しなければならないというのが面倒だという方には向いているかもしれませんが、入院の保障はありませんので、注意が必要な保険とも言えます。
がん保険の選び方は好み?
それぞれに少し特徴が異なっていますが、がん保険は基本的に終身保障の終身払いであれば、どの保険を選んでもいいと思います。
がん保険は、それぞれ特徴が異なる商品が多く、また商品改定(内容の変更)も比較的多く新しい内容の商品が数年おきに発売されます。
がん治療に関しては、医療技術の進歩が早いため、がん保険もそれに沿うように進歩していきますので、終身保障の終身払いと言う保険料が一番安くなる契約方法をとり、新しい保険が出れば乗り換えるというスタンスで保険を選びさえしていれば、後の保障内容や支払い方と言うのは好みで選べばいいと思います。
まとめ
20代の男性では、「結婚をしているよ!」と言う方や、「まだまだ学生だよ!」と言う方など、20代の方の状況は非常に様々ですので、あらゆるケースを書こうと思いましたが、内容が多くなるので、独身の方向けの内容だけになりました。
結婚して子供もいるよ!と言う方に関しては、また30代の保険についても解説予定ですので、そちらを参考にしていただければ幸いです。
また今回の記事を少しまとめてみると、個人的には20代で独身の方であれば無理に保険に入る必要などないと考えています。
この年代の方であれば、保険に入るよりも少しずつでもお金を貯めておくか、交際費などに使う方が良いと言えるかもしれません。
保険はあくまでも「もしものときのため」ですので、結婚した・親元を離れて一人暮らしを始めたなど、「もしもの事があれば困る!」となったときにはじめて保険へ加入を検討しましょう。
それでも、全く遅くはありません!!
よく生命保険は若いうちに!と言われますが、それは保険料も安いですが健康な間に!と言う意味合いで使われます。
医療保険などは、病気を患ってしまうと一気に加入しにくくなるので、それだけ覚えておけばいつ加入してもいいです!
それだけ覚えておいてください。
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