住友生命の学資保険のラインアップには、学資積立保険「たのしみキャンバス」と学資保険「こどもすくすく保険」の2つとなっています。
「たのしみキャンバス」に関しては、学資保険としてラインアップされていますが、個人年金保険を学資保険として活用している保険ですので、一般的な学資保険とは少し異なりますので、個人年金保険として別記事で解説をします。
今回は、住友生命が販売する一般的な学資保険である「こどもすくすく保険」について解説をしていきます。
目次
住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」はこんな保険!
住友生命が販売する一般的な学資保険である「こどもすくすく保険」は、子供の進学の節目(中学・高校・大学などの入学時)に祝い金を受け取れ、保険契約の満期時に満期保険金を受け取れる保険商品となっています。
保険契約者は基本的に子供の両親となり、被保険者(保険の対象となる人)は子供と言う事になります。
少し細かいことを説明すると【子供の生死混同保険】と言う事であり、保険期間中に子供が死んでしまった場合には、それまでに支払った保険料に応じた「死亡保険金」が支払われ、子供が元気に満期を迎えた場合には、満期保険金が支払われると言う保険商品です。
また、契約者である両親が【死亡】【高度障害状態】になった場合には、保険料の支払いが免除されるようになっています。
これが、住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」の内容の全てです。
意外と簡単ではないでしょうか?
もう少しこの保険の内容を細かく解説していきますね。
住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」の内容紹介!
住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」の契約概要から保障内容と言ったところを紹介していきましょう。
「こどもすくすく保険」の契約概要
ここでは、契約に関する概要を少し紹介します。
契約期間
・満18歳満期・満22歳満期
保険料払込期間
・満12歳満了・15歳満了・18歳満了(18歳満了は22歳満期の場合のみ)
契約可能年齢
・契約者(親):男性の場合18歳~69歳・女性の場合16歳~75歳
・被保険者(子供):0歳~9歳
※被保険者と契約者の組み合わせ次第では取り扱い出来ない場合あり
「こどもすくすく保険」の保障内容
ここからは「こどもすくすく保険」の保障内容について紹介していきましょう。
主契約
- 死亡
特約
- こども総合医療特約
- こども入院保障充実特約
- 指定代理請求特約
主契約である保障は子供の死亡となっています。
特約の医療保障に関しては、大人の死亡保険や医療保険の内容と同じ内容になっており、病気での入院を保障する内容となっており、子供の病気に備えられるようになっています。
ただし、この特約を付けることで【返戻率】は下がりますので、それでもいいと言う場合は特約の付加を考えるようにしましょう。
出来だけ学資保険は学資保険、医療保障は医療保険や共済で備えるのがベターだと思います。
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住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」の仕組みを紹介!
それでは、住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」の仕組みについて少し細かく解説をしていきましょう。
この保険は最初にも書きましたように、昔からある一般的な学資保険となっています。
こどもの進学に合わせて、【学資祝金】が進学の節目で支払われることで、進学時の入学金などの足しにすると言う目的での加入がメインとなります。
それでは、どのように【学資祝金】が受け取れるのか?という所を見ていきましょう。
18歳満期の場合の受け取り方
保険期間:18歳満期
保険料払込期間:12歳まで
基本保険金額:100万円
上記の場合の【学資祝金】と【満期祝金】の受け取り方・受取金額は下記のようになります
- 12歳(中学入学時):学資祝金・10万円(基本保険金額の10%)
- 15歳(高校入学時):学資祝金・10万円(基本保険金額の10%)
- 18歳(大学入学時):満期祝金・100万円(基本保険金額の100%)
上記のように【学資祝金】【満期祝金】を受け取ることになり、合計額は120万円となります。
22歳満期の場合の受け取り方
保険期間:22歳満期
保険料払込期間:18歳まで
基本保険金額:100万円
上記のように保険期間を22歳満期とした場合は先ほどと少し異なります。
- 12歳(中学入学時):学資祝金・10万円(基本保険金額の10%)
- 15歳(高校入学時):学資祝金・10万円(基本保険金額の10%)
- 18歳(大学入学時):学資祝金・30万円(基本保険金額の30%)
- 22歳(大学卒業時):満期祝金・100万円(基本保険金額の100%)
上記のように【学資祝金】【満期祝金】を受け取ることになり、合計額は150万円となります。
18歳満期にする場合と22歳満期とする場合では、【学資祝金】の受け取り方が変わってきますが、18歳満期の場合には18歳(大学入学時)に満期が来ることで、まとまった満期祝金が貰えることで、大学の入学金の足しにできますが、22歳満期であれば大学入学時に受け取る割合が基本保険金額30%になることから、まとまった金額にならないので少し使い勝手が悪くなるかもしれません。
大学進学時の費用までを考えているのであれば、18歳満期を選ぶのが良いと言えるでしょう。
逆に社会人になった時に、新生活に掛かる費用に充てると考えるのであれば、22歳満期を選ぶのも良いかもしれないですね。
22歳満期を選ぶのであれば、満期祝金を結婚費用などに残しておくと言う手もありますね。
住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」の保険料例を紹介!
最後に、「こどもすくすく保険」の保険料例を紹介していきます。
契約内容
・主契約のみ(子供の死亡保障のみ)
・基本保険金額(満期祝金の額)100万円
・学資祝金・満期祝金受取総額120万円
・保険期間18歳満期
・保険料払込期間12歳まで
契約者が男性の場合
契約者の年齢 | 被保険者年齢 | ||
0歳 | 1歳 | 2歳 | |
20歳 | 8,187円(101.8%) | 8,942円(101.6%) | 9,833円(101.7%) |
30歳 | 8,192円(101.7%) | 8,947円(101.6%) | 9,837円(101.6%) |
40歳 | 8,234円(101.2%) | 8,986円(101.2%) | 9,875円(101.3%) |
契約者が女性の場合
契約者の年齢 | 被保険者年齢 | ||
0歳 | 1歳 | 2歳 | |
20歳 | 8,170円(102.0%) | 8,924円(101.8%) | 9,815円(101.9%) |
30歳 | 8,182円(101.8%) | 8,936円(101.7%) | 9,826円(101.7%) |
40歳 | 8,211円(101.5%) | 8,964円(101.4%) | 9,853円(101.5%) |
保険料例は上記のようになり、()内は返戻率となっています。
見ればわかりますが、返戻率に関しては決して高い数字とは言えません。
各保険会社が学資保険を販売し、返戻率の高さを売りにしている学資保険もある中で、返戻率が全体を見ても101%と言うのは少し寂しい数字と言えるでしょう。
このことから、決して貯蓄に特化した商品ではなく、子供の進学の節目に少しでも【学資祝金】を受け取りたいと言うニーズがある方向けの保険商品となっています。
子供の学費のための貯蓄代わりと言うニーズがあるのであれば、住友生命のもう一つの学資保険としてラインアップされている「たのしみキャンバス」を選択する方が良いと言えるでしょう。
しかし、マイナス金利の導入などの影響もあり、生命保険全般の保険料の高騰などもあり、どこの保険会社の商品も返戻率が下がっているので、学費の準備としてお金を増やすと言うのであれば学資保険は選んではいけないともいえるでしょう。
まとめ
住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」について紹介してきました。
少し専門的にこの保険を説明すると、【生死混同保険】と言う事で、「養老保険」と同じ作りとなっています。
そのため、【保険料払込期間】で【満期保険金額】を積み立てていると言う感覚の保険となっています。
総支払保険料を確認すると解りやすいのですが、先ほどの保険料例で出した金額を12歳までなど払うと総支払保険料は100万円を超えますが、返戻率は100%を下回らないので元本割れをすると言う事はないのですが、この学資保険と言うのが本当に自分に合っているのか?という所をしっかりと考えないといけないですね。
金利情勢の良い時には、「子供が生まれたら学資保険に入れば学費の心配はない」と言われていましたが、現在ではそんなことはありません。
子供の将来の学費を準備するのに、学資保険なのか外貨建て保険・変額保険・終身保険などの保険なのか、株式・NISAのような投資なのか、昔よりお金を増やす方法はたくさんありますので、自分に合った方法を模索するようにしましょうね!
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