住友生命の個人年金保険「たのしみキャンバス」・「たのしみワンダフル」を紹介!

住友生命
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住友生命には、学資保険としても活用のできる「たのしみキャンバス」と、通常の個人年金保険である「たのしみワンダフル」と言う2つの個人年金保険が販売されています。

同じ個人年金保険ですが、活用方法や特徴が少し違いますので、今回は住友生命の2つの個人年金をそれぞれ解説していきます!

住友生命の個人年金保険は2種類ある!?

住友生命の販売する個人年金保険には、「たのしみキャンバス」「たのしみワンダフル」と言う2つの保険商品があります。

「たのしみキャンバス」に関しては、学資保険として公式ホームページ上ではラインアップされていますが、保険種類の分類では【個人年金保険】と言う種類になります。

この「たのしみキャンバス」は、【学資積立保険】と位置づけられ、子供の大学進学時の学資金の準備として活用しやすいような作りとなっているため、学資準備に特化した個人年金保険と言う事が言えるでしょう。

一方の「たのしみワンダフル」は、一般的な【個人年金保険】と位置づけられ、老後資金の準備としての活用を目的として作られている商品となっています。

それぞれ活用の目的が違う事から、特徴も少し異なった保険商品となっていますので、その違いや活用方法という所をも少し詳しく見ていきましょう。

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大学進学時の学資準備に特化した「たのしみキャンバス」

それでは、学資保険としてラインアップされている個人年金保険である「たのしみキャンバス」についてその内容や特徴と言ったところを解説していきましょう。

この保険は先ほどから言っているように、大学進学時の学費を準備するために設計されている保険と言う事で、もう一つの学資保険である「こどもすくすく保険」と言う学資保険とは性質が異なっている保険商品です。

「こどもすくすく保険」との違いと言うのも併せて説明をします。

住友生命「たのしみキャンバス」の契約概要!

それでは、「たのしみキャンバス」の契約に関する概要を少し説明します。

保険期間(年金受取期間):18歳から5年確定年金
保険料払込期間:12歳まで又は年金受け取り開始時まで
契約可能年齢:被保険者(子供)0歳~8歳

簡単に説明をすると、18歳までは保険料払込期間であり12歳までに払い終わる事も、18歳まで払う事も出来ますが、12歳までに支払い終わり18歳(年金受け取り開始時)まで据え置き期間を作ることによって返戻率が上がることから、基本的には12歳までに保険料を払い終わる契約の方がベターと言えるでしょう。

住友生命「たのしみキャンバス」の特徴と仕組み!

それでは、「たのしみキャンバス」の特徴と仕組みについて少し解説をしていきましょう。

この保険は少し面白い特徴があり、その特徴が学資保険として活用される仕組みとなっています。

特徴

・保険料が月々15,000円以上となる場合、「たのしみランク」と言う割引制度の適応がある

第1回目の年金受取額基本年金額の2倍になる

大きな特徴としては後者の第1回目の年金受取額が基本年金額の倍になることから、大学入学時の入学金や大学受験に関する費用に充てられる仕組みとなっています。

この特徴以外には、正直なところ大きな特徴は無いと言えるでしょう。

保険の仕組み

保険の仕組みとしては、【生死混同保険】と言うのが一番いいでしょう。

死亡した際には、それまで支払った保険料に応じた「死亡給付金」が支払われ、無事に年金支払い時期を迎えた場合には、積み立てた年金原資を5年間の間受け取ると言った仕組みとなっています。

また、年金原資を年金として5年間受け取るのが基本形ではありますが、年金受け取り時に年金原資を一括で受け取ることも可能となっています。

年金で受け取る場合と比べると受取総額が少し少なくなりますが、大学の入学金に充てたいと言う場合には有効な手段となるでしょう。

また、特徴の箇所でも書きましたように、年金受け取り方に特徴がり初回(第1回年金受け取り時)に基本年金額の倍額を受け取れる仕組みとなっているのも学資保険としてラインアップされる理由と言えるでしょう。



学資保険「こどもすくすく保険」との違いは?

同じ学資保険にラインアップされている「こどもすくすく保険」とはどのような違いがあるのか気になる方も居ると思いますので、「こどもすくすく保険」と「たのしみキャンバス」の違いを解説していきましょう。

祝金と保障面で大きな違いがある!?

大きな違いは、【祝金】【医療保障】となります。

「こどもすくすく保険」は一般的な学資保険であることから、中学入学・高校入学・大学入学・満期時と契約条件によって、進学の節目に【祝金】が給付される内容になっていますが、「たのしみキャンバス」は、進学の節目の【祝金】はありません。

また、「こどもすくすく保険」には、特約として子供の病気などに備えるための【医療保障】の特約がありましたが、「たのしみキャンバス」には【医療保障】はありません

「こどもすくすく保険」は、子供の学費準備と医療保障など子供のための保険と言えますが、「たのしみキャンバス」は、将来の学費を準備するためだけの保険と言えるでしょう。

これが、この2つの保険の違いの一つです。

大学進学時の費用を準備するのに特化している!?

「こどもすくすく保険」は、子供の進学の節目で祝金を給付する事や、満期時(18歳または22歳)に満期保険金が支払われる仕組みとなっているため、大きなお金を貯めると言う目的の保険とはなっていません。

一方の「たのしみキャンバス」は、個人年金保険の特性を利用することで、大学進学時と大学在学中に掛かる費用に照準を合わせて、それ以外には祝金も出さないことで、「こどもすくすく保険」と比べると、お金を貯めやすい保険商品と言えるでしょう。

同じような保険内容の他社商品と比べると少し見劣りをする返戻率とはなりますが、手堅くお金を準備しいと言う方には良い内容と言えるでしょう。

この2つが「こどもすくすく保険」と「たのしみキャンバス」の違いと言えるでしょう。

住友生命の「たのしみキャンバス」の保険料は?

それでは、「たのしみキャンバス」の保険料例を紹介していきましょう。

個人年金保険と言う事で、年金原資を保険料払込期間で貯める保険ですので、保険料は比較的高くなります。

契約条件と保険料・総支払保険料から返戻率という所を紹介していきます。

契約条件

・第1回年金倍額型5年確定年金
・18歳から年金受け取り開始
・12歳保険料払込満了
・基本年金額50万円

保険料

契約年齢 保険料 払込総額 年金原資 返戻率

(一括受取時)

返戻率

(年金受取時)

0歳 20,145円 2,900,880円 約299.7万円 103.3% 103.4%
1歳 21,995円 2,903,340円 約299.7万円 103.2% 103.3%
2歳 24,210円 2,905,200円 約299.7万円 103.1% 103.2%

 

保険料としては、12年間で約290万円を貯めると言う事で、保険料としては高めの設定となっていると言えるでしょう。

月々2万円を子供のための貯蓄に充てると言う事は、児童手当などをそのまま学資保険に充てると言う方法以外は、少し家計にとって苦しい保険料と言えるかもしれないですね。

月々の保険料を安くする方法としては、年金受け取り開始時まで保険料を払うと言う方法もありますが、返戻率が下がることなども踏まえると、得策とは言えないでしょう。

もっと言うと、10万円を貯めるために月々2万円を払い続けられますか?と言う事が言えます。

月々2万円を払って増えるのは約3%の約10万円ですので、投資などでお金を増やす自信のある方であれば、魅力は感じないのではないでしょうか。

一方で、「大きく増えないけれど手堅いなら良い!」と言う方には向いていると言えるでしょう。



老後資金を準備するための保険「たのしみワンダフル」

それでは、もう一つの個人年金保険である「たのしみワンダフルについて解説をしていきます。

「たのしみキャンバス」とは違い、「たのしみワンダフル」は、通常の個人年金保険と言えるでしょう。

基本的な考え方は、老後資金の準備としての活用となりますので、月々いくらの保険料を毎月払っていくのか?そして、何年かけて年金を受け取るのか?という所が大事になってくる保険と言えるでしょう。

それでは、「たのしみワンダフル」の契約概要や保険の仕組みや保険料と言うところから、「たのしみキャンバス」との違いまでを解説していきます。

住友生命の「たのしみワンダフル」の契約概要!

それでは、住友生命の「たのしみワンダフル」の契約に関する概要を少し見ていきましょう。

保険期間(年金受取期間):5年確定年金・10年確定年金・15年確定年金・終身年金
保険料払込期間:年金受取期間の数年前(おおよそ5年前)まで、又は、年金受け取り開始時まで
契約可能年齢:0歳~75歳

保険期間ともいえる年金受取期間に関しては、すべて保証期間付きとなり、5年・10年・15年・終身と選択することが出来ます。終身年金を選ぶことも出来ますが、基本的には有期間である5年・10年・15年からの選択となりますが、年金受け取り時に受け取り期間の変更も可能ですので、年金受け取り時のご自身の状況なども考慮できる点は良い点と言えるでしょう。

また保険料の支払いに関しては、基本的には60歳の設定になっていることが多いですが、この理由性としては、「現役で仕事をしている間に保険料を払い終わろう」と言う考え方ですので、定年退職の年齢が伸びることなども考慮して65歳などに設定しても良いかもしれないですが、公的年金受け取り時までの繋ぎとして考えるのか、公的年金にプラスαとするのかによって、保険料の払込期間を変えてもいいでしょう。

個人的には定年退職の年齢が伸びようが、60歳にして出来るだけ早く保険料を払い終えて年金受け取り時を繰り下げて【据え置き期間】を長くする方が、年金原資も増えると思いますので、そちらの方が得策かと思います。

住友生命の「たのしみワンダフル」の特徴と仕組み

それでは、「たのしみワンダフル」の特徴と仕組みを少し解説していきましょう。

特徴

・保険料払込期間満了から年金受け取り開始までに【据え置き期間】を設けることで年金額を増やせる

【保証期間付終身年金移行特約】を付加することで、終身年金にすることが出来る

・月払い保険料が15,000円以上になる場合には割引が適応される

大きな特徴としては上記の3つとなります。

特に注目するべき特徴は、2つ目の「終身年金にすることが出来る」と言う特約と言えるでしょう。

終身年金に移行しても、「年金原資」は変わらないために、年金給付額は少なくなりますが、一生涯年金を受け取れると言うのは、老後の生活にとってはとても心強いものとなるでしょう。

保険の仕組み

この保険の仕組みは「たのしみキャンバス」と同じです。

違いは保険料の払込満了期間と年金受け取り期間の違いだけで、基本的な作りは全く同じとなっています。

また、この保険は個人年金保険としてはオーソドックスな作りとなっていて、保険料払込期間満了に関しては定年退職をする年齢に設定され、年金の受け取り開始は公的年金保険の受け取り時期と同じになっています。

【据え置き期間】を設定することで、公的年金の受給開始時期と同じにして公的年金のプラスαとして使う事も出来ますし、【据え置き期間】を設定しないことで、定年退職から公的年金受給までの繋ぎの収入としての活用も出来るようになっています。

また保険料払込期間中の保障は、それまで支払った保険料に応じた「死亡保険金」の支払いとなります。



個人年金保険料控除の対象にするには?

特筆する必要はありませんが、一応、注意点の一つとして紹介しておきます。

この保険は、【個人年金保険料税制適格特約】をセットすることと、4つの条件を満たすことで個人年金保険料控除の対象となります。

基本的に、契約の時点で外交員の方などがしっかりとこの特約をセットするとは思いますが、もしも申し込み時にこの特約がセットされていなければ「個人年金保険料控除」の枠を使用できなくなりますので、申込時にチェックしておきましょう。

また、4つの条件と言うのは下記のようになります。

・年金受取人が契約者本人または配偶者
・受取人が被保険者
・保険料払込期間が10年以上
・年金受け取りが60歳以降に開始され10年以上続く

上記の条件を満たした場合に「個人年金保険料控除」の対象となりますので、【5年確定年金】などにすると、条件を満たさないと言う事になりますので気を付けましょう。

保険料と受取率を紹介!

それでは、「たのしみワンダフル」の保険料と受取率を紹介していきましょう。

この保険は個人年金保険と言う事で、保険料は15,000円として各年齢での年金原資と受取率を表で紹介していきます。

契約例:60歳払込満了・65歳年金開始・10年確定年金・月々保険料15,000円(割引適応)

男性の場合

契約年齢 払込総額 年金原資 受取率

(一括受取の場合)

年金額

(受取総額)

受取率

(年金受取の場合)

20歳 720万円 約764万円 約106.1% 77.88万円

(778.8万円)

約108.1%
30歳 563万円 約563万円 約104.3% 57.41万円

(574.1万円)

約106.3%
40歳 360万円 約370万円 約102.9% 37.79万円

(377.9万円)

約104.9%

 

女性の場合

契約年齢 払込総額 年金原資 受取率

(一括受取の場合)

年金額

受取総額)

受取率

(年金受取の場合)

20歳 720万円 約764万円 約106.1% 77.88万円

(778.8万円)

約108.1%
30歳 563万円 約563万円 約104.3% 57.42万円

(574.2万円)

約106.3%
40歳 360万円 約370万円 約103.0% 37.80万円

(378.0万円)

約105.0%

 

男女で保険料を同じにしているので、大きな差はありませんが、40歳では男女でごく僅かな差があります。

これは、同じ保険料でも男女では料率が変わることで、起こりえるごく僅かな誤差と言う事になりますので、大きな問題ではないでしょう。

一括で受け取る場合と、年金形式で受け取るのでは、受取率が異なると言う事もしっかりと覚えておかなければいけないと言えるでしょう。



「たのしみキャンバス」と「たのしみワンダフル」の違いは?

それでは、最後になりますが同じ個人年金保険の「たのしみキャンバス」と「たのしみワンダフル」の違いを少し紹介していきましょう。

この2つの保険の違いは次の2点となります。

・保険料控除の種類の違い

・年金受け取り方法の違い

上記の違いが大きな違いとなります。

保険料控除の種類の違い

この2つの保険商品は【保険料控除の枠】が異なります。

学資保険としてラインアップされている「たのしみキャンバス」に関しては、個人年金保険料控除の条件を満たさないことから、「一般生命保険料控除」の枠に分類されます。

一方の「たのしみワンダフル」に関しては、個人年金保険料控除の条件を満たした上で【個人年金保険料控除税制適格特約】を付加することで、「個人年金保険料控除」の枠に分類されることになります。

あくまでも、条件を満たした場合となりますので、年金受け取り年齢・受け取り期間と言うのをしっかりと確認するようにしましょう。

条件に合致しない場合には「たのしみキャンバス」と同じ「一般生命保険料控除」の枠になりますので注意しましょう。

年金受け取り方法の違い

この2つの個人年金保険では、年金の受け取り方法に大きな違いがあります。

学資保険としてラインアップされている「たのしみキャンバス」に関しては、大学入学時の学資金として、第1回年金受け取り時は基本年金額の2倍の年金額が受け取れる仕組みになっています。

一方の「たのしみワンダフル」に関しては、受取期間中は同じ金額を受け取れる【平準タイプ】となっています。

子供の大学進学の費用の準備と老後資金の準備という、全く異なった目的での活用になりますので、同じ個人年金保険と言っても、年金の受け取り方法に大きな違いがあると言う事です。



まとめ

住友生命の個人年金保険「たのしみキャンバス」と「たのしみワンダフル」について解説してきました。

「たのしみキャンバス」に関しては、学資保険としてラインアップされていることから「学資保険でしょ?」と思う方も多いと思いますが、保険の種類上は個人年金保険に分類される保険となっています。

そして、同じ個人年金保険である「たのしみワンダフル」とも、少し違った内容の保険となっていることから、個人年金としてではなく、学資保険としてラインアップされていると言う事なのです。

そして、「たのしみワンダフル」に関しては、個人年金保険として一般的な保険商品と言える事から、他社の個人年金保険と返戻率(受取率)をしっかりと比較して、自身の老後資金の準備として有効な保険なのか?という所をしっかりと見極めて加入するようにしましょう。

また、「たのしみワンダフル」に関しては、【個人年金保険料控除】の対象になるかならないかでも所得税なども変わってきますので、しっかりとこの条件も確認して出来るだけお得に老後資金の準備をするようにしましょうね!

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