明治安田生命の「個人定期保険」と「養老保険」の商品内容の紹介と解説をします。
それぞれ、ごくごく一般的な定期保険と養老保険ですので、特筆しておすすめ出来る商品と言う訳でもありませんが、商品ラインアップにありますので、『外交員の方に勧められたけど、どんな商品なのかな?』と、気になる方も居るかもしれませんので、元保険屋さんとしてこの2つの商品を解説しておきます。
目次
明治安田生命の「個人定期保険」を紹介&解説
明治安田生命には、【医療】・【死亡】・【就業不能】などを総合的に保障する「ベストスタイル」と言う主力の定期型の保険がありますので、あまり積極的な販売をしていない商品と言えるのが「個人定期保険」です。
「ベストスタイル」を販売する前からの商品であり、『死亡保障だけでいい』と言うような方のためにラインアップ上に残していると言う商品だと思います。
それでは、この保険の内容を少し紹介していきます。
「個人定期保険」の基本情報
保険契約に関する基本的な情報の紹介と解説を少ししていきます。
保険期間:5年間or10年間
保険証払込期間:保険期間と同じ
契約可能年齢:16歳~70歳(被保険者年齢)
保険期間に関しては一般的な定期保険と同じように5年・10年の一定期間の保障となっています。
保険料払込期間に関しても、書く必要もありませんが保険期間と同一であり満期まで払い続けることになっています。
契約可能年齢に関しても、16歳から70歳と言うのも、ごくごく一般的と言えるでしょう。
「個人定期保険」の保険内容
次に、この保険の内容の紹介をしていきましょう。
主契約
- 個人的保険(死亡保障)
特約
- 傷害特約(不慮の事故による死亡・高度障害の保障)
- 災害割増特約(不慮の事故による死亡・高度障害の保障)
- 代理請求特約
この保険の基本保障は『死亡保障』になりますので、病気やケガの保障ではなく、あくまでも死亡に対する保障をする保険と言う事を忘れないでください。
基本的には主契約だけで良いのですが、特約として2つの保障がありますので少し触れておきます。
この2つの特約の違いを少し解説しておくと、【事故で亡くなるか】【災害で亡くなるか】の違いとなります。
極端な話をすると、この2つの特約を付けていない場合には、事故や災害での死亡は保障しませんと言う事になりかねないので注意しましょう。
「個人定期保険」の保険料例
それでは、この保険の保険料例を少し紹介しておきます。
この保険商品も保険料シミュレーションが出来なく、公式ホームページに載っている内容になりますので、もし興味がって保険料が知りたいと言う方は、面倒ですが明治安田生命に問い合わせてください。
契約例:30歳・男性・保険期間10年・保険金額(死亡保険金)3000万円
月々保険料:7,380円
保険料としては、『可もなく、不可もなく』『高くもなく、安くもなく』と言ったところでしょう。
この保険料であれば、収入保障保険に加入する方がコストパフォーマンスは良いと言えるでしょう。
「個人定期保険」の活用方法は?
この保険の活用方法を少し解説しておきましょう。
定期保険は、知っている方も多いと思いますが一定期間の保障しかない死亡保険となっています。
そのため、『結婚をするまで』や『子供が大きくなるまで』などの限定的な期間で活用する保険商品と言う考え方が一般的です。
もし限定的な使い方ではなく継続的な使い方をしてしまうと、【契約更新】の度に保険料が上がり高齢になってから『保険料が高すぎて更新できない』と言う事になりかねないので、あくまでも一定期間だけの限定的な使い方をするようにしましょう。
また、『子供が大きくなるまで』の期間の保障と考えているのであれば、この保険ではなく「収入保障保険」を活用するようにしましょう。
収入保障保険は同じ定期保険ではありますが、子育て期間中のために出来たような保険商品ですので、そちらを活用するようにしてください。
明治安田生命の「養老保険」を紹介&解説
明治安田生命の「養老保険」の内容について紹介と解説をしていきます。
この養老保険も、一般的な養老保険であり、特筆する部分はありませんが死亡保障と貯蓄を兼ね備えた商品を探している方も居ると思いますので、参考程度にみていただければとおもいます。
「養老保険」の基本情報
最初に「養老保険」の契約に関する基本情報の紹介と解説をしていきましょう。
保険期間:解りません(10年~30年だと思われます)
保険料払込間:保険期間と同じ
契約可能年齢:6歳~75歳(被保険者年齢)
保険期間に関してですが、公式ホームページなどで調べたのですが、正式な期間の表記がありませんでした。保険料例に30年間とありましたので、10年から30年の間ぐらいでの設定かと思います。詳しく知りたい方は明治安田生命に問い合わせをしていただければと思います。
保険料払込期間に関しても定期保険と同様で、保険期間と同じ期間保険料を払わないといけない内容となっています。
契約可能年齢に関しては、6歳からと子供の時から加入できることから、生前贈与に活用することも可能となっているとみて良いでしょう。
「養老保険」の保険内容
次に、この保険の内容を見ていきましょう。
主契約
- 養老保険(死亡保障)
特約
- 傷害特約(不慮の事故による死亡・高度障害の保障)
- 代理請求特約
主契約は、定期保険同様に死亡保障となっています。
特約に関しても【傷害特約】という定期保険と同じ保障がラインアップされていますが、【災害割増特約】の設定はありませんので、災害での死亡に関する保障はないと思っていてください。
また、この保険は保障と貯蓄を両立する保険商品ですので、満期時に満期保険金があります。
そのため、保険期間が比較的長く保険期間中に満期保険金を貯める保険と言う事を知っておいてください。
「養老保険」の保険料例
この保険の保険料例を紹介しておきましょう。
この保険も、保険料シミュレーションがなく、公式ホームページにある内容の紹介となりますので、興味のある方は面倒ですが明治安田生命に直接、問い合わせるようにしてください。
契約例:30歳・男性・30年満期・保険金500万円
月々保険料:15,810円
この保険は【保険金】と【満期保険金】が同額になる保険商品となりますので、保険料払込期間中(30年間)で500万円を貯めると言うイメージをしていただければ、月々の保険料がこの値段になるのが解ると思います。
要は、『死亡保障+貯蓄分=15,810円』と言う事になるのです。
【終身保険】・【定期保険】・【養老保険】と、3つの死亡を保障する保険種類がある中で、月々の保険料が一番高いのが、この【養老保険】となります。
「養老保険」の特徴と活用方法
この保険の特徴と活用方法を併せて紹介しておきます。
この保険の特徴は大きく2つあり
- 満期時に満期保険金の全部または一部を据え置くことや、年金形式で受け取ることが出来る
- 死亡保障と貯蓄が両立出来る
この2つとなります。
満期保険金を据え置きできる・年金形式で受け取ることが出来ると言うのは、他社の養老保険でも出来る事だとは思いますが、老後資金の準備を考えている方には大きなメリットになると言えるでしょう。
活用方法としては、貯蓄性を利用しての【資金確保】となりますので、老後資金や結婚資金や学費の贈与などにも活用は出来ますので、使い勝手は良いと思いますが、保険料も高くなりますので、資金的に余裕がある方であれば活用できますが、そうではない方にとっては魅力が半減する商品と言えるでしょう。
養老保険は金利情勢の良い時代(15年~20年ほど前のいわゆるバブル時代)に流行った商品であり、近年の金利情勢や世の中の経済事情では各社積極的に売る商品ではなくなっています。
明治安田生命の「個人定期保険」と「養老保険」はおすすめ出来る?
それでは、この2つの保険は元保険屋さんから見ておすすめ出来るのか?と言う事を少し解説していきましょう。
ハッキリと言うと『おすすめしません』と言うのが答えです。
両保険の活用方法でも解説しましたように、「個人定期保険」に関しては、期間限定的な使い方となりますが、【結婚するまでの間】と言う期間に限ると「ベストスタイル」などの総合的な保障をしてくれる保険商品を選ぶのがベターと言えますし、【子供が独立するまで】と言う期間で言うと「収入保障保険」を活用するのがベストと言えますので、この「個人定期保険」を、わざわざ活用するメリットは正直ありません。
この保険をもし使うのであれば、収入保障とは別枠で死亡保障が必要な場合などに活用するようにしましょう。
昔からある商品をそのまま残しているような状態の商品なので、外交員の方も積極的には販売しません。
そのような商品だと思っておいてください。
「養老保険」に関しても、ハッキリ言うと今の金利情勢や経済事情にはマッチしていない商品と言えます。
金利情勢の良いバブル時代には、満期保険金に配当が付くことで貯蓄性が今では考えられないぐらい優秀な保険商品でしたが、現在では配当も付かず保障以上のお金を払い増えないお金を貯めているだけの状態となっていることから、本来の魅力がない保険商品となり、各生命保険会社が積極販売を辞めている保険商品です。
貯蓄を考えるのであれば、養老保険ではなく【外貨建て保険】や【低解約返戻金型終身保険】を活用する方がベターともいえるでしょう。
『保障+貯蓄』が魅力の商品で、この魅力が半減しているのであれば、この保険を選ぶメリットはないと言えるでしょう。
まとめ
明治安田生命の「個人定期保険」と「養老保険」について、保険内容などを紹介と解説をしてきました。
本音を言うと、紹介するほどの商品でもなかったのですが、商品ラインアップ上にある事から今回は紹介・解説をしました。
これらの保険商品は昔からある保険商品であり、あらゆる保険のベースとなる保険商品ですので、各保険会社で商品自体は残っていますが、販売をしていると言う保険会社は非常に少ないです。
『一応ラインアップに残しておこう』程度で、残っている商品と言えるでしょう。
しかし中には、こういった保険商品を活用する場合もありますので、もしも単品商品を求めているのであれば、今回紹介したような内容や特徴などをしっかりと把握して保険選びをするようにしましょう。
コメントはまだありません