日本生命の主力商品である『みらいのカタチ』を知っていますか?
保険に少し明るい方であれば、「従来からあるパッケージ商品でしょ?」と思う方も居るかもしれませんが実は違うのです。
そこで、今回は日本生命の『みらいのカタチ』について解説していきます。
私も意外と使える商品だなと思ったので、保障内容や活用方法と言ったところを一緒に見ていきましょう。
目次
日本生命『みらいのカタチ』はこんな商品!
実は、日本生命の『みらいのカタチ』は、保険商品の名前ではないのです。
『みらいのカタチ』とは、日本生命が販売する特定の保険商品に与えられているグループ名みたいなものなのです。
そのため、同じ『みらいのカタチ』と言っても、契約によって保険の内容が大きく異なるのです。
あまりピンと来ないと思いますので、少し細かく解説をしていきましょう。
『みらいのカタチ』には14種類の保険商品がある!?
日本生命の『みらいのカタチ』には、14種類の保険商品がラインアップされていて、自分が必要だと思う保険商品を組み合わせて、自分だけのオリジナルの保険商品を作り出す仕組みとなっています。
14種類の保険商品を大きく分けると【3つの死亡保障】【6つの重い病気や介護の保障】【3つの医療保障】【2つの老後・将来の資金確保】に分けられます。
これらの中から、自分が欲しい保障だけをピックアップして保険を組んでいくのです。
少し具体的に言うと、死亡保障と医療保障が欲しい場合は、【3つの死亡保障】と【3つの医療保障】の中から、自分のニーズに合った商品を選べば良いのです。
これまで国内生命保険会社が販売していたパッケージ商品であったような、「不要な保障までセットになっている」と言う事が無い事から、合理的な保険商品とも言えるかもしれないですね。
『みらいのカタチ』のメリットとデメリット
『みらいのカタチ』のメリットとデメリットを少し紹介しておきましょう。
メリット
『みらいのカタチ』のメリットは、先ほども書いたように従来の国内生命保険会社の主力商品であるパッケージ商品とは違い、それぞれ単品商品のような保険を組み合わせるので、必要な保障だけを組み合わせることが出来るところでしょう。
また、複数の保険商品を組み合わせられる事で、単独で加入するよりも保険の管理がしやすくなるのもメリットと言えるでしょう。
デメリット
一方で、デメリットとなるのが、14種類の保障を選べますが、逆に言うと14種類しかないと言う事で、あとから詳しく解説しますが【就業不能保障】などはラインアップされておらず、『みらいのカタチ』にラインアップされていない商品は、『みらいのカタチ』でまとめられないので、管理が少し煩雑になると言えるでしょう。
気にならない人は良いかもしれないですが、管理を簡素化したい方にとっては少しネックになるかもしれないですね。
日本生命『みらいのカタチ』の保障内容を紹介!
ここからは、日本生命の『みらいのカタチ』の14種類ある保障内容を【3つの死亡保障】【6つの重い病気や介護の保障】【3つの医療保障】【2つの老後・将来の資金確保】の4つに分けて少しずつ解説をしていきましょう。
3つの死亡保障
死亡保障には「終身保険」「定期保険」「生存給付金付定期保険」の3つがラインアップされています。
それぞれの保険商品の基本情報や特徴を少しずつ紹介していきます。
「終身保険」
・契約可能年齢:3歳~80歳
・特約:リビングニーズ特約・保険料払込免除特約
・保険料例:30歳・保険金額1000万円・60歳払込満了
男性 | 女性 |
30,090円 | 29,630円 |
特徴
保険料払込期間満了後は死亡保険金の一部または全部を年金形式で受け取ることも可能(年金形式で受け取る場合は死亡保険金が無くなっていく)
ポイント
ごくごく一般的な終身保険であり、近年主流になっている低解約返戻金型ではありません。
保険料払込期間満了後には、死亡保険金を年金形式で受け取ることが出来ますが、保障を取り崩す仕組みとなっていることから、年金形式で保険金を受け取り続けると、死亡保障としての保険金は無くなります。
「定期保険」
・契約可能年齢:3歳~75歳
・特約:リビングニーズ特約・保険料払込免除特約
・保険料例:30歳・保険金額1000万円・保険期間15年
男性 | 女性 |
2,540円
(更新後:5,080円) |
2,240円
(更新後:3,810円) |
※()内の更新後保険料は1回目の更新をした場合、45歳~59歳までの保険料を示したものです。
特徴
特になし
ポイント
一般的な定期の死亡保険となっています。
保険期間中または満期時に保険金額を下げて終身保険への変更も可能となっていますが、保険金額は非常に少なくなりますので、終身保険への変更はおすすめしません。
「生存給付金付定期保険」
・契約可能年齢:3歳~65歳
・特約:リビングニーズ特約・保険料払込免除特約
・保険料例:30歳・保険金額1000万円・3年ごとに30万円の祝い金と満期時に300万円の満期金・保険期間15年
男性 | 女性 |
25,570円
(更新後:27,500円) |
25,340円
(更新後:26,540円) |
※()内の更新後保険料は1回目の更新をした場合、45歳~59歳までの保険料を示したものです。
特徴
3年ごとと満期時に【お祝金】が受け取れる定期保険であり、3年ごとの【お祝金】は自動的に据え置きされ満期時にまとめて支払われる。
※据え置かれた【お祝金】は自由に引き出すことが出来る。また満期時でも契約を更新するか、組み合わせている他の保険契約が継続している場合は据え置くことが出来る。
ポイント
保障と貯蓄を備え合わせた保険と言えますが、通常の定期保険に【お祝金】の部分を余分に支払っている保険とも言えます。
金利情勢が良くて配当金などがあれば、お金が増える可能性があるので『お得』な保険と言えますが、金利情勢の良くない現在では、増えないお金を余分に払っているだけの商品とも言えます。
『増えなくても定期的にお金がもらえる』『貯蓄が苦手だから保険料として強制的に貯められれば』と言うような方には、向いているかもしれないですが、あまりおすすめはしない保険商品と言えるでしょう。
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6つの重い病気や介護の保障
重い病気や介護の保障に関しては、「継続サポート3大疾病保障保険(5つ星)」「3大疾病保障保険」「特定重度疾病保障保険(だい丈ぶ)」「身体障がい保障保険」「介護保障保険」「認知症サポート+」の6つがラインアップされています。
同じような名前の保険商品もありますので、それぞれの特徴と違いという所を少しずつ解説と紹介をしていきましょう。
「継続サポート3大疾病保障保険(5つ星)」
・契約可能年齢:3歳~75歳
・保険期間:定期タイプ
・特約:保険料払込免除特約
・保険料:30歳・3大疾病保険金1000万円・年金100万円(最大4回)・保険期間15年
男性 | 女性 |
4,010円
(更新後:15,300円) |
6,580円
(更新後:16,330円) |
※()内の更新後保険料は1回目の更新をした場合、45歳~59歳までの保険料を示したものです。
特徴
死亡保険金を抑えて3大疾病に対する保障を手厚くした保険。
3大疾病になった場合に一時金を受け取れて、その後、生存していれば最大4回の年金保険金を受け取ることが出来ることから、3大疾病の治療を継続的にサポートしてくれる。
ポイント
ポイントとしては、先ほど書いたように3大疾病になった場合に一時金を受け取り、また、一時金を受け取った後に生存していれば年金形式で最大4回の給付金を受け取ることが出来ることから、3大疾病の治療に関して継続的に保障される心強い商品と言えるでしょう。
また、注意点としては下記の3点となります。
- 【急性心筋梗塞】【脳卒中】の場合は『保険会社が定める所定の状態が60日継続』が支払い条件となりますが、手術を受けた場合には日数制限がありません。
- がん保障は90日間の免責期間あり
- 上皮内新生物の場合と死亡時は保険金額の10%が給付金となります。
保険金支払いに関する注意事項となりますので、しっかりと把握しておくようにしましょう。
「3大疾病保障保険」
・契約可能年齢:3歳~75歳
・保険期間:終身or定期
・特約:リビングニーズ特約・保険料払込免除特約
・保険料:30歳・3大疾病保険金1000万円
定期の場合(保険期間:15年)
男性 | 女性 |
4,330円
(更新後:13,990円) |
5,680円
(更新後:12,780円) |
※()内の更新後保険料は1回目の更新をした場合、45歳~59歳までの保険料を示したものです。
終身の場合(60歳払込満了)
男性 | 女性 |
32,140円 | 32,360円 |
特徴
3大疾病になった時に一時金を受け取れ、死亡時も同額の一時金を受け取れる。
ポイント
基本的な保障などは「継続サポート3大疾病保障保険(5つ星)」と同じで、3大疾病になった場合に一時金を受け取れる。
年金給付金が無く、死亡時も3大疾病保険金と同額の死亡保険金があることが、「3大疾病保障保険(5つ星)」との大きな違いとなっている。
一時金の給付だけで良いと言う方は、こちらを選ぶのも良いのですが、定期タイプにするとこちらの方が保険料は高くなるので、こちらを選ぶなら終身タイプがおすすめと言えるでしょう。
「特定重度疾病保障保険(だい丈ぶ)」
・契約可能年齢:3歳~75歳
・保険期間:定期
・特約:保険料払込免除特約
・保険料:30歳・保険金額1000万円・保険期間15年
男性 | 女性 |
2,830円
(更新後:5,680円) |
2,210円
(更新後:3,780円) |
※()内の更新後保険料は1回目の更新をした場合、45歳~59歳までの保険料を示したものです。
特徴
所定の特定重度疾病と言われる、糖尿病・肝硬変・慢性膵炎・慢性腎不全・高血圧性網膜症・動脈疾患・臓器移植の7疾病になった場合に、各疾病1回ずつ特定重度疾病保険金を受け取れる。
支払い対象になる条件
糖尿病:治療のためにインスリン治療を180日以上継続している場合
肝硬変:診断された場合
慢性膵炎:手術を受けた場合
慢性腎不全:永続的な人工透析治療を開始した場合
高血圧性網膜症:診断された場合
動脈疾患:大動脈瘤などの手術or破裂したと診断されたときor四肢の動脈閉塞症の治療で血行再建手術をした場合
臓器移植:心臓・肺・肝臓・腎臓・膵臓・小腸のいずれかの臓器移植を受けた場合
ポイント
重度疾病とされる7つの疾病を手厚く保障する保険内容となっています。それぞれの疾患で1回ずつの保険金を受け取れることから、もしこれら7つの疾病の中で2つ3つと罹患してしまった時に、疾病ごとに特定重度疾病保険金を受け取れるのは、心強いと言えるでしょう。
注意点としては、死亡保険金は基本保険金の10%と低く抑えられている事と、それぞれの疾病での支払い対象になる状態も上記の様に規定がありますので、この辺りはしっかりと確認しておきましょう。
また、疾病ごとに特定重度疾病保険金を受け取れますが、人生の中でこの7つの疾病に複数罹患する確率はどれぐらいあるでしょうか?
こう言った事も少し考えるようにしましょう。
「身体障がい保障保険」
・契約可能年齢:3歳~70歳
・保険期間:定期
・特約:リビングニーズ特約・保険料払込免除特約
・保険料:30歳・保険金額1000万円・保険期間15年
男性 | 女性 |
3,330円
(更新後:8,850円) |
2,640円
(更新後:5,770円) |
※()内の更新後保険料は1回目の更新をした場合、45歳~59歳までの保険料を示したものです。
特徴
原因が疾病・事故かを問わず【身体障害者福祉法】の身体障害状態に該当し1~3級の『身体障害者手帳』を交付された時に、【身体障がい保険金】を一時金として受け取れる。
ポイント
特徴に書いたように、『身体障害者手帳』を交付される事が保険金の支払い条件と言う事と、原因が疾病・事故を問わないと言う事から、保険の内容的には非常に解りやすい保険商品となっています。
身体障害状態になった際の保障ですので、必要性を感じないと言う方も多いと思いますが、子育て期間中などは必要な保障ではないかと思います。
また、死亡時の保険金は基本保険金と同額の保障となっていますので、死亡時の保障も安心と言えるでしょう。
「介護保障保険」
・契約可能年齢:3歳~75歳
・保険期間:終身or定期
・特約:リビングニーズ特約・保険料払込免除特約
・保険料:30歳・保険金額1000万円
定期の場合(保険期間:15年)
男性 | 女性 |
2,920円
(更新後:6,830円) |
2,290円
(更新後:4,460円) |
※()内の更新後保険料は1回目の更新をした場合、45歳~59歳までの保険料を示したものです。
終身の場合(60歳払込満了)
男性 | 女性 |
30,580円 | 29,990円 |
特徴
公的介護保険制度の要介護2~5の認定か保険会社所定の要介護状態になった場合に一時金or年金で保険金が受け取れる。
また、死亡保険金は基本保障額と同額になり、定期タイプは払い済みに変更可能となっている
ポイント
介護保険としては、ごくごく一般的な内容の保険商品と言えるでしょう。
また、保険金の支払条件は公的な介護保険制度の要介護2~5の認定と言う事で、支払い条件自体は解りやすいと言えるのではないでしょうか。
また、一時金だけではなく年金形式で保険金を受け取れることから、継続的な介護への金銭的な不安を解消できるとも言えるでしょう。
また、「身体障がい保障保険」と同様に死亡保険金が基本保険金額と同額なので、死亡にも備えることが出来るのもポイントとなるでしょう。
保険料に関して、高齢になるにつれて介護のリスクが高くなることから、定期タイプの場合は更新後の保険料をしっかりと確認するようにしましょう。
今回の保険料例でも記載しましたが、30歳では月々2,920円でも更新後の45歳以降は6,830円と倍の保険料になりますので、いつまで保障が必要なのかをしっかりと考えたうえで定期タイプと終身タイプを選ぶようにしましょう。
「認知症サポート+(プラス)」
・契約可能年齢:40歳~75歳
・保険期間:終身or定期
・特約:保険料払込免除特約
・保険料:40歳・保険金額1000万円
定期の場合(保険期間:15年)
男性 | 女性 |
2,030円
(更新後:9,060円) |
1,780円
(更新後:8,440円) |
※()内の更新後保険料は1回目の更新をした場合、55歳~69歳までの保険料を示したものです。
終身の場合(70歳払込満了)
男性 | 女性 |
12,280円 | 15,440円 |
特徴
認知症と診断確定されれば一時金で保険金を受け取れ、軽度認知障がいと診断された場合には基本保険金額の10%を一時金として受け取れる。
ポイント
この保険のポイントは『軽度認知障がい』と診断確定されると、基本保険金額の10%ではありますが一時金で保険金が受け取れる点になります。
認知症保険は近年、各保険会社が力を入れ始めている商品であり、『軽度認知障がい』を保障する保険商品も出始めています。
今後は、認知症保険を選ぶうえで、この『軽度認知障がい』の保障内容が重要になってくるでしょう。
また注意点として、診断確定には【認知機能検査】および【画像検査】の両方が必要な事と、1年間の不担保期間(待機期間)があると言う事をしっかりと理解しておいてください。
3つの医療保障
医療保障には「NEWin1(ニューインワン」「がん医療保険」「特定損傷保険」と言う3つの保険商品がラインアップされています。
病気やケガを保障する商品と、がんを保障する商品と、ケガを保障する商品と、それぞれに大きく特徴が異なる商品となりますので、少しずつ解説をしていきましょう。
「入院総合保険 NEWin1(ニューインワン)」
・契約可能年齢:3歳~75歳
・保険期間:終身or定期
・特約:保険料払込免除特約
・保険料:30歳・保険金額30万円・先進医療特約あり
定期の場合(保険期間:15年)
男性 | 女性 |
3,277円
(更新後:4,486円) |
4,175円
(更新後:4,486円) |
※()内の更新後保険料は1回目の更新をした場合、45歳~59歳までの保険料を示したものです。
終身の場合(60歳払込満了)
男性 | 女性 |
13,819円 | 14,189円 |
特徴
日帰り入院から一時金の入院給付金を受け取ることが出来る。
ポイント
この保険の最大の特徴は、日帰り入院から入院給付金が貰えるですが、それが一般的な日額制ではなく一時金という点です。
短期入院に対応するために5日以内の入院でも5日分の入院給付金を支払うと言う保険商品もありますが、この保険の場合は日帰り入院でも20日間の入院でも同じ給付額になるのです。
また、30・60・90日の各日に達するごとに、一時金を受け取れる仕組みになっているため、長期入院でも安心できる内容と言えるでしょう。
また、入院を伴わない手術に関しては、入院給付金(基本保険金額)の10%が【外来手術給付金】として支払われる。
「がん医療保険」
・契約可能年齢:3歳~75歳
・保険期間:終身or定期
・特約:保険料払込免除特約
・保険料:公式ホームページ等に記載なし
特徴
がんの入院は日数無制限で保障される。
ポイント
がんの入院・手術・骨髄移植も保障される『がん保険』となっています。
特筆するポイントはありませんが、下記の2点が注意点となります。
- 90日間の不担保期間(保障対象外期間)がある
- この保険は単独加入が出来ないので、他の保障(みらいのカタチの保険)との組み合わせが必要
90日間の不担保期間は、がん保険では一般的な内容となります。
単独加入が出来ないのは、この「がん医療保険」と、次に解説をする「特定損傷保険」の2つだけで、これらの保険は「みらいのカタチ」の他商品と組み合わせが必須事項となりますので、がん保障が必要であれば「NEWin1」などと組み合わせなければいけません。
「特定損傷保険」
・契約可能年齢:3歳~49歳
・保険期間:記載なし
・特約:保険料払込免除特約
・保険料:記載なし
特徴
不慮の事故が原因の、骨折・関節脱臼・腱の断裂の治療をした際に一時金を受け取れる。
ポイント
不慮の事故・スポーツ中の事故による骨折・関節脱臼・腱の断裂・骨のひび・骨の剥離による治療を保障する保険。
保険金は一時金であり、受け取り回数は保険期間中10回まで。
この保険も先ほどの「がん医療保険」と同様に、単独加入が出来ないので「みらいのカタチ」の他商品と組み合わせが必要となります。
生命保険と言うよりも、傷害保険の要素が強い保障と言えるでしょう。
2つの老後・将来の資金確保
老後や将来の資金確保に役立つ保険商品には「年金保険」「養老保険」の2つの商品がラインアップされています。
それぞれの特徴とポイントを少しずつ解説していきましょう。
「年金保険」
・契約可能年齢:7歳~65歳
・保険期間(年金受け取り方法):5年・10年・15年確定年金or10年保証期間付終身年金
・特約:保険料払込免除特約
・保険料:30歳・年金額72万円・60歳から受け取り開始
男性 | 女性 |
19,022円 | 19,008円 |
特徴
年金の種類(5年確定・10年確定など)を、契約時だけではなく受け取り時にも決めることが出来る。
年金受け取り開始日を最長5年間、延ばすことが出来る。
ポイント
受け取り期間・方法は一般的な個人年金保険となっていますが、特徴でも書いたように受け取り開始時に、10年保証期間付終身年金に変更したりなど、契約時に決めた受け取り方を変更することが出来る事と、受け取り開始日を最長で5年延ばすことが出来る事から、年金受け取り時の家計状況に充分対応できる個人年金保険と言えるでしょう。
「養老保険」
・契約可能年齢:3歳~70歳
・保険期間:定期
・特約:リビングニーズ特約・保険料払込免除特約
・保険料:30歳・保険金額1000万円・60歳満期
男性 | 女性 |
30,110円 | 29,900円 |
特徴
一般的な養老保険
ポイント
特筆するポイントは無く、ごくごく一般的な養老保険となっています。
死亡保障と貯蓄を兼ね備えた保険商品となっていますが、金利情勢等が悪い時期には、あまり貯蓄に有利と言う保険ではないと言えるでしょう。
日本生命『みらいのカタチ』おすすめの組み合わせ方を紹介!
日本生命の『みらいのカタチ』は、14種類の保障を組み合わせる保険商品と言う事で、どんな組み合わせ方をすれば良いのか悩まれる方も居るでしょう。
そこで、ここからは【独身の時】【子供が生まれた時】【退職前】など、いくつかのパターン別におすすめの組み合わせ方を紹介していきます。
あくまでも、組み合わせ例となりますので、保険選びの参考程度にしてみてください。
独身の時におすすめする組み合わせ
ここでは、独身の方におすすめの組み合わせを紹介していきます。
おすすめの組み合わせ方
- 「入院総合保険 NEWin1」
- 「年金保険」
独身の方であれば、この組み合わせで良いでしょう。
この組み合わせにした理由は、若いうちはこれからライフステージの変化が多く、結婚・出産・子育てなど、保険を見直す機会が多い事から、それまでの繋ぎとしての保障と考えればいいと言う事です。
若い間は無理して保険に加入する必要はないと思いますが、病気へのリスクは年齢に関係ない事から、病気への備えと老後の資金準備をしておけば良いでしょう。
子供が生まれた時におすすめする組み合わせ
ここでは、子供が生まれた方におすすめの組み合わせを紹介していきましょう。
おすすめの組み合わせ方
- 「定期保険」
- 「継続サポート3大疾病保障保険(5つ星)」
- 「特定重度疾病保障保険『だい丈ぶ』」
- 「入院総合保険NEWin1」
子供が生まれたタイミングで加入するなら、この4つで良いでしょう。
がん入院に関して心配な方は、これに「がん医療保険」を加えても良いですが、「継続サポート3大疾病保障保険(5つ星)」で、がん治療へのまとまったお金はカバー出来るので、余程心配な方だけ「がん医療保険」を考えるようにしましょう。
子供が生まれたタイミングで必要な保障と言うのは、もしも自分が亡くなってしまった場合に、「残された子供の養育費・残された家族の生活費はどうするのか?」を考えるのと、もし重い病気に罹り仕事が出来なくなってしまった場合に「治療費や家族の生活費はどうするのか?」という所を第一に考えて保険を選ぶようにしましょう。
退職前の方におすすめする組み合わせ
ここでは、子育てもひと段落して定年退職が見えてくる世代の方におすすめの組み合わせを紹介していきましょう。
おすすめの組み合わせ方
- 「介護保障保険」
- 「認知症サポート+(プラス)」
この年代の方におすすめする組み合わせは上記になります。
「これだけ?」と思う方も多いと思いますが、この年代の方であれば、何かしらの保険に加入していると思いますので、どのような方でも共通でおすすめ出来る保障をピックアップしています。
この年代の方であれば、医療保障を見直さなければいけない方、保険商品自体を見直さなければいけない方など、ここで状況が大きく異なります。
医療保障を見直す場合には、「入院総合保険NEWin1」が必要であったり、死亡保障の「終身保険」が必要であったりします。
しかし、これから高齢者と呼ばれる年齢に差し掛かる方の多くは、認知症や介護のリスクをより現実的に考えるようになり、それらの保障を準備し始める世代とも言えますので、これまで加入していた保険の内容を見直したうえで、これらの保障を付け加えるようにしましょう。
おすすめの保険金額の決め方
大きく3つのパターン別におすすめの組み合わせを紹介しましたが、「保険金額の設定はどうすれば良いのか?」ともう方も居ると思いますので、『おすすめの保険金額の決め方』と言う考え方を少し解説していきましょう。
独身の方
独身の方の「入院総合保険NEWin1」の保険金額は、15万円~20万円の間で決めれば良いと思います。
公的医療保険にしっかりと加入していれば、【高額療養費制度】という制度があり、ひと月の治療費(入院・手術など)の自己負担上限が約9万円と決まっていますので、退院後の通院費などを含めても15万円~20万円あれば、治療費などは賄えると言う考え方です。
また年金保険に関しては、保険料との相談ではありますが、定年退職後にいくら貰いたいかを考えて保険金額を決めましょう。
子供が生まれた方
子供が生まれた方のメイン保障は、「定期保険」と「継続サポート3大疾病保障保険(5つ星)」と「特定重度疾病保障保険」の3つになりますが、定期保険に関しては、もし自分が亡くなった場合に、残された家族が当面生活に苦しくならない金額を残すと言う考え方にしましょう。
少し具体的に言うと、【現状の生活に掛かっている金額の7割~8割程度の金額の半年分程度の金額】は最低限設定しておきましょう。
また、「継続サポート3大疾病保障保険(5つ星)」や「重度疾病保障保険」に関しては、治療費+生活費+自宅のリフォーム代などを考慮して、500万円~1000万円の間で設定すれば良いと思いますので、保険料と相談して決めるようにしましょう。
「入院総合保険NEWin1」に関しては、独身のときと同様ではありますが、もし入院をして収入が途絶えた場合などを考慮するのであれば、50万円程度に保険金額を引き上げても良いでしょう。
定年前の方
定年前の方のメインは「介護保険」と「認知症サポート+(プラス)」になりますが、介護に掛かる費用の対策として、自宅のリフォーム代(バリヤフリーにするなど)に充てる金額も考慮して、500万円~1000万円は設定しておいた方が良いでしょう。
保険料との兼ね合いもありますが、保険金を決める際は、実際にその保険の保険金を受け取るときの事をしっかりと考えるようにすれば、保険金額は決めやすくなります。
日本生命のホームページでは、各商品の保険料例で1000万円という設定をしていますが、そんな保障額が要らないと言うケースも多いので、ホームページの保険金額に惑わされないようにしてくださいね。
日本生命『みらいのカタチ』の注意点!
日本生命『みらいのカタチ』について、選択できる保障の紹介・おすすめの組み合わせ方などを紹介していきましたので、最後に『みらいのカタチ』の注意点について少し紹介しておきましょう。
ここでは、この保険の【組み合わせ方の注意点】と、【活用に関しての注意点】の2つを主に解説しておきます。
組み合わせ方にも注意点がある!?
この『みらいのカタチ』には、保険の組み合わせとして7つのパターンが存在します。
- 終身のみ
- 全期型のみ
- 更新型のみ
- 終身と全期型
- 終身と更新型
- 全期型と更新型
- 終身と全期型と更新型
と言う7つのパターンを公式サイトでも紹介しています。
14種類も保険商品がありますが、欲しい保障を選んでいけば、どれかのタイプにはなりますので、あまり深く考えなくても大丈夫です。
重要なのは、組み合わせられる保険商品の種類です。
『みらいのカタチ』には、組み合わせられる保障と、組み合わせられない保障があるのです。
公式ホームページで書いているのは下記の3つとなります。
- 終身保険・養老保険・年金保険を組み合わせることは出来ません。
- 養老保険・年金保険は、終身の3大疾病保障保険・介護保障保険・認知症保険と組み合わせることは出来ません。
- 同一種類の保険商品は組み合わせられません。
それぞれの考えられる理由を少しずつ解説していきましょう。
1つ目は、3つともに貯蓄性のある保険と言う事から、貯蓄性のある保険商品は1つにしてくださいと言う事でしょう。
これらの保険は、保険会社が損をする可能性の高い保険商品ですので、保険会社はあまり売りたくないと言う事でしょう。
2つ目は、これも、1つ目の理由と同じような意味合いだと思います。
老後資金確保のための保険と、介護や認知症などの一時金給付型の保険を組み合わせられると、あまり保険会社としては儲からないと言う事でしょう。
3つ目は、保障が重複するために無駄な組み合わせを作り出さないようにするためでしょう。
3つ目は、契約者の事を考えての決め事と言えると思いますが、1つ目と2つ目に関しては、保険会社の損得勘定ではないかと個人的には思います。あくまでも個人の憶測だと思っておいてください。
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活用の仕方に関しても注意点がある!?
この『みらいのカタチ』の活用に関してもいくつかの注意点があります。
国内生命保険会社の販売手法として、「この保障もこの保障も必要ですよ!」と勧められることが多いです。
また、「これだけ保障を付けても月々の保険料はこれだけ!」など、保障内容よりも保険料を前面に出して売り込んでくる場合もあります。
これらの場合、それぞれの保険期間が【定期タイプ】になっていることが多いです。
『みらいのカタチ』は、これまでの国内生命保険のパッケージ商品とは違い【終身タイプ】を選べる保障が比較的多くラインアップされています。
終身タイプにすると、月々の保険料は高くなります。
しかし定期タイプと違い、【更新】が無いので、更新の度に保険料が上がることはありません。
そのため、終身タイプにする方が保険料総額を安く出来る可能性があるのです。
月々の保険料が安い【定期タイプ】にすると、50代・60代になった時に月々の保険料が若い時の数倍になっていることも多く、60代で保険料に悩まされると言う方も実は多いので、保険期間はしっかりと考えておきましょう。
まとめ
最後に『みらいのカタチ』について簡単にまとめていきましょう。
この『みらいのカタチ』は、14個(実質12個)の保険商品から好きなものを選らんで、1つの商品を作ることが出来る保険と言う事です。
他の国内生命保険会社のパッケージ商品と同じような仕組みとも言えますが、それぞれの保障を単独でも加入できると言う点では少し仕組みが異なるのかなと思います。
他の国内生命保険会社の商品は、パッケージ商品が一つの保険商品として保障を特約と言う形で組み上げていくパターンが多いので、基本的にすべての保障が【定期タイプ】になってしまったりしますが、この『みらいのカタチ』では【終身】か【定期】を選べる保険もあり、使い勝手は良いのかと思います。
しかし、ここからは個人的な意見とはなりますが、あまりおすすめは出来ないとも言えます。
今回の記事作成で全ての保障を調べましたが、この『みらいのカタチ』のラインアップの中では、「継続サポート3大疾病保障保険(5つ星)」と「認知症サポート+(プラス)」と「入院総合保険NEWin1」の3つに関しては検討の余地もありますが、他の外資系や損保系の保険商品と競合した際には、内容・保険料共に見劣りするのではないかと思います。
また、終身保険や定期保険などの死亡保険に関しては、近年主流の【低解約返戻金型終身保険】や、【収入保障保険】などを活用する方がコストパフォーマンスは良いでしょう。
介護保険や認知症保険に関しても、各生命保険会社が力を入れ始めていますので、少し見劣りするかもしれません。
今回は、おすすめの組み合わせ方なども紹介しましたが、あくまでも『みらいのカタチ』を使うと言う前提の組み合わせ方となっています。
矛盾があるかもしれませんが、個人的にもしプランニングをするのであれば、『みらいのカタチ』は使わないかもしれません。
最後に、日本生命の『みらいのカタチ』は、選べる保障が14個もあり選ぶのも大変だし、内容も複雑そうだと思う方も多いと思います。
そこで、この記事で保障内容から組み合わせ方や注意点まで出来るだけわかりやすく簡潔に説明したつもりなので、しっかりと読んでどんな保険か少しでも良いので理解してみてください。
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