学資保険には、いくつかの受け取り方法があります。
考え方や用途によって、学資保険の受け取り方を決めると思いますが、同じ保険商品でも受け取り方法によって返戻率も保険料も異なります。
また保険会社によって特徴が異なる事で、ネットや本で紹介される人気商品でも受け取り方法によって優劣が変わる事があります。
今回は、受け取り方別でのおすすめ商品をズバリ解説します。
他の情報と異なる場合もあるかもしれませんが、実際にシミュレーションをしたうえで、FPとして本当にお勧めの商品を紹介します。
目次
学資保険の受け取り方は大きく分けて3つ
学資保険の受け取り方は、大きく分けると3つになります。
- 小学校入学から大学入学まで学資年金を受け取る
- 大学入学時にまとまった学資金を受け取る
- 大学在学中に学資年金を受け取る
この3つが主な受け取り方法と考えて下さい。
また、同じ保険商品でも、受け取り方法が異なると言うのを知っている方も多いと思いますが、これは教育資金の準備は人それぞれ違う考え方を持っているため、様々なニーズに応えるためとなっています。
学資保険の人気商品はこの4つ!!
現在販売されている学資保険で人気の保険商品は、基本的に返戻率が高い商品となっています。
人気ランキングやおすすめ商品などで出てくる保険商品は以下の商品が多くなっています。
その4つの商品は
- ソニー生命「学資金準備スクエア」
- 日本生命「ニッセイ学資保険」
- 明治安田生命「つみたて学資」
- フコク生命「みらいのつばさ」
となっています。
しかし、本当にこの4つがおすすめなのか?と言われると、一概におすすめとは言えませんが、それぞれに特徴がありますので、使い方によっておすすめ出来る商品は変わります。
そこで、次章からそれぞれの受け取り方別に、おすすめの商品を紹介していきます。
受け取り方によっておすすめ商品は変わる!?
インターネットや本・雑誌などで、学資保険の評判やランキングも紹介されていますが、それぞれの場合別に本当におすすめ出来る保険を紹介していきます。
小学校から大学までの入学時に学資年金を受け取る場合
幼稚園の入園から大学入学までの節目で祝い金が貰える保険には、フコク生命「みらいのつばさ(ステップ型)」と、日本生命「ニッセイ学資保険」と、ソニー生命「学資金準備スクエア」の3つがありますが、ソニー生命に関しては中学入学からという事で、少し条件が異なる内容になっています。
また、この受け取り方法でのおすすめ商品は、フコク生命「みらいのつばさ(ステップ型)」となります。
受け取り方法は、幼稚園入園から大学入学まで学資年金を受け取り、成人式の時にも祝い金を受け取ることが出来て、22歳の満期時に満期保険金を受け取るという内容になっています。
そして、その返礼率は104.8%(11歳までに保険料を払い終わる場合)と日本生命やソニー生命の返礼率を大きく上回っている事が、おすすめの理由となります。
ただし正直な話で言うと、幼稚園から中学校ぐらいまでは、大きなお金は必要が無い場合も多いので、個人的には、このタイプよりも、大学入学時の入学金や授業料の足しになる受け取り方法を選択するのがベターだと思います。
大学入学時にまとまったお金を準備する場合
大学入学時にまとまったお金を準備するのに向いている学資保険は、日本生命「ニッセイ学資保険」とフコク生命「みらいのつばさ(ジャンプ型)」となります。
この受け取り方法でのおすすめ商品は、フコク生命「みらいのつばさ(ジャンプ型)」となります。
大学入学時と言うだけで言うと、フコク生命も日本生命の同額の学資年金を受け取ることが出来る内容で、保険料がフコク生命の方が安くなるのです。
しかし、その後の内容がこの2つの商品は異なり、フコク生命は大学入学時と満期時(22歳)の2回しか給付が無く、返戻率も105%前後とそれほど高くはありません。
一方の日本生命は大学入学時に、まとまった学資年金を受け取り、その後は大学在学中に4回の学資年金の給付を受ける内容となっていて、返戻率も107%とフコク生命の商品よりも高くなっています。
大学入学時だけを考えると、フコク生命の方が保険料は1万円ほど安いですが、その後の事を考えて加入するのが良いでしょう。
大学在学中の授業料などに備える場合
大学在学中の授業料などに備えるのに向いているのは、日本生命「ニッセイ学資保険」とソニー生命「学資準備金スクエア」となります。
この受け取り方法でのおすすめは、日本生命「ニッセイ学資保険」となります。
この両保険は、保険料も返戻率も大きな差はありません。
しかし受け取り方に少し違いがあり、日本生命は先ほども少し書いたように、大学入学時にまとまったお金を受け取ることが出来る事から、入学時に掛かる費用(入学金など)に備えることが出来ます。
一方のソニー生命の学資金準備スクエアは、学資年金を5回受け取ることが出来ますがすべて同額支給になりますので、入学時の費用を備えると言う面で言うと少し物足らなくなります。毎年の授業料の足しにすると言う考え方であれば、おすすめ出来ますが、活用方法などを考えると日本生命の「ニッセイ学資保険」の方が、使い勝手は良いと言えるでしょう。
総合的に見てのおすすめ商品はこれ!!
受け取り方法別のおすすめ商品を解説しましたが、総合的にはどの商品がおすすめなのかを解説します。
総合的に見て私がおすすめするのは、日本生命の「ニッセイ学資保険」です。
保険料や返戻率は、ソニー生命の「学資金準備スクエア」と変わりはありませんが、受け取り方法がおすすめポイントになります。
大学入学時には、入学金など一時的に大きなお金が必要となり、その後は毎年授業料の支払いが有ります。
大学進学・在学中に掛かる費用に適した受け取り方法となっているのが、日本生命の「ニッセイ学資保険」という事なのです。
日本生命の「ニッセイ学資保険」は、大学入学時に100万円、その後50万円を4回の計300万円の受け取りと言う方法となります。(金額設定は自由)
保険料・返戻率・保険内容を総合的に見てのおすすめ商品の理由はこういう所です。
まとめ
おすすめの学資保険について書いてきましたが、あくまでも個人的な意見です。
学資保険は、活用方法や考え方によって選ぶ保険商品・受け取り方法は異なります。
そして、自分の考え方に合った保険商品をどう選ぶのか?が、得をするか損をするか分かれ道です。
私個人の意見として、学資保険は大学入学時や在学中に掛かる費用をカバーするために加入するのが良いと思います。
しかし、考え方は人それぞれですので、小学校から祝い金を欲しいと思う方は、そう言った受け取り方法が出来る商品を選び、大学入学時にまとまったお金が欲しいと言う方は、そう言った受け取り方法の商品を選べば良いのです。
保険料・返戻率・受け取り方という所を重点的に見て、自分に合った商品を選べるようにしましょう。
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