支払った保険料が返ってくる医療保険、リターンシリーズの一つである、メディケア生命「メディフィット リターン」について、今回は少し紹介していきます。
保険料が返ってくる医療保険は、東京海上日動あんしん生命「メディカルKit R」が一番先に販売を開始したという事で、このメディケア生命「メディフィット リターン」は、後発商品と言えますので、東京海上日動あんしん生命の商品とは少し異なる部分もありますので、その辺りを解りやすく解説していきます。
目次
メディケア生命「メディフィット リターン」のポイント
メディケア生命「メディフィット リターン」の大きなポイントは、健康還付給付金の割合が100%または105%のどちらかを選択できるところです。
簡単に言うと、支払った保険料よりも少し増やすことが出来るのです。
また、健康還付給付金を受け取る年齢も、契約する年齢によっても異なりますが、60歳・65歳・70歳と選ぶことも出来るので、選択肢が非常に多い保険と言えるでしょう。
また、死亡保障も主契約に含まれ保障面だけで言うと、東京海上日動あんしん生命の「メディカルKit R」よりも少しだけ充実していると言っても良いでしょう。
少しまとめると
- 支払った保険料よりも少し増えた健康還付給付金にすることが出来る
- 健康還付給付金の年齢を選べる選択肢が少し広い
- 死亡保障が主契約に含まれる
この3つが大きなポイントと言えるでしょう。
メディケア生命「メディフィット リターン」の概要
それでは、この保険の概要を少し紹介しておきます
- 契約期間:終身
- 保険料払込期間:終身
- 契約可能年齢:0歳~55歳まで(健康還付給付金105%の場合は50歳まで)
- 健康還付給付金年齢:65歳・70歳・75歳・80歳
- 健康還付給付金:100%または105%
この保険は、保障期間も保険料払込期間も終身という事で、健康還付給付金を受け取った後も保障が続く限り保険料を払い続ける商品となっています。
また、この商品の特徴でもある健康還付給付金が105%の設定に出来る事で、少し貯蓄性がある事で、貯蓄が苦手な方には向いている商品と言えるでしょう。
メディケア生命「メディフィット リターン」の保障内容
メディケア生命「メディフィット リターン」の保障内容について見て行きましょう。
主契約
- 入院(3大疾病入院無制限給付特則・疾病入院給付金・災害入院給付金)
- 手術(3大疾病での入院中の手術は入院日額の20倍または40倍・3大疾病以外は10倍または20倍・外来の手術は5倍)
- 放射線治療(入院日額の10倍)
- 骨髄移植術(入院日額の10倍)
- 健康還付給付金特則
この保険では、主契約が3大疾病に関する保障が手厚くなっていることで、主契約だけで比較すると、東京海上日動あんしん生命の「メディカルKit R」よりも手厚くて良いでしょう。
また、手術給付金の倍率は手術の種類によって異なりますので、細かな手術の種類などは保険会社に問い合わせてみてください。
特約
- 先進医療特約(先進医療にかかる技術料を保障。通算2000万円まで)
- 入院一時金(日帰り入院から保障)
- 通院治療特約(退院後の通院1回に対して一時金を給付)
- 7代生活習慣病入院特約(入院給付金を上乗せして給付する保障)
- 女性医療特約(女性特有の疾病に対する手術(乳房再建術など)などを保障)
- 女性疾病入院特約(基本的には女性医療特約と同じですが、リウマチなど女性医療特約で保障される内容の一部は保障されない特約です。また、女性医療特約との重複は出来ません)
- 抗がん剤治療特約(抗がん剤治療に対して月に1回で給付金が支給されます)
- がん診断特約(がんと診断された時に一時金が支払われる保障)
- 3大疾病保障特約(3大疾病に罹った時に一時金が受け取れます)
特約に関しては、主契約で3大疾病への保障がしっかりしているため、特筆する内容はありませんが、女性特有の疾病などに備える場合には「女性医療特約」の方を選ぶようにしましょう。「女性医療特約」と「女性疾病入院特約」では、保障内容の一部が異なり「女性疾病入院特約」より「女性医療特約」の方が保障内容も良く、また内容も似ている事から重複しての契約が出来ないので、選ぶのであれば「女性医療特約」にしましょう。
そして、がん診断給付金が特約であるのは珍しく、がん保険に加入していない方はこの特約を付加しても良いと思いますが、がん診断給付金はがん保険でカバーするのがベストと言えるでしょう。
メディケア生命「メディフィット リターン」の注意点
メディケア生命の「メディフィット リターン」で注意しなければいけないポイントは、保険期間・保険料支払い期間だけではありません。
死亡保険金が主契約に有ると書きましたが、その死亡保険金は払い込んだ保険料の額によって計算されます。基本的には支払った保険料と同額になるモノではないと思っていてください。
また、健康還付給付金のベースとなる金額は主契約部分の保険料だけです。
解約に関しては、健康還付給付金の支払い前日までとなっていますので、気を付けましょう。
そして最後の注意点ですが、保険料払込免除特約が無いので、三大疾病などになっても保険料を払い続けなければいけないと言う事だけは忘れないでください。
健康還付給付金の受け取る年齢を選択できる年齢
健康還付給付金を受け取る年齢を選択するのには年齢制限があります。
また、加入する年齢では105%を選べないという事もありますので、ここでは年齢制限について紹介します。
契約年齢と健康還付給付金の受け取り年齢
健康還付給付金・加入年齢 | 0歳~35歳 | 36歳~40歳 | 41歳~45歳 | 46歳~50歳 | 51歳~55歳 |
105% | 65歳・70歳 | 70歳 | 75歳 | 80歳 | ― |
100% | 60歳・65歳・70歳 | 65歳・70歳 | 70歳 | 75歳 | 80歳 |
35歳までに加入すれば、健康還付給付金が105%でも70歳まで選択可能となりますが、36歳以降は選択できる年齢が限られてきますので、出来るだけ早く加入する方が良いと言えるでしょう。
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メディケア生命「メディフィット リターン」の保険料例
それでは、具体的な保険料例を紹介していきましょう。
契約内容:30歳・健康還付給付金65歳受け取り
入院日額5,000円の場合の月々の保険料
健康還付給付金100% | 健康還付給付金105% | |
男性 | 3,570円 | 4,030円 |
女性 | 3,780円 | 4,210円 |
入院日額10,000円の場合の月々の保険料
健康還付給付金100% | 健康還付給付金105% | |
男性 | 7,140円 | 8,060円 |
女性 | 7,560円 | 8,420円 |
入院日額5000円であれば、比較的加入しやすい保険料になっているのではないかと思います。また、少しの貯蓄も考えるのであれば、健康還付給付金が105%を選ぶのも良いと思いますが、あとは保険料との相談と言う感じになるでしょう。
まとめ
保険料が戻ってくる医療保険、メディケア生命の「メディフィット リターン」ですが、東京海上日動あんしん生命の「メディカルKit R」の後続商品と言える保険商品ですので、「メディカルKit R」よりは、保障内容も保険料も優位に立つ内容になっています。
また、大きな特徴として健康還付給付金の返礼率が105%と少し増えて戻ってくるという所は魅力的な部分ではないでしょうか?
この保険も、若い方(20代・30代)の方には、おすすめできる保険商品と言えるでしょう。
注意点もしっかりと踏まえたうえで、医療保険を考えるのであればリターン系も候補に入れてみるのも良いと思います。
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