明治安田生命に2つの終身保険があるのをしていますか?
明治安田生命と言えば、健康増進プログラム『健活プロジェクト』や、総合保険『ベストスタイル』や、若者向けの保険『かんたん保険シリーズライト!』など、健康増進から若者向けの保険に力を入れている印象が強いと言う方も多いのではないでしょうか。
また、更新型の保険をメインに取り扱う保険会社としても知られていることから、終身保険があることすら知らないと言う方も居るでしょう。
私も終身保険がある事すら知りませんでした。
そんな明治安田生命の終身保険を今回は紹介&解説をしていきます。
どの様な保険商品なのか?という所を一緒に見ていきましょう!!
目次
明治安田生命には2つも終身保険がある!?
明治安田生命には「終身保険パイオニアE」と「祝金付シニアプラン」と言う2つの終身保険がラインアップされています。
それぞれ、『どのような特徴のある保険商品なのか』という所を、まず紹介していきます。
基本的に高齢者向け!?
この2つの商品の大きな特徴の1つとして契約可能年齢があります。
2つの終身保険の契約可能年齢はどちらも、【被保険者が50歳から】となっています。
このことから、資産形成を目的とする保険商品ではなく、あくまでも死亡に備えた保険商品と言えるでしょう。
また契約可能年齢が高い事と、明治安田生命にはこの2つしか終身保険が無い事から、50歳以下の方が終身死亡保険への加入を検討しても、加入できる保険商品は明治安田生命にはありません。
後ほど詳しく書きますが、受け皿的な意味合いで作られている保険商品ともいえるかもしれないです。
「終身保険パイオニアE」は一般的な終身保険!?
「終身保険パイオニアE」に関しては、近年流行りの【低解約返戻金型終身保険ではなく】、昔ながらの終身保険となっています。
そのため、明治安田生命の商品説明には【貯えとして】と言うような貯蓄性があると記載していますが、正直なところ大きな貯蓄性はないと言えるでしょう。
また、【低解約返戻金型】ではないため、保険料払込期間中に解約をしても大きな損はしないのですが、保険期間を通して支払った保険料以上の解約返戻金は望めないと言えるかもしれません。
貯蓄性を重視するのであれば、おすすめ出来ない保険と言えるでしょう。
「祝金付シニアプラン」は嬉しい祝金付終身保険!?
「祝金付シニアプラン」は、生存給付金の付いた終身保険となり、保障が開始してから5年後・10年後に生存していれば給付金を受けることが出来る終身保険となっています。
また、この保険は【第1保険期間】・【第2保険期間】・【第3保険期間】と言う3つの保険期間に別れており、それぞれの保険期間によって保障内容や保障額が少し異なります。
後ほど詳しく解説はしますが、少しユニークと言うか変わった内容の保険商品となっています。
ここでは、『生存給付金が貰える終身保険』と言う事だけ知って頂ければOKです。
明治安田生命「終身保険パイオニアE」を詳しく紹介&解説!
それでは、明治安田生命の「終身保険パイオニアE」について商品内容の紹介と解説をしていきます。
大きな特徴は冒頭で解説しましたので、ここでは契約に関する情報や保障内容などの解説をします。
契約に関する情報
ここでは明治安田生命「終身保険パイオニアE」の契約に関する基本的な情報を紹介&解説していきます!
正式名称:5年ごと利差配当付終身保険 終身保険パイオニアE
保険期間:終身
保険料払込期間:有期または終身払い
契約可能年齢:50歳~80歳(被保険者年齢)
ここで解説しておくことは、保険料払込期間と契約可能年齢の2点だけとなります。
保険料の払い込み期間の詳細は公式ホームページなどで記載がありませんが、有期の場合は最短でも15年間は保険料の払い込み期間を設定しなければいけないと思います。
また終身払いの場合は、解約返戻金はほとんどないと思っておかなければいけないでしょう。
契約可能年齢に関しては、50歳~80歳までと比較的幅が広く、高齢になっても加入は出来ますが保険料は非常に高くなると思っておいた方が良いでしょう。
また終身の死亡保険ですので、健康面の診査はしっかりとありますので、健康状態が不安な方や持病のある方などは加入が厳しくなると思います。
保障内容の紹介
続いて明治安田生命「終身保険パイオニアE」の保障内容について紹介&解説をしていきます!
主契約
- 終身保険(死亡・高度障害保険金)
特約
- 傷害特約(不慮の事故による死亡・所定の障害状態の場合に保険金が支払われる)
- リビング・ニーズ特約
- 重度がん保険金前払特約(がん治療を行ったが効果が無いと診断された場合に保険金の一部または全部を受け取ることが出来る)
- 代理請求特約
保障内容に関しては少し注意点があり、この保険では『災害』での死亡・高度障害状態になった場合の保障はありません。
また、【傷害特約】によって不慮の事故に関する死亡・高度障害状態の保障は出来ますが、あくまでも病気やケガでの死亡のみの死亡保険となります。
そして、明治安田生命は【重度がん保険金前払特約】と言う特約があり、この特約を付加していると、がん治療において治療を起こっているけれど効果が無く治療方法がもう無くなったと言う状態になれば、保険金の一部または全部を生前に受け取ることも出来るようになっています。
リビング・ニーズ特約とニュアンスは似ていますが、リビング・ニーズは余命6ヶ月以内となった場合に保険金の一部または全部を生前に受け取ることが出来る特約となっていますので、間違えないようにしましょうね!!
保険料例の紹介
明治安田生命「終身保険パイオニアE」の保険料例を紹介しておきましょう!!
契約例:55歳・男性・保険料払込期間15年・死亡1000万円
月々保険料:59,210円
保険料のシミュレーションが出来なく、公式に出ている保険料例を抜粋しましたが、死亡保険金を1000万円としているために、月々の保険料は非常に高くなっていますが、自身の葬儀代などだけの最低限の金額だけでよければ、もう少し保険料は安くなると思います。
しかし低解約返戻金型でもなく、保障面などを見ても保険料は他の終身保険よりも割高になると思います。
特徴と注意点を紹介
この保険には大きな特徴はありません。
保障内容などを見てもわかると思いますが、あくまでも一般的な昔ながらの終身死亡保険となっています。
貯蓄性や保険料の安さを求めている方には向かない保険商品と言えます。
また、保険料を【終身払い】にした場合には、支払保険料総額が保険金額を超える場合もありますので、注意するようにしましょう。
保険料の払い込みは出来るだけ15年間などの【有期払い】にしておくようにしましょう。
明治安田生命「祝金付シニアプラン」を詳しく紹介&解説!
次に、もう一つの終身保険である「祝金付シニアプラン」の商品の紹介と解説をしていきましょう。
この保険は少し説明する部分もいくつかありますので、出来るだけわかりやすく解説するようにします。
契約に関する情報
ここからは明治安田生命「祝金付シニアプラン」の契約に関する基本的な情報を紹介&解説していきます!
正式名称:生存給付金付終身保険 祝金付シニアプラン
保険期間:終身
保険料払込期間:15年
契約可能年齢:50歳~70歳(被保険者年齢)
ここで解説しておくことも、保険料払込期間と契約可能年齢の2点となります。
保険料払込期間は有期間である15年となり、終身払いの選択は出来ません。
また、「終身保険パイオニアE」とは異なり、被保険者年齢の上限は70歳となっていますので、そこも注意しなければいけない部分と言えるでしょう。
その他の特筆する箇所はありません。
保障内容の紹介
次に明治安田生命「祝金付シニアプラン」の保障内容について紹介&解説をしていきます!
主契約
- 生存給付金付終身保険
特約
- 代理請求特約
保障内容は上記だけとなり、非常にシンプルなように見えますが、保険の仕組み自体は少し特徴的なところがありますので、後ほど細かく解説をします。
また注意点として、保険料の払い込み期間中は【災害死亡・高度障害状態】の保障が有るのですが、保険料払込期間が終了した後は【災害死亡・高度障害状態】の保障が無くなりますので、その1点のみ注意が必要となります。
特徴と仕組みの紹介・解説
明治安田生命の「祝金付シニアプラン」の仕組みは少し特徴的なお所があり、冒頭でも少し書いたように1つの保険契約に3つの保険期間が存在します。
まず、契約から2年間は【第1保険期間】となり、契約から3年~15年までの13年間は【第2保険期間】となり、保険料払込期間終了後からは【第3保険期間】となります。
それぞれの保険期間の特徴をまとめておきましょう。
保険期間 | 特徴 |
第1保険期間 | ・保険契約後2年間 ・死亡保険金は払込保険料相当額 ・災害死亡保険金は満額 |
第2保険期間 | ・保険契約後3年~15年目までの保険料払込期間である13年間 ・死亡保険金 ・災害死亡保険金ともに満額 |
第3保険期間 | ・保険契約後16年目以降の保険料払込期間終了後の期間 ・死亡保険金は第1・第2保険期間の半分 ・災害死亡保険金はなくなり、通常の死亡時(病気など)のみ保障 |
これが、この保険に存在する3つん保険期間となります。
一つの保険商品で、保険期間が3つに別れて保障内容も少し異なると言う商品は、珍しい仕組みと言えるでしょう。
注意点としては、第1・第2・第3保険期間で死亡保障の保険金額が変わると言う事を知っておきましょう。
また、災害死亡保険金の保障は『保険料を支払っている時だけ』の保障となると言う事も併せて覚えておきましょう。
また、『生存祝金』の給付は、契約から5年後・10年後の2回となっています。
保険料例の紹介
最後に明治安田生命「祝金付シニアプラン」の保険料例を紹介しておきましょう!!
契約例:55歳・男性・保険料払込期間15年・死亡保険金197万円(第1・第2保険期間)98.5万円(第3保険期間)
月々保険料:10,000円
この保険料例は、保障内容よりも『月々いくらの保険料にするか?』という観点で決めていますので、月々の保険料はキリの良い10,000円となっています。
このことから、月々の保険料で保障内容なども変わりますので、保険料と保障内容をしっかりと確認するようにしましょう。
明治安田生命の終身保険はおすすめ出来る!?
それでは、ここからは私個人的な意見を書いていきます。
明治安田生命には「終身保険パイオニアE」と「祝金付シニアプラン」と言う2つの終身保険がありますが、保険の見直しや新たに死亡保障として加入するのには、あまりおすすめ出来る商品ではないと言えます。
そもそも、『契約可能年齢が50歳以降の方を対象としている事』と『保障内容が昔ながらの終身保険と言う事』から、保険料・保障内容ともにおすすめ出来るポイントが正直弱すぎます。
50歳以上の保険を見直す場合には、【死亡保険】【医療保険・がん保険】を中心に見直しをしますが、死亡保障に関しては保険金額を主に見直して保障額を下げることが多いです。
そうした中で、保険料を比較的抑えることが出来る【低解約返戻金型終身保険】を主に使う事が多く、保険料勝負をした時には「終身保険パイオニアE」は分が悪いと言えるでしょう。
また「祝金付シニアプラン」に関しては、2回の生存給付金があることで得した気分になるかもしれないですが、結果として給付金でもらう金額を余分に払っていることになりますので、金利情勢の良くない昨今ではあまり得する内容ではありません。
『増えなくてもいいから知らない間にお金が貯まっていたら良いや!』
という感覚であれば、良いかもしれないですが、得をする可能性は非常に低いと言う事だけは知っておきましょう。
まとめ
明治安田生命の「終身保険パイオニアE」と「祝金付シニアプラン」の2つの終身保険について商品の紹介と解説をしました。
この2つの終身保険は、明治安田生命をはじめとして国内生命保険会社が主力で販売してきた【定期付終身保険】と言うパッケージ商品の更新が厳しくなった方の受け皿的な位置づけで販売されている保険商品と言えるでしょう。
契約可能年齢が50歳以上と言う事で、これぐらいの年代になると、それまで更新を続けていた定期付終身保険を更新すると、月々の保険料が数万円にもなる年齢となり、更新が厳しくなる年代となります。
保険料が高くなり更新が厳しくなった方は、更新をしなくなると共にすべての保障が無くなります。
そういった方々のために、終身保険をはじめとして50歳以上の方を対象とした保険商品がいくつもラインアップさえている内の一つの保険と言う事を知っておきましょう。
正直な事を言うと、健康面で問題が無いのであれば、これら2つの商品よりも内容も保険料も条件の良い保険がいくつもあると言う事も併せて知っておいてください。
コメントはまだありません