支払った保険料が返ってくる医療保険、ソニー生命の「メディカル・ベネフィット リターン」は、東京海上日動あんしん生命、メディケア生命のリターン商品と同じように、決められた時期にそれまで支払った保険料が返ってくる医療保険となっています。
基本的な内容は、メディケア生命の商品に似ていると言って良いでしょう。
そんな、ソニー生命の「メディカル・ベネフィット リターン」について紹介していきます。
目次
ソニー生命「メディカル・ベネフィット リターン」のポイント
ソニー生命の「メディカル・ベネフィット リターン」の大きなポイントは、正直に言うとあまりありません。
強いて言うならば、契約可能年齢がほかの商品と違って3歳からとなっている事と、男性と女性で契約可能年齢が異なることぐらいです。
また、基本的な保障内容や健康還付給付金の年齢が選べると言うのも、メディケア生命の商品と似ていますが、ソニー生命の「メディカル・ベネフィット リターン」の方がより選択肢が広いと言えるでしょう。
また、契約できる年齢もソニー生命の方が高く設定されている事から、メディケア生命や東京海上日動あんしん生命のリターンシリーズに入れなかった人でも加入できる可能性がります。
ポイントとしてはその辺りでしょう。
ソニー生命「メディカル・ベネフィット リターン」の概要
ソニー生命「メディカル・ベネフィット リターン」の概要について少し書いていきましょう。
- 保険期間:終身
- 保険料払込期間:終身
- 契約可能年齢:男性3歳~56歳・女性3歳~59歳
- 健康還付給付金受け取り年齢:50歳・55歳・60歳・65歳・70歳・75歳・80歳
契約可能年齢が男女ともに3歳からと言うのがほかの保険商品と異なる所となります
また、健康還付給付金の受け取り年齢も幅広く設定されていますが、加入年齢によって選べる年齢が異なります。これに関しては後述で詳しく解説します。
また、この商品も健康還付給付金を受け取った後も保険料を払わないといけない商品となっています。
ソニー生命「メディカル・ベネフィット リターン」の保障内容
ソニー生命「メディカル・ベネフィット リターン」の保障内容を少し書いておきます。
主契約
- 入院給付金(疾病入院給付金・三疾病入院給付金・災害入院給付金)
- 手術給付金(入院中の場合は入院日額の10倍・20倍・40倍で、外来の手術の場合5倍・10倍となります)
- 放射線治療給付金(10万円)
- 骨髄移植給付金(10万円)
- 骨髄ドナー給付金(10万円)
- 健康還付給付金特則
- 死亡給付金(健康還付給付金支払い前日までに死亡した場合・それ以降は解約返戻金も無い)
主契約としては、特筆する部分はありませんが、三疾病である、「がん(悪性新生物)・心疾患・脳血管疾患」に対する保障は手厚いと言えるでしょう。
※三疾病での入院の場合は支払日数が無制限となります。また、入院日額は3,000円~20,000円の間で1,000円単位の設定が可能です。
また、手術給付金は入院中の疾病での手術の場合、開頭手術や開腹手術など大きな手術の場合日額の20倍となり、それ以外の場合は10倍となります。また三疾病での手術の場合は、開頭や開腹手術の場合40倍となり、それ以外は20倍となります。
そして、外来での手術の場合は三疾病の手術の場合10倍となりそれ以外の手術は5倍となります。
特約
- 特定疾病診断給付金特約(低解約返戻金型・診断給付金)
- 入院一時金特約(三疾病の場合は2倍で支払回数は無制限)
- 三疾病入院給付特約(三疾病での入院の場合に給付金を上乗せ)
- 先進医療特約(先進医療にかかった技術料を保障。通算2000万円まで)
- 女性特定手術給付特約(女性特定部位に足しての手術をした時に給付金を上乗せする。乳房再建術も保障)
- 抗がん剤治療特約
先進医療特約・女性特定手術給付特約・抗がん剤治療特約の3つは80歳まで更新可能な定期の特約となります。
また、特約は全般的に給付金の上乗せをする保障だという事が言えます。
ソニー生命「メディカル・ベネフィット リターン」その他のポイント
主契約や特約以外での注意点を挙げておきます。
この保険で注意しておかなければいけないのは、以下になります。
- ・保険料の払込免除が無い
- ・死亡給付金・解約返戻金は健康還付給付金の支払い前日までしか発生しないので、健康還付給付金を受け取った後は、死亡給付金も解約返戻金も無くなります。
- ・健康還付給付金のベースとなるのは、主契約の保険料のみ
以上の3つが注意ポイントとなります。
大きな注意ポイントとしては2つ目の死亡給付金と解約返戻金です。健康還付給付金を受け取った後は保険料の支払いが続きますが、完全な掛け捨ての保険に切り替わると思っておいていいでしょう。
健康還付給付金の受け取る年齢を選択できる年齢
健康還付給付金を受け取る年齢を選択するのには年齢制限があります。
男性の契約年齢と健康還付給付金の受け取り年齢
契約年齢 | 0歳~30歳 | 31歳~35歳 | 36歳~40歳 | 41歳~45歳 | 46歳~50歳 | 51歳~53歳 | 54歳~56歳 |
健康還付給付金を受け取取る年齢 | 50歳~80歳 | 55歳~80歳 | 60歳~80歳 | 65歳~80歳 | 70歳~80歳 | 75歳・80歳 | 80歳 |
女性の契約年齢と健康還付給付金の受け取り年齢
契約年齢 | 0歳~19歳 | 20歳~26歳 | 27歳~40歳 | 41歳~45歳 | 46歳~50歳 | 51歳~55歳 | 56歳~59歳 |
健康還付給付金を受け取取る年齢 | 50歳~80歳 | 55歳~80歳 | 60歳~80歳 | 65歳~80歳 | 70歳~80歳 | 75歳・80歳 | 80歳 |
男性と女性で、契約年齢による健康還付給付金を受け取る年齢の選択肢が異なります。
男性よりも女性の方が若いうちの年齢区分が細かくなることは注意点の一つと言えるでしょう。
メディケア生命も同じように受け取り年齢を選択できますが、これほど細かく設定は出来ないので、その辺りはこの保険の強みの一つと言えるでしょう。
ソニー生命「メディカル・ベネフィット リターン」の保険料例
それでは、少し具体的に保険料例を紹介していきましょう。
契約内容:30歳・健康還付給付金65歳受け取り
入院120型・入院日額5,000円の場合の月々の保険料
男性 | 女性 |
3,935円 | 4,060円 |
保険料は同じリターン系の医療保険と比べても安いとは言い切れません。
同じ保障内容のメディケア生命の方が保険料は安いと言えるでしょう。
しかし、この保険は入院日額を細かく設定できることや、一入院の支払限度額の設定も出来る事から、保険料も細かく調整が出来る商品と言えるでしょう。
まとめ
保険料が戻ってくる医療保険であるリターン系の保険、ソニー生命の「メディカル・ベネフィット リターン」について解説しましたが、この保険は追随商品ではありますが、あまり強みのない保険とも言えます。
入院給付金を細かく設定が出来る、健康還付給付金を受け取る年齢を選択できる、選択肢が広いと言うのは強みになるかもしれませんが、保障面だけを見るとメディケア生命と変わらないという事から、保険料勝負になればメディケア生命に負けるでしょう。
また、東京海上日動あんしん生命と勝負になる場合には、保険料や保障内容を見ると勝ち目があるのかと思います。
同じ3つの商品の中では、あまり魅力が無い商品と言えるかもしれませんが決して3つの中で劣っている保険ではないので、細かな設定をしたいと言う方にはこの保険が向いていると言えるでしょう。
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