
所得補償保険と収入保障保険は名前が似ているので、どっちも同じ保険だと思っている方も多いのではないでしょうか?
実はこの2つの保険は全く違う保険なので、同じ保険内容だと思って加入すると万が一の時に困る事になります。
今回は、所得補償保険と収入保障保険の違いを解説したうえで、加入するならどっちがいいのか?という所を、元保険屋であり現役のファイナンシャルプランナーの立場から解説します!!
目次
所得補償保険と収入保障保険は全くの別物
まず、どちらを選べば良いのか?と言う前に、簡単に両保険の特徴を解説しておきます。
名前は似ていますが全くの別物の保険ですので、両保険の違いだけ先に簡単に説明しておきます。
所得補償保険
所得補償保険は、被保険者(保険の対象となる人)が病気やケガにより就業不能状態となった時に保険金が下りる保険です。
簡単に言うと、生きている場合の給与代わりの保険です。
収入保障保険
収入保障保険は、被保険者(保険の対象となる人)が、亡くなった時に保険金が下りる保険です。
簡単に言うと被保険者が亡くなった場合に、給与の代わりに保険金を受け取れる生命保険です。
これが、両保険の大きな違いとなります。
また、厳密に言うと所得補償保険は損害保険会社が出している保険であり、収入保障保険は生命保険会社が出している保険となります。
また、ライフネット生命やアフラックが出している「就業不能保険」や「給与サポート保険」は、生命保険会社が出している商品ですが、保険の内容は所得補償保険と似ています。
細かなところで言うと、【保険金の決め方】や【保険期間】【保険金の支払いまでの期間】に違いがあります。
長期療養に備えるなら所得補償保険
所得補償保険は先ほども解説した様に、長期入院など就業不能状態のリスクに備える保険です。
ハッキリ言うと、損害保険会社の所得補償保険は現状積極的な販売はしていないと思います。私も売ったことはありません。
しかし、ライフネット生命が生命保険会社では比較的早い段階で、就業不能保険を販売したのですが、個人的にはすごく面白い内容の保険だと思っていました。
この保険は、入院だけではなく在宅療養になった場合に役に立つ保険と言えるのです。
長期入院であれば、医療保険の日額を多く設定すればリスク回避は出来るのですが、在宅療養になった場合には、医療保険で対応しきれない場合があります。
そんな時は、この所得補償保険を活用する事でリスク回避が出来るのです。
ただし注意しなければいけないのは、保険金の支払いまでの期間は所得補償保険と就業不能保険とでは少し違い、就業不能保険は、就業不能と認められてから60日後などの条件が付いている場合が多いですが、所得補償保険は7日間など比較的免責期間は短めになっています。
就業不能状態になったからすぐに保険金が下りる訳ではないという事を知っておいてください。
死亡に備えるなら収入保障保険
万が一の死亡に備えるなら、収入保障保険です。
収入保障保険の保険金支払い事由は冒頭でも解説した様に、被保険者の死亡です。
残された家族のために、年金形式や一括で保険金を残すための保険ですので、結婚して子供が生まれたばかりや子供が小さい方など、死んだ時のリスクを回避したい場合には収入保障保険を選んでください。
収入保障保険は、生命保険会社が販売する定期死亡保険であり、残された家族(特にお子さん)の生活が困窮しないように、自分が生きていた時と同じ様に、給与の代わりに保険金を受け取れる保険です。
支払事由は「死亡」ですので、先ほどのように長期的な入院や在宅療養などの就業不能状態では保険金は支払われません。
しかし、重度障害などの場合に保険金が下りるケースがありますが、その状態は結構ヘビーな状態ですので、死亡した時と覚えておけばいいでしょう。
選ぶならどっち!?
所得補償保険と就業不能保険と収入保障保険と選ぶならどれか?と言われると、収入保障保険に就業不能保障特約を付けるが一番です。
しかし、所得補償保険は就業不能保険の2つから選ぶなら、個人的には所得補償保険を選びます。
リスクの確率と保険料・支払条件から免責期間を考えると、この保険に入るよりも貯蓄をする方がよっぽど効率的だと思います。
わたしなら、所得補償保険にも就業不能保険にも加入はしません。
それぞれの保険商品の紹介
それでは、実際に所得補償保険と就業不能保険と収入保障保険にはどんな商品があるのかを紹介していきましょう。
所得補償保険
- あいおいニッセイ同和損害保険「所得補償保険」
- 損保ジャパン日本興亜「所得補償保険」
就業不能保険
- ライフネット生命「就業不能保険(働く人への保険2)」
- アフラック「給与サポート保険」
収入保障保険
- 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「じぶんと家族のおまもり(収入保障保険)」
- オリックス生命「家族をささえる保険KEEP(キープ)」
まとめ
所得補償保険と収入保障保険と就業不能保険に関しても解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
同じような名前の保険ですが、全く別物という事が分かっていただければそれでいいです!!
要は、生きている場合の保険と死んでしまった時の保険と言う違いです。
所得補償保険と就業不能保険は、支払事由が似ているため混同しがちですが、そもそも損害保険会社が出している商品と生命保険会社が出している商品という事で、支払い事由・保険金の決め方・支払い開始までの期間・支払回数など、異なる所が多いので注意してください。
また、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の収入保障保険は就業不能保険と同じような保障を特約でセットできるようになっていますので、その辺りも知っておけば損は無いでしょう。
最後になりますが、この所得補償保険や就業不能保険や収入保障保険の重度障害状態と言うのはどう言った状態かと言うと、失明や下半身麻痺や人工透析をしなければいけない、そして「治る見込みがない」と言う条項が入っている保険会社もあります。
結構ヘビーな状態でしか保険が下りないと思っておいても良いと思います。
働けなくなるリスクを考えて、所得補償保険や就業不能保険を検討している方は、支払う保険料とリスクの可能性、保険金の支払い要件という所をしっかりと確認してからにするようにしましょう。
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