もしもの時の収入保障保険ですが、その内容については多くの記事があると思います。
また、保険の内容を決める際のポイントの解説をする記事も多くあると思いますが、あえて元保険屋さんとして、実際に収入保障保険を売っていた時にお客さんに説明していた内容を今回は紹介していきます。
あくまでも、私の手法でありこれが正解と言う訳ではないですが、基本的なところは変わりませんので、収入保障保険を検討している方は、参考にしてみてください。
目次
収入保障保険の内容を決めるポイントは2つだけ!
収入保障保険の内容を決めるポイントは以下の2つだけです!!
- 保険期間(保障の有効期間)
- 保険金額(月々貰える保険金の額)
これが、収入保障保険の内容を決める大きなポイントとなります。
これ以外の要素に関しては、そこまで大きなポイントとはなりません。
凄く単純な保険と言う事を知って頂ければと思います。
保険期間の設定はなぜ重要なのか?
この収入保障保険は、保険期間(保障期間)が一定期間の【定期保険】となっています。
そのため、いつからいつまでこの保障が必要なのか?と言う事を考えなければいけません。
この保険に関する記事の多くでは、残された家族のための保険と言う事を書いていると思います。
このサイトでも、同じことを書いていますが、もう少し掘り下げて説明をすると、この保険は残された家族と言うよりも残された子供たちの為の保険と持っておいてください。
被保険者(保険の対象となる人)に、もしもの事(不慮の事故や病気で亡くなってしまう事)があった場合に、子供の将来に掛かるお金はもう入ってこなくなります。
生活費・学費などなど、子供を一人成人させるまでに掛かるお金と言うのは2,000万円とも言われています。
このお金を、残された配偶者一人で賄うのは非常に困難と言えるでしょう。
そのような事にならないための保険が、収入保障保険なのです。
そのため、この収入保障保険の保険期間と言うのは、子供が成人するまで、または大学を卒業するまでの期間必要となるのです。
また、子供が2人以上いる場合は一番下の子供(未子と言われます)が成人するか大学を卒業するまでを設定するとベストと言えるでしょう。
保険金額は月々の手取り収入より少なめ?
保険金額(保険金の額)とは、被保険者(保険の対象となる人)が亡くなった時に月々いくらもらうのか?と言う金額です。
この金額の設定方法として重要となるのは、【現在の手取り収入】【遺族年金の額】【現在の生活費】この3つとなります。
この収入保障保険の基本的な考え方は、被保険者が亡くなったときに被保険者が貰っていた月々の給与の代わりに保険金を支払うと言うものとなります。
簡単に言うと、給与変わりとなる保険ですので、現在貰っている手取りの収入と同額に設定するのが良いと思われがちですがそうではありません。
配偶者(主に旦那さん)が無くなった場合には、公的年金から【遺族年金】が支給されます。
そのため、その遺族年金の額から生活に掛かっている金額を差し引いて不足している分を収入保障保険でカバーすれば良いので、少ない方であれば月々5・6万円を設定し、多い方であれば20万円~30万円の設定をする方も居ます。
平均的にみると10万円~15万円の設定をする方が多いと言えるでしょう。
簡単にまとめると、生活するのにいくら掛かるのか?その費用を遺族年金だけでカバーできるのか、収入保障保険で補填しなければいけないのか?と言う事だけです。
収入保障保険の基本的な考え方を理解しておこう!
最後に少し書いておきますが、収入保障保険とはどんな保険なのか?と言う事です。
これまで書いてきた内容で、多くの方は解ったと思いますが、収入保障保険は残された家族(特に残された子供)の生活費をカバーする保険であり、これだけで【もしも】に備えると言う保険ではありません。
あくまでも、遺族年金などの公的な保障の不足分としての保険となります。
また、残された子供のための保険と言う事で、一生涯の保障ではなく子供が成人するか大学を卒業すると言う、独り立ちするまでの間の保障である事もしっかりと理解しておきましょう。
この2つのポイントを理解していれば、この保険商品の保障内容を決めることはそんなに難しいことではないと言えるのではないでしょうか?
また、補足となりますが、遺族年金の対象となるにもしっかりと条件がありますので、最低限ではありますが、国民年金や厚生年金はしっかりと払っておくようにしましょうね!
まとめ
今回は、あくまでも収入保障保険の保障の決め方のポイントについて解説をしました。
これは、私が保険を売る際に具体的な保険期間や保険金額を決める前にお客様にお伝えする内容です。
この説明をして、この収入保障保険と言う保険を理解してもらった上で、より具体的な保険期間・保険金額の設定に入っていきます。
その際に、遺族年金の金額や子供の有無による加算金額などもより具体的に説明をします。
この具体的な金額の決め方に関しては、内容も長くなりますので別の記事でより詳しく解説をします。
今回は、「こんな保険なのだな!」「保険期間や保険金額はこうやって決めるのだな!」と言う程度の事をまず理解していただけるだけで良いです。
あまり難しく考えずに「意外と単純な保険なのだな」と思っていただければと思います。
コメントはまだありません