贈与って言葉だけを見ていると、堅苦しく難しそうなイメージを抱くと言う方も多いのではないでしょうか?
そして、大きなお金が動くときしか関係の無い事だと思い、自分には関係の無い事だと思う方も多いのではないでしょうか?
しかし、意外と身近に贈与ってあるのです!
そこで、贈与についての基本中の基本を少し一緒に見て行きませんか?
目次
そもそも贈与ってなに?
まず、「贈与」とは何か?を理解していきましょう!!
「贈与とは当事者(贈与者)の一方が自己の財産を無償で相手方(受贈者)に与えることを内容とする契約である」
ウィキペディアにはこのように記載があります。
少し難しいですね・・・・
簡単に言うと、財産(お金や有価証券や土地など)を無償(タダ)であげるよ!という事です。
例えば、「自分の子供の教育費の援助として親から教育費を貰った!」と言う場合などが贈与となります。
そして、この贈与に掛かる税金が「贈与税」となるのです。
この贈与税は、財産を貰った人が払う事になり、また贈与の目的によって控除額なども変わりますので、その辺りも少し紹介します。
贈与の関する用語を紹介
先日の相続の記事でも基本的な用語を紹介したので、今回の贈与に関しても基本的な言葉を紹介しておきましょう。
贈与者:財産を上げる人の事です
受贈者:財産を貰う人の事です
贈与税:贈与に掛かる税金です
少ないようですが主な用語はこれだけです!!
そして、贈与税に関して良く出る用語は以下の言葉がよく出ます
控除額:贈与金額から差し引かれる金額です
配偶者控除の特例:配偶者からの贈与に関して一定条件を満たす場合に適応される控除です
非課税:贈与税がかからない事です。いくつかの贈与目的の場合に条件を満たす場合に適応される非課税枠があります。
相続に比べると、比較的理解しやすいのが贈与となっていますので、出てくる言葉も比較的少ないですね!
贈与税の非課税枠を知っておこう
贈与税には、贈与目的によって非課税枠があります。
今回は、言葉と仕組みを少し理解していただければと思いますので、軽く紹介しておきます。
基礎控除:贈与税の基本的な控除枠となり、控除額は年間110万円となります。普通贈与の時は、年間110万円までの金額であれば、贈与税は掛かりませんが、110万円を超える贈与に関しては、贈与税が発生します。
配偶者控除の特例:これは、婚姻期間が20年以上の夫婦で配偶者から居住目的の敷地や建物を購入する目的で贈与された金額に対して2000万円までは控除しますという事です。
教育資金の一括贈与:教育資金に関して両親や祖父母が子や孫の教育費を一括で贈与する場合に適応される控除枠です。学校への費用に関しては1500万円、学校以外の費用に関しては1500万円のうち、500万円までが上限となります。
結婚・子育て資金の一括贈与:これは、親から子供へ贈与されるお金のうち、その目的が結婚資金や子育ての関する物であれば、適応される非課税枠です。結婚資金の場合には1人あたり300万円で、子育て資金の場合は1人1000万円までとなっています。
住宅取得資金の贈与:これは、住宅取得資金を目的とした贈与に適応される非課税枠であり、受け取る側(受贈者)は20歳以上でなければいけません。また、一般住宅を取得する場合には700万円まで、省エネ住宅の場合には1200万円までが非課税枠となっています。
これらの非課税枠があるという事を知っておいてください。また、これらの非課税枠は2020年3月末までや2021年までなど期限があり、制度改正も度々ありますので、最新の制度を確認するようにしましょう。
贈与を受ける前に注意点はある?
贈与には贈与税が付きものとなります。
先ほども書いたように基礎控除はありますが、目的別にそれぞれ非課税枠がありますので、贈与の目的と金額をハッキリさせておくことで、無駄な税金を払うことがなくなりますよね!
ただただ、貰えるから貰っておく!というのでは、思わぬ税金に泣かされることになるかもしれません。
教育費の一括贈与などは、近年少し注目をされていますが、専用の口座を用意しなければいけないなど注意点もあります。
贈与を受ける前には、しっかりと目的を考えて贈与税を出来るだけ少なくするように心がけましょう!
税金の中でも贈与税の税率は比較的高い方になりますので、贈与に関しては慎重にするようにしましょう。
まとめ
贈与に関してあまり馴染みのない言葉だと思われていた方も多いのではないでしょうか?
しかし、意外と身近に贈与と言う物はあり、気を付けなければ贈与税も掛かってくる事があるのです。
知らなかったでは、損をする場合もありますので、しっかりと贈与に関しても関心を持つようにしましょう!
また贈与の中でも、通常必要な生活に掛かる費用や香典やお見舞いと言ったモノは贈与とは言え非課税になりますので、そういったところも併せて覚えておきましょう!!
贈与の詳しい事は、また贈与税の解説を書く予定にしていますので、そちらの記事も併せて読んでいただければと思います。
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