外貨建て保険は、貯蓄性の高さや保険料の安さで注目されている保険商品です。
今回は、オリックス生命の外貨建て保険である、米ドル建終身保険Bright(ブライト)について解説をします。
同じ外貨建て保険である、米ドル終身保険US RISEとは特徴の異なる保険商品であり、貯蓄性よりも保障を重視した保険商品となります。
保障の手厚さや外貨建て保険特有の保険料の安さなど、魅力的な部分が多い保険商品となりますので、保険商品の仕組みだけではなく活用方法や注意点も併せて確認してみて下さい。
メリット・デメリットをしっかりと確認して、自分に合っている保険商品なのか判断するようにしましょう。
目次
米ドル建終身保険Bright(ブライト)とは
オリックス生命が販売する、米ドル建終身保険Bright(ブライト)とは、保障に重きをおいた米ドル建の保険です。
貯蓄性の高さが強みとなる外貨建保険ですが、米ドル建終身保険Bright(ブライト)は貯蓄性だけではなく、がん・心筋梗塞・脳卒中の特定疾病や障害状態や介護状態でも保険金を受け取れる内容となっています。
死亡保障だけではなく、特定疾病に介護状態にまで備えられることから、貯蓄性だけではなく保障に重きをおいた外貨建保険となるのです。
同じオリックス生命の外貨建保険である米ドル終身保険US RISEは、死亡保障のみとなるため、特定疾病や介護にも備えたい方におすすめの外貨建保険です。
また、積立利率の高い米ドルで運用するため、保険料も円建て保険と比べて割安になり貯蓄性も高くなるため、保障だけではなく貯蓄性の高さも期待できる保険となっています。
米ドル建終身保険Bright(ブライト)のおすすめポイント
米ドル建終身保険Bright(ブライト)のおすすめポイントを解説します。
米ドル終身保険US RISEには無いポイントもあれば、外貨建保険特有のポイントもあります。
米ドル建終身保険Bright(ブライト)が、どういった商品なのか確認して下さい。
特定疾病や介護にも備えられる
米ドル建終身保険Bright(ブライト)は、死亡だけではなく、がん(悪性新生物)・心筋梗塞・脳卒中という特定疾病や特定の障害状態・特定の介護状態に備えられます。
主契約は死亡・高度障害のみとなり、特約で死亡・高度障害・特定疾病・特定障害・介護の5つの保障を主契約に上乗せする仕組みとなります。
米ドル終身保険US RISEは、死亡保障のみとなるため、US RISEよりも保障に重きをおいた保険商品と言えるでしょう。
保険料が円建てに比べて安い
金利情勢の良い米ドルを使用するため、円建ての保険と比べて保険料が割安になります。
外貨建保険全般的に言えるおすすめポイントとなりますが、保障を重視するなら保険料は安い方が良いでしょう。
また、月払や年払いなどの場合は、為替相場により支払保険料の変動があるのが注意点となりますが、特定疾病・特定障害・介護状態になれば、保険料払込免除になるのは安心といえるでしょう。
貯蓄性がある
外貨建保険であることから、貯蓄性の高さもおすすめポイントになります。
これも、外貨建保険全般に言えることですが、金利情勢の良い米ドルで運用をするため、円建て保険と比べて貯蓄性も高くなります。
低解約返戻金型の仕組みとなるため、保険料払込期間中は支払った保険料よりも少ない解約返戻金になりますので注意しましょう。
また、外貨建保険特有の短期解約(10年や保険料払込期間中)による諸費用も発生しますので、保険料の支払いが困難になるような保険料の設定は避けるようにしましょう。
米ドル建終身保険Bright(ブライト)の保障内容
ここからは、米ドル建終身保険Bright(ブライト)の保障内容の紹介と解説をします。
米ドル建終身保険Bright(ブライト)は、主契約はシンプルですが、特約を組み合わせることで強みが発揮される保険となります。
主契約と特約の内容を、しっかりと確認して下さいね。
保障内容
ここからは、保障内容を主契約・特約・その他の特約に分けて内容を紹介します。
主契約
保障名称 | 内容 |
死亡保険金 | 死亡した際に支払われる保険金 |
高度障害保険金 | 病気またはケガにより約款所定の高度障害状態に該当した際に支払われる保険金 |
主契約は、死亡と高度障害のみとなります。
主契約部分は、米ドル終身保険US RISEと同様であり、非常にシンプルな内容となっています。
保障に関する特約
保障名称 | 内容 |
特約死亡保険金 | 死亡した際に支払われる保険金 |
特約高度障害保険金 | 病気またはケガにより約款所定の高度障害状態に該当した際に支払われる保険金 |
特約特定疾病保険金 | 悪性新生物(がん)・急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態に該当した際に支払われる保険金 |
特約特定障害保険金 | 身体障害者福祉法に定める1級、2級または3級の障害に該当して身体障害者手帳を交付された際に支払われる保険金 |
特約介護保険金 | 病気・ケガで所定の介護状態になった際に支払われる保険金 |
特約の内容が、米ドル建終身保険Brightの強みとなる部分となります。
悪性新生物(がん)・急性心筋梗塞・脳卒中という特定疾病や、身体障害状態や介護状態の保障を主契約に上乗せする仕組みとなっています。
また、死亡・高度障害に関しては、主契約と同様の保障内容となっており、主契約に上乗せする仕組みとなっています。
保障以外の特約
保障名称 | 内容 |
円入金特約 | 保険料を日本円で支払える特約
(あらかじめ付加されている) |
円支払特約 | 保険金・解約返戻金を日本円で受け取れる特約 |
リビング・ニーズ特約(指定通貨建・外貨建用) | 余命6ヶ月以内と判断された際に死亡保険金を受け取れる特約 |
年金支払特約 | 保険金を年金形式で受け取れる特約 |
介護前払特約(指定通貨建・外貨建用) | 公的介護保険制度の要介護4または5の状態に該当した際に死亡保険金を前倒しで受け取れる特約 |
保障以外の特約となります。
外貨建て保険であるため、保険料の支払いや受け取りを日本円で行う特約が基本的に自動セットとなります。
その他のリビング・ニーズ特約や年金支払特約などは、円建て保険の内容と同じ内容です。
契約内容
ここからは、契約に関する内容を紹介していきます。
保険期間 | 終身 |
保険料払込期間 | 10年・15年・20年
(払込期間20年は60歳まで) |
加入可能年齢 | 15歳~64歳まで
(保険料払込期間により異なる) |
保険料払込期間や加入可能年齢は上記の内容になります。
保険料払込期間は、円建て保険のRISEや外貨建て保険US RISEと同様に、最低10年間の保険料払込を選べば解約返戻金の増加も期待できます。
保険料負担を考えて、保障と貯蓄性の両立を考えられるのも魅力のひとつとなります。
保険料例
ここからは、保険料例の紹介です。
保険料算出条件は、以下のようになります。
- 主契約(死亡保障):50,000米ドル
- 米ドル建特定疾病障害介護終身保険特約:50,000米ドル
- 契約年齢:30歳
- 保険期間:終身
- 保険料払込期間・低解約返戻期間:65歳
男性 | 女性 |
月々140.55米ドル | 月々128.15米ドル |
保険料は米ドルでの支払となりますが、特約を付加することで日本円で支払うことが出来ます。
ただし、為替相場の影響を受けますので、月々の保険料を日本円で支払う場合には保険料が変動するので注意しましょう。
米ドル建終身保険Bright(ブライト)の活用ポイント
ここからは、米ドル建終身保険Brightの活用ポイントを解説します。
どのように活用すると、より効果的なのかを考えながら確認してみて下さい。
貯蓄よりも保障をメインで考える保険
米ドル建終身保険Brightは、貯蓄性よりも保障を重視して活用するのがおすすめです。
同じ外貨建て保険である、米ドル終身保険US RISEとは異なり、死亡だけではなく悪性新生物(がん)・急性心筋梗塞・脳卒中に障害状態や介護状態でも給付金が支払われます。
そのため、貯蓄性の高さを考えて貯蓄代わりにするのではなく、外貨建て特有の保険料の割りやすさを活かして保障をメインに活用するのが活用のポイントです。
円建て保険には無い保障内容
米ドル建終身保険Brightの保障内容は、オリックス生命の円建て保険には無い保障内容となります。
死亡保障だけではなく、悪性新生物(がん)・急性心筋梗塞・脳卒中に障害状態・介護状態にも備えられる保険なので、保障内容としても非常に魅力的と言えます。
外貨建て保険なので、保険料も少し割安になるのも魅力となり、将来的に保障が必要ないとなれば、貯蓄性の高さを活かして解約返戻金を受け取るのも良いでしょう。
保障としても貯蓄としても、両方の側面を活かせる魅力的な保険と言えます。
良くも悪くも外貨建て保険
米ドル建終身保険Brightは、外貨建て保険となります。
そのため、保険料の支払い・保険金の受け取り・解約返戻金の受け取りなど、全て外貨である米ドルとなります。
毎月の保険料の支払いを日本円で支払うことが出来ますが、為替相場の影響を受けるため、支払う保険料は毎月変動する可能性があります。
保険金額が大きくなればなるほど、毎月の保険料も大きくなり、為替相場の影響も大きく受けることには注意するようにしましょう。
また、保険金の受け取り・解約返戻金の受け取り時にも為替相場の影響を受けることも知っておきましょう。
オリックス生命の外貨建保険との違い
最後に、米ドル建終身保険Brightと、オリックス生命が販売する他の外貨建て保険との違いを簡単に解説します。
米ドル終身保険US RISEとの違い
米ドル終身保険US RISEの違いは、保障内容となります。
米ドル建終身保険Brightは、死亡・高度障害・特定疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)・身体障害状態・介護状態に備えられるのに対して、米ドル終身保険US RISEは、死亡・高度障害の保障しかありません。
円建ての終身保険RISEを外貨建て保険にしただけの内容となっているのです。
そのため、死亡保障だけではなく貯蓄性の高さも強みにしているのが米ドル終身保険US RISEとなり、より保障面に力を入れたのが米ドル建終身保険Brightと考えて良いでしょう。
保障面を重視したい・保険料を少しでも抑えたい・為替リスクを理解しているという方は、米ドル建終身保険Brightがおすすめです。
米ドル建終身保険Candleとの違い
米ドル建終身保険Candleとの違いは、健康状態の告知事項の違いとなります。
米ドル建終身保険Candleは、申込時の告知事項が下記の2つしか有りません。
過去5年以内に、がんまたは上皮内新生物で医師による診察・検査・治療・投薬のいずれかをうけたことがありますか。 |
以下のいずれかの身体の障害がありますか。
視力・聴力・言語・そしゃく機能の障害 背骨(脊柱)の変型または障害 て・足・指の欠損または機能の障害 |
告知事項が少ないため保険料は少し割高となり、病気やケガでの死亡・高度障害に関しては、保険料払込期間中の保障額が支払保険料相当額となるなどの、制限がある保険となっています。
健康状態に不安のある方向けの保険となり、保険内容・仕組みなど米ドル建終身保険Brightとは大きく異なる性質の保険商品となっています。
まとめ
オリックス生命の米ドル建終身保険Brightを解説しました。
近年では、国内生命保険会社でも外貨建て保険を積極的に販売するようになり、世間的にも外貨建て保険の種類も増えてきました。
現在では、円安傾向にあることや金利情勢などの影響もあり、日本円で運用する保険よりも米ドルで運用する保険の方が貯蓄性も高く保険料も割安になる傾向となっています。
ただし、米ドル建などの外貨建て保険は、保険金の受け取り・解約返戻金の受け取りなど、保険の出口と言われる受け取り時に為替相場の影響を大きく受けることや、アメリカおよび世界情勢の影響も大きく受けるということもしっかりと理解しておきましょう。
もしもの時には、決まった保険金を受け取りたいと考える方は、保険料が割高になろうが円建ての保険を選ぶことをおすすめします。