
第一生命では「しあわせ物語」と「ながいき物語」と言う、2つの個人年金保険が販売されています。
老後資金の準備として活用されることの多い個人年金保険と言う事で、興味があると言う方も多いと思います。
そこで、この記事では「しあわせ物語」「ながいき物語」が、どの様な保険商品なのか解説をします。
それぞれに面白い特徴がありますので、一緒に見てきましょう。
目次
「しあわせ物語」と「ながいき物語」ってどんな保険?
それでは、「しあわせ物語」と「ながいき物語」の特徴を簡単に解説をしていきましょう。
「しあわせ物語」の特徴
「しあわせ物語」を簡単に言うと一般的な個人年金保険です。
年金支払い開始年齢まで保険料を支払い、年金支払い開始年齢になれば一定期間、年金として給付金を受け取る保険商品です。
一般的には、退職後から公的年金の受給開始までの収入の繋ぎとして、多く利用されてきた保険商品と言えるでしょう。
また近年は、この保険の仕組みを利用して、子供の大学進学に掛かる費用の確保として学資保険代わりにも活用されることもある保険商品です。
大きく得をすると言う保険商品ではありませんが、堅実な資金確保に向いている保険商品とも言えるでしょう。
「ながいき物語」の特徴
「ながいき物語」を簡単に言うと長生きすればするほど得をする保険です。
こう言った保険商品を【トンチン保険】と言います。
「ながいき物語」のようなトンチン保険の特徴は、生きている間ずっと年金を受け取れる【終身年金】であることです。
「しあわせ物語」と同じように、年金支払い開始年齢まで保険料を支払いますが、年金の受け取りが一定期間ではなく、一生涯となるのが「ながいき物語」です。
トンチン保険は、生き続ける限り年金を受け取れるので、長生きをすればするほど得をする仕組みの年金保険となっています。
細かな解説は後ほどしますが、平均寿命が延びて『生き続けるリスク』と言われる中で、人気が出てきている保険商品となっていますが、気を付けないと大きな損をする可能性もある保険商品とも言えます。
「しあわせ物語」の基本情報を紹介
「しあわせ物語」の特徴は簡単に説明をしましたので、ここからは「しあわせ物語」の商品に関する基本情報を紹介していきます。
契約に関する基本的な情報から、契約例を用いて保険料や返戻率も紹介と解説をしていきます。
契約に関する基本情報
正式名称:第一生命の積立年金「しあわせ物語」個人年金保険(2018)
保険期間(年金受け取り期間):確定年金(5年・10年・15年)
保険料払込期間:一定期間
契約可能年齢:0歳~80歳
「しあわせ物語」は、年金を受け取る期間が決まっている個人年金保険となっています。
年金を受け取る期間は、5年・10年・15年から選択することが出来て、年金受け取り期間中は必ず年金を受け取ることが出来ます。
もし、年金受け取り期間中に契約者(被保険者)が亡くなってしまった場合は、残された遺族に残り期間分の年金額が支払われます。
「しあわせ物語」のような、確実に年金を受け取れる仕組みを【確定年金】と言います。
契約例を紹介
年金受け取り年齢:60歳から年金受け取り
年金種類:10年確定年金
契約者年齢:30歳
保険料:月々32,000円
年金受取額・返戻率
男性の場合「年金額120.59万円」(返戻率104.6%)
女性の場合「年金額120.57万円」(返戻率104.6%)
返戻率が104.6%と言う事で、大きくお金が増えると言う保険商品ではありませんが、公的年金受給開始までの期間をカバーすると言う考え方で加入する分には良いのではないでしょうか。
また、この契約例では受け取り年金額が120万円と言う事で、月々に換算すると10万円と比較的大きな年金額になりますので、加入する場合には保険料と年金額を確認して加入するようにしましょう。
【老後のための保険】日本生命の「GranAge(グランエイジ)」を紹介! | 保険のたばどい.com (tabadoi.com)
「ながいき物語」の基本情報を紹介
次は、もうひとつの個人年金保険である「ながいき物語」の基本情報に関しても紹介をしていきましょう。
こちらも、契約に関する基本的な情報から、契約例を用いて保険料や返戻率も紹介と解説をしていきます。
契約に関する基本情報
正式名称:第一生命のとんちん年金「ながいき物語」生存保障重視型個人年金保険(2018)
保険期間(年金受け取り期間):終身(5年・10年・15年の確定年金も選択可)
保険料払込期間:一定期間
契約可能年齢:50歳~80歳
年金受け取り開始まで保険料を支払い、その後に年金を受け取るのは「しあわせ物語」と同じですが、大きな違いは年金受け取り期間が【終身】という所です。
簡単に言うと公的年金(国民年金や厚生年金)と同じ仕組みと言う事です。
長生きをすればするほど得をする仕組みの年金保険であり、こう言った仕組みの保険を【トンチン保険】と言います。
長生きをするにしても、生活費などのお金は掛かりますので、一生涯年金を受け取りたいと言う方向けの商品と言えるでしょう。
また、契約可能年齢に関して【50歳~】となっています。
定年退職前から準備が出来ますので、出来る限り退職前に加入を検討するようにしましょう。
契約例を紹介
年金受け取り年齢:70歳から年金受け取り
年金種類:終身(10年保証期間付終身年金)
契約者年齢:55歳
保険料:月々54,000円
年金受取額
男性の場合「年金額51.11万円」
女性の場合「年金額41.08万円」
損益分岐年齢
男性の場合「89歳」
女性の場合「93歳」
100歳での受取総額と返戻金
男性の場合「1584.41万円(返戻率163%)」
女性の場合「1273.48万円(返戻率131%)」
終身年金と言う事で、一生涯に亘って年金を受け取れるのは心強いと言えるでしょう。
ただし、保険料払込期間が比較的短い保険商品となりますので、月々の保険料負担は少し重くなり、受け取る年金額も月々換算では男性で4万円程度、女性で3万円程度となりますので、公的年金の上乗せと言う感覚で加入するようにしましょう。
また、この契約例での損益分岐年齢は男性で89歳、女性で93歳となっています。
この損益分岐点はしっかりと把握しておきましょう。
当たり前の話ですが、10年間分の給付金は保証されていますが、損益分年齢よりも若くなくなってしまうと確実に損をする保険商品となっています。
上記の例でも記載していますが、100歳まで長生きをして年金を受け取り続ければ返戻率は163%となります。
この返戻率を診て貰えれば、「ながいき物語」の特徴・仕組みが分かりやすいと思います。
保険料と損益分岐年齢をしっかりと把握して加入するようにしましょう。
それぞれのポイントと注意点
「しあわせ物語」と「ながいき物語」について、どんな保険商品なのか、契約に関する基本情報などを解説してきました。
ここからは、それぞれの保険のポイントと注意点をまとめておきます。
おさらいとして、再度確認をしておきましょう。
「しあわせ物語」のポイントと注意点
「しあわせ物語」のポイントと注意点を少しまとめてみましょう。
- 年金額が契約時に確定しているため活用する用途が多様である
- 返戻率が100%を超える
- 健康告知が不要
- 個人年金保険料控除の対象
上記の4つが主なポイントとなります。
受け取る年金額を決めて契約をするのが基本になりますので、老後資金だけではなく子供の学費準備としても活用が出来ます。
子供の学費を準備する場合の多くは、大学進学後の費用になると思いますので5年確定年金を選びましょう。
また、保険料と年金額を確認して保険契約をしましょう。
注意点として押さえておきたいのは、返戻率と個人年金保険料控除に関してとなります。
この保険は、返戻率が100%を超えますので、損をする商品ではありませんが大きく資産が増える保険商品ではないと言う事は押さえておきましょう。
また、この保険は【個人年金保険料控除】の対象となっていますが、保険会社所定の要件を満たして個人年金保険料税制適格特約を付加して初めて、個人年金保険料控除を受けられるようになります。
基本的に、契約時に保険屋さんがしっかりと付加すると思いますので、大きな心配をする必要はありませんが、契約時に確認はしておきましょう。
「ながいき物語」のポイントと注意点
続いて「ながいき物語」のポイントと注意点を少しまとめてみましょう。
- 年金保障期間を過ぎれば生存している限り年金を受け取れる
- 年金受け取り開始前の死亡保障は無い
- 健康告知は不要
- 個人年金保険料控除の対象
大きなポイントとしては、1つ目の『年金保障期間を過ぎれば生存している限り年金を受け取れる』という所になります。
公的年金と仕組みは似ていますが、最低保証があるという所は公的年金との違いといえます。
また、生きている限り年金を受け取れるので、長生きをすればするほど得をする仕組みの保険となります。
2つ目の死亡保障に関してですが、厳密に言うと年金受け取り前に亡くなった場合には、それまで支払った保険料の7割が【死亡返還金】として帰ってきますので、全く死亡時の保障が無いと言う訳ではありません。
しかし、解約返戻金も支払った保険料の7割程度に抑えられている保険商品ですので、年金受け取り開始前に亡くなったり、解約をすると確実に損をする商品と言えますので、その辺りはしっかりと把握しておくようにしましょう。
健康告知が不要な点と、個人年金保険料控除の対象と言う2点に関しては「しあわせ物語」と同様になっています。
この保険に関しては、生き続ける限り年金を受け取れると言うメリットもありますが、年金受け取り開始前(保険料払込期間)に死亡や解約をすると損をすると言う注意点をしっかりと把握しておく必要のある保険と言えますね。
まとめ
第一生命の2つの個人年金保険について解説をしてきました。
「しあわせ物語」は、一般的な個人年金保険と言う事で、大きく得をする保険ではなく堅実に積み立てが出来る保険となっています。
一方の「ながいき物語」は、生存保障重視型の個人年金保険と言う事で、生き続ける場合の金銭的なリスクをカバーする保険となっています。
「ながいき物語」のような【トンチン保険】は、国内生命保険会社が力を入れ始めている保険商品ですので、いくつかの保険商品がありますが、こういった保険を選ぶときは【損益分岐年齢】をしっかりと確認をするようにしましょう。
今回紹介した契約例では、男性で89歳・女性で93歳となりましたが、契約年齢や年金受け取り開始年齢によっても異なりますので、加入時には保険料や年金受け取り年齢だけではなく損益分岐年齢もしっかりと確認するようにしましょう。
因みに、第一生命以外の商品での損益分岐年齢はもう少し高くなる商品もありますので、トンチン保険を検討する際は、本当に損益分岐点のチェックは欠かさないようにしてくださいね。
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