「大雨によって近隣の河川が氾濫した!」「水道管などが破裂して道路が冠水した!」という事も多くなっているでしょう。
大雨による洪水によって自宅が浸水した!と言う時でも火災保険の対象となる場合が多いです。
いくつか条件がありますので、今回は自宅が浸水してしまった場合の火災保険の対応について解説します!!
目次
洪水などで自宅が浸水した場合は「水災」で補償される!
まず火災保険の対象の有無に関して書いておきましょう。
大雨により自宅が浸水してしまった場合には、浸水によって生じた損害は火災保険の「水災」で補償されます。
主な補償対象としては、建物の床や柱や壁などの基礎部分から壁紙などと、家財道具一式などになります。
大雨による洪水で自宅が浸水してしまった場合には、まずどの様な被害が出たのか?という所を確認しましょう。
もう少し解説しておくと、大雨による河川の氾濫・堤防の決壊から水道管や排水管の破裂によって道路が冠水したなど、自宅外から自宅に水が浸入してきた際には「水災」の被害となります。
火災保険の対象となるのは「床上浸水」のみ!?
大雨による洪水での浸水に関しては、火災保険の対象となりますが、いくつかの条件があります。
それが
- 評価額の30%以上の損害が生じた
- 床上浸水・地面から45cm以上の浸水
この2つのいずれかの場合に保険の対象となります。
基本的には、床上浸水が主な補償パターンとなりますが、建物や家財道具に大きな損害が出た場合には評価額の30%以上の損害として補償対象になりえる可能性が高いでしょう。
実際に被害が出た場合にはどうすれば良い!?
基本的な事を書いても仕方ないので、実際に被害が出た時の事を解説しましょう。
まず床上浸水などに見舞われた場合には、写真を撮っておきましょう。
「水が引いてしまった後でも良いの?」と思う方も多いと思いますが、床上浸水などをした場合には、壁などに水の跡が付く場合が多いので、壁に付いた水の後を写真に撮っておけば問題はありません。
床上浸水をしてしまったら、保険の事も考えなければいけませんが、その前に片付けなどをしっかりとするようにしましょう。
床上浸水であれば、火災保険の対象となりますので、慌てて「写真!写真!」とならずにまずは片付けて綺麗にするようにしましょう。
その後に、どこまで水が入ってきたのか、何が損害を受けたのかを確認するようにしましょう。
火災保険の「水災」は大雨の洪水だけを補償する訳ではない!?
火災保険の水災補償での対応の多くは、大雨による洪水による床上浸水となりますが、実はそれだけではありません。
要は原因が大雨などの「水の災害」が対象となります。
例えば、「大雨によって裏山が崩れて土砂災害に遭ってしまった」と言う場合にも、土砂が自宅に流れ込んでしまった場合には火災保険の「水災」で補償対象となるのです。
この火災保険の「水災」と言うのは、洪水だけではなく「水での損害」全般が対象となりますので、原因が大雨などの場合には火災保険の対象とならないか?とまず確認をするようにしましょう。
まとめ
最後に少しまとめておきましょう。
「大雨によって河川が氾濫した」・「街中の水道管等が破裂などして冠水した」・「街中の排水が間に合わず冠水した」という事は、大いにあり得る事でしょう。
そういった場合に、自宅に水が浸水してきたという事も珍しくなくなっています。
そんな時には、火災保険の「水災補償」で損害を填補してくれるのです。
条件として、まず覚えておかなければいけないのは、床上浸水または地面から45cm以上の浸水または、評価額の30%以上の損害が出た場合のみ!という事を知っておきましょう。
そして被害に遭ってしまった場合には、慌てて写真などを撮るのも良いですが、まずは片づけをしてしまっても良いです。
河川の氾濫などによって浸水してしまった場合には、その水にどれだけの雑菌などがあるか解りませんので、衛生面も考えてまず片づけを優先しましょう。
床上浸水時は、壁紙などに跡が付く場合が多いので、あとからでもしっかりと「ここまで水が来た」と言うのは解ります。
そして損害が出た場合には、保険屋さんや代理店さんに相談するようにしましょう。
自分で判断するのではなく、保険は保険屋さんにしっかりと損害状況を見てもらって判断してもらうようにしましょう。
そして、近年の火災保険ではこの「水災補償」を付けないプランも出てきていますが、本当に水に浸からないか?浸水はしないか?という事をしっかりと考えましょう。
家の近くに大きな川が流れていないか、山が崩れてくる可能性は無いか、自宅などの建物の土地は周りと比べて高いか低いかなど、様々な事を考えて火災保険の補償は決めましょう。
少しでも水に浸かる可能性が有るのであれば、この「水災補償」を付加しておくようにしましょう。
この水災補償の保険料は火災保険料の中で意外と大きなウエイトを占めますが、もしもの時をしっかりと考えて補償の有無を考えて下さい!
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