元保険屋から見て日本生命の商品はおすすめ出来るのか?

生命保険
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日本生命は多くの方が知っている国内大手の生命保険会社です。

高い知名度があるので安心だと思う方も多いと思いますが、「果たして保険商品は本当に良いのか?」と疑問に思う方は居ませんか?

そこで、元保険屋さんとして日本生命の商品がどんな商品なのか、本当におすすめできるのか?という所を今回は書いていきます。

日本生命の主力商品はパッケージ商品

日本生命の主力商品は昔からパッケージ商品です。

パッケージ商品とはどんな保険かと言うと、「死亡保障」「医療保障」「がん保障」「貯蓄」などがセットになっているような商品です。

この様なパッケージ商品のメリットは、一つの契約で複数の保障がある事で管理がしやすくなります。

要は、「この商品に入っていれば、何があっても大丈夫!!」と思えるという事です。

しかし、デメリットは解約をしてしまうとすべての保障は無くなるという事です。一部解約などの方法はありますが、すべて一つの契約になっている場合は解約をするとすべての保障がなくなると思っておきましょう。

現在の日本生命の主力商品は「みらいのカタチ」と言う商品で、自分に必要な保障を選んで組み立てるタイプの保険商品となっています。

一昔前のように、保険会社が決めたパッケージ商品よりは、自分で選べると言う点では良い商品になったと言えるでしょう。

しかし、注意しなければいけない点が山ほどあります。

それは次の章で少し解説します。

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日本生命の「ニッセイみらいのカタチ」で注意しなければいけない事

この保険で注意が必要なのは、多くの保障が「定期保険」となっているところです。

一生涯の保障と言われる「終身保険」は、死亡保障の1つだけとなっています。

医療保障やがん保障、死亡保障の一部や貯蓄性のある保障など、ほとんどが15年定期となっているため、保障を継続するときには更新をしなければいけなくなっています。

いわゆる「更新型」の保険という事です。

公式ホームページの保険料の案内にも書いていますが、30歳で保険に加入した場合に、30歳~45歳までは月々15,000円~20,000円の保険料が45歳以降60歳までの期間になると30,000円~40,000円程の保険料になるのです。

保障内容にもよりますが、月々15,000円でも高いと個人的には思いますが、45歳以降の保険料は月々3万円を超えるんですよ。

そして、書いていない60歳以降の保険料はどうなると思いますか?

会社も定年退職し、公的年金の支給額も低くなると言われる中で月々6万円以上の保険料を払えますか?

殆どの保障を定期タイプにしている事で、必要な保障は更新しなければならず、本当に保険が必要だと思う60歳以降の保険料が高くなるという事を知らずに加入する方が多いです。

日本生命に限らず、大手国内生保の商品はこういった商品が多いので、若いうちの保険料だけに目を向けずに、将来同じ保障ならどれぐらいの保険料を支払う事になるのか?という事を考えて下さい。

日本生命はなぜこのような商品を売るのか?

さて、日本生命の主力商品がパッケージ商品だという事を説明しましたので、ここからは何故このような商品を売るのか?という所を少し解説していきましょう。

※ここで書くことは、あくまでも私個人の見解ですので間違っている事もあると思いますので、そこだけはご理解ください。

日本生命に限らず、大手国内生命保険会社の主力商品は同じようなパッケージ商品です。

なぜ国内生命保険会社はこの様な商品を売るのか?と私自身も少し気になって考えたのですが、保険を売る立場で考えると売りやすいのです。

この様な商品は、売る相手(契約見込み客)の生年月日と性別さえ判っていれば、保険の設計書(提案書)が作れるからです。

国内生命保険会社のターゲットは、新入社員などの若い人です。

若い人ほど保険に対して無頓着でどんな保障が必要で、その値段の相場はいくらなのか?という事をあまり知らない方が多いのが現状です。

その上、「○○さんも入っているよ」や「社会人になったのだから保険ぐらいは入っておかないと」などと先輩たちの名前を出されてしまったり、訳の解らない売り文句を言われると、「そうなのかな・・・」となるのです。

そこで、パッケージ商品である程度の保険内容を組み上げた物を、素案として提案して細かなところを修正するだけで売れるのです。

正直なところ、保険の細かな知識など無くても売れるという事です。

日本生命を筆頭とした、国内生命保険会社の外交員の多くは女性です。

俗に言われる「生保レディ」と言われる人々ですが、すべてではありませんが多くの方が保険の知識が乏しいです。

入社して、保険の商品知識や他社商品の研修などを、あまり受けないままに、営業に出されてしまう事も珍しくない中での販売となるので、この様な商品を作っておかなければいけないのです。

これが、国内大手生命保険会社がパッケージ商品を作る理由だと思っています。

そんな日本生命の商品はおすすめできるか?

本題に来るまでに時間がかかりましたが、日本生命の商品がどういった商品なのか?という事をまず理解してもらわなければいけなかったので、事前説明が長くなりました。

さて元保険屋として、日本生命の商品がおすすめできるのか?という事ですが、ハッキリ言うと、あまりおすすめは出来ません。

注意しなければいけないという所でも書きましたが、日本生命の主力商品である「みらいのカタチ」は多くの保障が定期保険です。

若いうちは保険料も比較的安く見えますが、同じ保障を続けていくと保険料が高くなっていくのです。

そのため、一生涯の保障が必要な方などには向かない保険商品という事が言えるのです。

しかし、結婚するまでの間だけと言うような若いうちの一定期間だけの保障で良いと言う方には、無難な保険商品だという事は言っておきます。

私はどちらかと言うと、出来るだけ損をしたくないと言う性分ですので、保険商品でも必要な物を必要なだけ準備すれば良いと考えますので、日本生命などの国内生命保険会社の商品に魅力を感じない一人です。

その事も踏まえて言うと、個人的にはおすすめは出来ませんが、契約をするなら注意が必要な保険という事だけは覚えておいてください。

まとめ

日本生命の保険商品について少し解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

あまり保険の中身を気にする人は少なく、保険料だけを注視すると言う方も多いのではありませんか?

また、この記事でも少し書きましたように、若いときに保険屋さんの女性から生命保険を契約したけれどそのままになっているな・・・と言う方も、一度自分がどんな保険に入っているか確認する必要がありますよ。

若いうちの日本生命などの国内生保の商品に加入している場合は特に、注意してください。

決して保険としての欠陥がある訳ではないので、万が一の時は大丈夫ですが、支払う保険料がどんどん高くなっていく事だけは知っておいてください。

最後に一言だけ言っておきます。

保険としては決して悪くは無いけれどコストパフォーマンスが悪いという事です。

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