日本生命から入院時の収入減少に備える保険として、ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」が発売されました。
近年では、入院日数が短くなってきていますが、入院をすることで収入が減少することもあります。
今回は、入院時の収入減少に備えるための保険である、ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」を紹介していきます。
ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」の、特徴や活用方法からメリット・デメリットまで一緒に見ていきましょう。
また、ライバル商品と言える、第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」とも比較をしますので、保障内容の違いや注意点なども併せて確認して下さいね!!
目次
「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」とは?
ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」は、日本生命の組立型保険である「ニッセイみらいのカタチ」の保障の一つとして販売が開始されました。
ここでは、「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」の特徴から保険金支払事由や活用方法などを紹介していきます。
大きな特徴は14日以上の入院で給付金が出る
ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」の大きな特徴は、所定の入院が14日(2週間)以上継続すれば、6ヶ月分の収入サポート給付金を受け取れることです。
もしも、入院などによる収入減少に備えるのであれば、就業不能保険などに加入しなければいけませんが、就業不能保険の支払事由の多くは就業不能状態が60日や120日以上継続した場合と定めている商品が多いです。
しかし、ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」では、14日以上の入院という条件のみで6ヶ月分の収入サポート給付金が受け取れるのです。
短期・中期的な入院によって収入が減ってしまう事へ備えることが出来て、支払事由のハードルも非常に低くなっているのです。
支払事由のハードルの低さと手厚い保障が大きな魅力と言えるでしょう。
支払事由が単純明快
ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」の支払事由は、【所定の入院が14日(2週間)以上継続した場合】と言うだけとなっています。
疾病の条件や手術の有無なども問わないので、非常に単純明快と言えるでしょう。
14日以上入院が継続するだけで、6ヶ月分の収入サポート給付金が受け取れる保険商品となっています。
また注意点としては、6ヶ月分の収入サポート給付金を受け取った場合、受け取ってから6ヶ月以内に再度14日以上の入院をしても収入サポート給付金を新たに受け取ることは出来ないと言うところだけです。
当たり前の話ですが、6ヶ月分の収入サポート給付金をまとめて受け取っているので、受け取った期間中に重複して新たに給付金は貰うことが出来ないと言うことです。
「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」の活用法は?
ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」は、ニッセイみらいのカタチ「NEWin1(入院総合保険)」と組み合わせて活用するのが良いと言えるでしょう。
ニッセイみらいのカタチ「NEWin1(入院総合保険)」は、日帰り入院から入院給付金を一時金で受け取れる入院保険となっています。
入院に関する費用をニッセイみらいのカタチ「NEWin1(入院総合保険)」でカバーをして、収入減少にはニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」でカバーをすると言う考え方で組み合わせれば、入院に対するリスクを上手くカバーできると言えるでしょう。
また、入院に関して一般的な医療保険で準備しているという方は、無理に組み合わせること無く、ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」を単独加入しても良いと言えるでしょう。
ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」だけでは、入院時の費用をカバーするのは少し難しいと言えますし、ニッセイみらいのカタチ「NEWin1(入院総合保険)」だけでは、収入減少の備えるのが少し難しいと言えるでしょう。
あくまでも、日本生命の商品で組み合わせる場合の活用法となります。
「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」メリットとデメリット
ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」の特徴に関して解説をしましが、「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」のメリットやデメリットが気になるという方も居ると思います。
ここからは、ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」の、メリットとデメリットについて解説をしていきます。
メリット
ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」のメリットは、14日以上の入院で6ヶ月分の収入サポート給付金が受け取れる事です。
一般的な収入保障保険や就業不能保険では、就業不能状態が60日間や120日間継続した際に給付対象になる場合が多いです。
病気やケガで入院をした際の収入減少に備える為には、一般的な医療保険で入院日額を少し多めに設定をする位しか備える方法がありませんでした。
しかし、ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」を活用することで、入院時・退院後のしばらくの間の収入減少に備えることが出来る様になるのです。
また、支払事由が14日以上の入院継続と言うだけなので、給付金の支払いに関してのハードルも非常に低いのもメリットの一つと言えるでしょう。
高度障害状態や後遺障害状態以外で、就業が困難になった場合に備えられるのは、非常に魅力的と言えるでしょう。
デメリット
ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」のデメリットは、就業不能状態が継続した場合には役に立ちにくいと言う部分になります。
ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」は、入院時・退院後しばらくの間の収入減少に備える為の保険となっていますので、高度障害状態や後遺障害状態や精神疾患の療養など長期間の就業不能状態による収入減少には対応できません。
支払事由に14日以上の入院という条件がある以上は、6ヶ月間経過後に再度14日以上の入院をすると収入サポート給付金を受け取れますが、入院をしなければ収入サポート給付金を受け取ることは出来ません。
長期間の就業不能状態に備えるには、一般的な就業不能保険などに加入しないといけないと言うことです。
また、6ヶ月間の収入サポート給付金を一時金で受け取ることから、一度受け取った場合には6ヶ月間は再度入院をしても収入サポート給付金を受け取れないというのも注意が必要となります。
第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」がライバル商品!?
第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」が、ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」のライバル商品と言えるでしょう。
第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」も、入院時・退院後の収入減少に備えられる保険内容となっています。
ここからは、ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」のライバル商品である、第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」を紹介していきます。
就業不能給付金の種類は2種類!?
第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」には、短期就業不能給付金と就業不能給付金と言う2種類の就業不能給付金が用意されています。
病気やケガでの入院などで就業不能状態が14日以上継続した際に【短期就業不能給付金】が支払われ、就業不能状態が30日以上継続した際に【就業不能給付金】が支払われる内容となっています。
給付金の内容は下記の様になっています。
短期就業不能給付金:給付金月額の50%(通算10回まで)
就業不能給付金:給付金月額の6ヶ月分(6ヶ月分を1回として通算10回まで)
支払事由は日本生命と同じ!?
第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」の支払事由は、日本生命のニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」と同じく、病気やケガによる入院などの就業不能状態が14日以上継続した場合となっています。
支払事由の単純明快さは、日本生命のニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」と一緒となります。
ただし、入院などの就業不能状態の継続日数によって給付金が変わるという部分は大きく異なります。
第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」の活用法は?
第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」の活用法も、基本的にはニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」と同様になります。
入院時・退院後の収入減少に備える保険となっていますので、あくまでも収入減少への備えとして「就業不能保険(ジャスト)」を活用して、医療費などは「総合医療一時金保険(ジャスト)」と組み合わせるのが良いと言えるでしょう。
基本的には、ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」と同様と考えて良いのですが、就業不能給付金が2種類あり、30日未満の入院であれば給付月額の50%分の給付金しか貰えないので、14日以上の入院による収入減少に備えるのであれば、ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」の方が魅力的と言えるでしょう。
【こんな保険】第一生命の『ジャスト』は19種類もの保障がある!? | 保険のたばどい.com (tabadoi.com)
「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」と「就業不能保険(ジャスト)」を徹底比較
ここでは、ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」と、第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」を比較してみます。
同じような特徴の有る商品ですが、支払事由や給付金の支払い方に大きな違いがありますので活用法なども含めて違いを確認しておきましょう。
また、それぞれの保険料も合わせて紹介をしておきます。
給付金の支払い条件は同じ!?
日本生命のニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」も、第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」も、支払い条件は同じ【病気やケガでの入院が14日以上継続した場合】となっています。
ただし、第一生命には短期就業不能給付金と就業不能給付金の2種類があり、就業不能給付金の支払い条件は、病気やケガでの入院が30日以上継続した場合となります。
第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」には、2種類の給付金があるため少し注意が必要と言えるでしょう。
給付金の内容に大きな違いがある!?
日本生命のニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」と、第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」では、給付金の内容に大きな違いがあります。
それぞれの給付金の内容を少し比較してみましょう。
保険会社 | 日本生命
「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」 |
第一生命
「就業不能保険(ジャスト)」 |
給付内容 | 収入サポート給付金
(6ヶ月分の収入サポート給付金) |
短期就業不能給付金
(給付月額の50%) 就業不能給付金 (給付金月額6ヶ月分) |
上記の表のように、支払われる給付金の内容が大きく異なります。
日本生命のニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」は、入院が14日以上継続した時点で6ヶ月分の収入サポート給付金を受け取れます。
一方の、第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」では、入院が14日以上継続した場合は給付月額の50%しか受け取ることが出来ません。
第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」で6ヶ月分の給付金を受け取るための条件は、入院が30日以上継続しなければいけないのです。
同じ保障を受ける為の条件が、日本生命と第一生命では大きく異なります。
この内容の違いは注意しておきましょう。
保険料は第一生命の方が安い!?
それでは、それぞれの保険料を比較してみましょう。
保険料の算出条件は下記の様になっています。
給付金額月額20万円
保険期間・保険料払込期間10年
ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」
男性 | 女性 | |
20歳 | 2,060円 | 2,440円 |
25歳 | 2,180円 | 2,820円 |
30歳 | 2,500円 | 2,940円 |
35歳 | 2,940円 | 2,960円 |
第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」
男性 | 女性 | |
20歳 | 1,074円 | 1,228円 |
25歳 | 1,276円 | 1,544円 |
30歳 | 1,544円 | 1,774円 |
35歳 | 1,926円 | 1,866円 |
日本生命の方が保険料は高くなりますが、給付金の支払い条件のハードルが低く、まとまった給付金を受け取りやすいと考えれば、これぐらいの保険料になるのは納得が出来ると言えるでしょう。
第一生命は、月々の保険料は安くなりますが、まとまった給付金を受け取るためには30日以上の入院継続が必要となるため、給付金の支払い条件が日本生命と比べるとハードルが高くなることから、日本生命と比べると保険料は手頃な値段となっています。
また、第一生命には、健康診断割引特約(健診割)という割引制度がありますので、条件が合えば更に安くなる可能性があります。
どちらの商品も保険料と保障のバランスが取れていると言えますので、ご自身のニーズに合った方の保険を選ぶようにしましょう。
例えば、保険料は少し高くても良いから、まとまった給付金が欲しいと言う方は、ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」を選べば良いし、短期の給付金は少し少なくても良いから保険料を安くしたいと言う方は、第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」を選べば良いと言う事です。
一般的な就業不能保険との違いは?
生命保険各社では、働けなくなったときの収入減少に備えるための保険として就業不能保険を販売しています。
働けなくなったときの収入減少に備える保険商品ですが、一般的な就業不能保険とニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」や第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」では、保障内容に大きな違いがあります。
ここでは、一般的な就業不能保険とニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」の違いを解説していきます。
一般的な就業不能保険は長期療養向け!?
一般的な就業不能保険は、重い病気や精神疾患などにより、長期的に仕事が出来ない場合に備えるための保険商品となります。
そのため支払い条件は、就業不能状態が60日間継続した場合や120日間継続した場合など、給付条件のハードルは高めとなっています。
しかし、就業不能状態が続く限り給付を受け続けられるのが大きな特徴と言えます。
こう言った特徴が有るため、重い病気で長期間の入院をしなければいけない、精神疾患の療養のために半年や1年間など長期に渡って就業が困難になった場合など、長期間の就業不能状態による収入減少に備えるための保険が一般的な就業不能保険となります。
「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」は医療保険の仲間!?
ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」や、第一生命の「就業不能保険(ジャスト)」は、収入減少に備える保険商品ですが、基本的な考え方は入院によって収入が減少した際の補填という役割になります。
簡単に言うと、長期間の就業不能状態ではなく、一時的な入院によって収入が減ってしまった、退院後も思うように仕事が出来ない為の収入減少などに備える保険であり、一時的な収入減少に備える為の保険と言うことです。
そのため、一般的な就業不能保険とは異なり、長期的な就業不能状態への対策は出来ません。
あくまでも、入院期間の短期化による退院後の就業困難状態などに備えるためだけの保険である事から、給付金は6ヶ月間分と言う事になっているのです。
一般的な就業不能保険とニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」では、活用方法が異なると言う事を知っておきましょう。
「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」は正直どうなの?
最後に、ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」は、おすすめ出来る商品なのか個人的な意見を書いておきます。
あくまでも個人的な意見ですが、保険選びの参考の一つにして貰えればと思います。
保険商品としては面白い!
正直に言うと、保険商品としては非常に面白い保険だと思います。
入院の短期化によって、退院は早くなってきていますが、退院後すぐに職場復帰が出来るかと言われると厳しい場合もあるでしょう。
そう言った時に、6ヶ月分の収入をサポートしてくれると言うのは非常に有りがたい保障と言えるでしょう。
先ほども書きましたように、一般的な就業不能保険とは考え方が異なる保険商品なので、医療保険と組み合わせることで、より心強い保障になると言えるでしょう。
支払い条件も単純明快で内容も非常にシンプルなため、保険商品としては非常に面白い商品と言えます。
子育て世代にはおすすめできる!!
ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」は、子育て世代にはおすすめ出来る内容と言えるでしょう。
入院時をはじめとして、収入の減少によって困るのは子育て世代と言えます。
「一定期間の入院の継続による収入減少に備える保険」と言う謳い文句があるので、医療保険の仲間という印象も強くなると思いますが、基本的な考え方は、死亡時の保障である【収入保障保険】と同じような考え方の出来る保険商品です。
その事から、老後まで加入し続けるのではなく、あくまでも子育て期間中の一定期間だけ加入する保険と言えます。
子供が独立するまでの間の保障として活用するには、保険料も手頃なのではないかと思います。
まとめ
今回は2021年7月に販売が開始された、日本生命の新商品であるニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」を解説しました。
日本生命をはじめとした国内生命保険会社では、入院保障も一時金で給付する内容に変わりつつあります。
入院日数の短期化に伴い、今までの医療保険の内容がマッチしなくなってきているのかもしれません。
ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」も、少し前までは考えられないような内容の保険商品とも言えます。
医療技術の発達によって、医療保険の内容も大きく異なりますが、退院後の収入の減少など新たなリスクも増えてきます。
この記事で紹介した、ニッセイみらいのカタチ「収NEW1(入院継続時収入サポート保険)」は、必須保障というわけではないので、ご自身のリスクをしっかりと考えてみて、この保障が必要だと思えば加入を検討して見るのも良いのではないでしょうか。