
「生命保険は定期的に見直した方が良い!」と聞いたことはありませんか?
「結婚した」「子供が生まれた」「子供が進学した」「子供が独立した」「定年退職した」などなど、人生の分岐点の時には生命保険も見直すべきだ!という事がよく言われますが、そもそも保険に疎い方などは、そんなに生命保険を見直さなければいけないの?と思う方も居るでしょう。
また、生命保険を見直したいのだけれど何を見直せば良いの?と思う方も居る事でしょう。
そこで、生命保険の見直しについての基本的なところを今回は解説していきます。
目次
生命保険を見直さなければいけない理由
まず、なぜ生命保険を見直さなければいけないのか?という所を解説しておきましょう。
保険の見直しに関してネット検索などをすると、「生命保険は見直さなければいけない!」と書いているところが大半でしょう。
しかし、目くじらを立てるほどの事ではないのです。
生命保険の見直しって、解りやすく言うと洋服を買い直すのと同じなのです。
洋服も体に合わなくなったり、古くなってきたら、どんなにお気に入りの洋服でも買い直すでしょう?
生命保険の見直しも同じなのです。
加入時には、その時の家族構成やライフステージに合わせて完璧に生命保険を組んでも、年月が経てば、家族構成もライフステージも変化します。
要は、洋服が体に合わなくなるのと同じです。
体に合わないからと言って着ることが出来ない訳ではないので、そのままでも良いのですが、丈が短い服などを来て人前に出るのは恥ずかしいですよね?
生命保険も同じことで、ライフステージに合っていなくても保障が無い訳ではないので、良いのですが、その時に必要な保障ではない可能性があるために困ってしまう可能性が有るのです。もしもの時の為の保険なのに、助けてくれなければ意味が無いですよね?
そういう理由で、生命保険の見直しは必要なのです。
生命保険の見直しは何を見直せば良い?
生命保険の見直しをする際に、何を見直せば良いのか?という所に関して頭を悩ます方は多いのではないでしょうか?
生命保険は、死亡保障も有れば病気への保障から、将来のあらゆる資金作りのための保険など、多くの保険種類と保険商品がある上に、それぞれを組み合わせて加入している事から、どこを見直さなければいけないのかが解りにくいですよね?
そこで、生命保険を見直しする際にどこの保障を見直すことが多いのか?を解説しておきましょう。
生命保険で良く見直されるのは死亡保障です。
なぜ、死亡保障が良く見直されるかと言うと、ライフステージの変化によって残すお金が変わるからなのです。
例えば、独身の時・結婚した時・子供が出来て子育てをしている時・子供が独立して定年近くなった時をそれぞれ思い浮かべると、守るモノが変化している事に気づきませんか?
独身の時は特にお金を残す必要はありません。しかし、結婚をしたら配偶者に対する責任が生じます。また、子供が生まれると子供を育てていく責任が生じます。そして子供が独立した後は、子育ての責任からいったん解放されて自分の死後などの為の責任が生じてきます。
それぞれに、状況が変われば死亡保障も変えていかなければいけないのです。
そして、死亡保障を変えることによって金銭的な負担も変わるのです。
責任が大きいほど、生命保険に掛ける保険料も多くなり、責任が少なくなれば保険料も少なくて良いという事です。
そして、死亡保険の次に良く見直しされるのは、医療保険とがん保険となります。
これらは責任どうこうではなく、加入している保険の保障内容と医療技術がマッチしているかどうかの確認作業です。
医療技術は数年あればすごく進歩するために、医療保険に加入していても十数年経ってしまうと全く役に立たなくなる可能性が有るのです。
例えば、近年では病気で入院をしても入院日数が非常に短かったり、日帰り入院という事もあり得ます。
しかし数十年前の医療保険では、日帰り入院は対象外だったり、もっと古い保険では5日目以降の入院からしか保障されない医療保険もあります。
そんな保険に加入していた場合には、今の医療技術で治療をすると病気は治りけれども保険の対象にならず金銭的に苦しくなるかもしれませんよね?
そのような事が無いように、医療保険やがん保険と言うモノは定期的に見直す必要があるのです。
生命保険の見直しは必要か?
さて、生命保険の見直しに関して書きましたが、ここまで読むと生命保険の見直しも必要かな?と思う方も多いのではないでしょうか?
そこで、私の個人的な意見を少し書いておきましょう。
生命保険の見直しは必要かどうかという事です。
ハッキリ言ってしまうと、冒頭でも書きましたが、頻繁に生命保険の見直しをする必要はありません。
しっかりと自分のリスクや人生設計をしたうえ、生命保険の内容も理解して加入していれば、保険を見直すなんてことはしなくても良いのです。
私は元保険屋さんであり、業界を離れても保険について調べることが好きなので、面白い商品が出れば保険を見直すことも考えますが、私の場合には医療保険に加入して10年ちょっと経ちますが、未だに見直しをする気もありません。
その商品の良い部分と悪い部分をしっかりと理解して、ニュースなどを見ながら医療技術の進歩なども確認していると、保険の見直しをする必要が無いと解っているからです。
そして、近年の医療保険は大きな内容変更等も無いので、見直さなくても良いからです。
生命保険の見直しに関して、必死になって見直しをしなくても、気が向いた時に少し相談できる人などを作っておけば良いかもしれませんが、普通の人であれば難しいかもしれないですね。
まとめ
生命保険の見直しについて書きましたがどうでしたか?
生命保険の見直し!とコマーシャルなどで言うのには、様々な意味があり、もちろん保険商品を売りたいと言うのもありますが、本当に見直しをしなければ大変な目に遭う方が世の中に多いのも事実なのです。
特に、国内大手の生命保険会社の商品に加入している方は要注意です!!
私も保険屋さんをしている時は、よく大手国内生命保険会社の商品に加入している方に遭い、その度に保険内容をしっかりと解説して乗り換えていただくことに成功しました。
これは、保険商品を売りたい為だけではなく、その方にとって非常にデメリットになる場合が多いからなのです。
そして、それらに気づいて保険を見直す方が増えているからこそ、「保険の見直し」と言う言葉が一般的になってきたのです。
しっかりと保険の特徴を理解していれば良いのですが、実際に保険の内容・特長を理解しきれないままに加入させられる人が多いのも現実問題に有ります。
生命保険の見直しが必要なくなれば良いのですがそうもいかないモノですね。
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