住友生命の医療保険には、終身タイプが選べる通常の医療保険「ドクターGO」と、健康状態に不安のある方でも加入できる限定告知型の医療保険「千客万頼」があります。
今回は後者である、限定告知型の医療保険としてラインアップされている「千客万頼」について紹介していきます。
この「千客万頼」は、通常の限定告知型の医療保険とは少し異なった作りとなっていますので、その辺りも含めてどのような保険商品なのか?という所を一緒に見ておきましょう。
目次
住友生命の限定告知型医療保険「千客万頼」はこんな商品!
まず、「千客万頼」が一体どういった商品なのか?という所を紹介していきます。
住友生命の限定告知型医療保険として販売されている「千客万頼」と言うのは、終身の死亡保険に【限定告知型医療特約】と言う特約をセットした保険商品です。
そのため、通常の医療保険とは異なり死亡保障が主契約となり、医療保障に関しては特約となると言う事です。
これを読んでも、「だからなに?」と思う方も多いでしょう。
特に重要な事ではないのですが、死亡・医療に備えられる保険であり、通常の医療保険とは異なりリスクが高い方でも加入できることから、保険料も必然的に高くなる保険と言う事だけ覚えておいてください。
細かな保険の仕組みまで理解する必要はありませんが、頭の片隅に「こういった仕組みの保険」と言う事だけ置いておいてください。
住友生命の限定告知型医療保険「千客万頼」の契約条件を紹介!
住友生命の限定告知型医療保険「千客万頼」の契約における基本条件を少し紹介していきましょう。
保険期間や保険料払い込み期間から、何歳から加入できるのか、加入の告知条件の一部までをここで紹介します!
保険期間と保険料払い込み期間は終身!?
まず、保険期間と保険料の払い込み期間についてみていきましょう。
保険期間:終身
保険料払込期間:終身または80歳まで
保険期間は終身と言う事で、一生涯の保障となります。
先ほども少し書いたように、主契約が終身の死亡保険となり、付随する特約である【限定告知型医療特約】も終身保障となります。
その他の特約も基本的には終身保障となりますが、【限定告知型傷害損傷特約】のみは80歳までの保障となっています。
また、保険料の払い込み期間に関しては、終身または80歳までと設定がありますが、基本的には月々の保険料が安い【終身払い】が主流と言えるでしょう。
契約可能年齢は幅広い!?
契約可能年齢についてみていきましょう。
契約可能年齢:20歳~85歳まで
契約可能年齢に関しては、20歳から85歳と非常に幅の広い設定になっていますので、若くて持病のある方でも加入検討出来るでしょう。
告知事項は5つだけ!?
限定告知型の医療保険と言う事で、健康状態の告知項目に関しては5つのみとなっており、この告知事項に当てはまる項目が無ければ健康状態で断られると言う事は少なくなります。
それでは、その告知事項を書いておきます。
告知事項
- 過去2年以内に、入院または手術をしたことがある。
- 過去5年以内に、がん(肉腫・白血病・悪性リンパ腫を含む)で入院または手術をしたことがある。
- 今後3ヶ月以内に、入院または手術の予定がある(医師に入院・手術をすすめられている場合や、医師と相談している場合を含む)
- 現時点で、がん(肉腫・白血病・悪性リンパ腫を含む)または肝硬変と医師に診断されている(疑いがあると医師に指摘されている場合を含む)。
- (満40歳以上の方のみ)現在までに、公的介護保険の要介護認定(要支援を含む)を受けたことがある。
※「入院または手術」には【ケガや病気の検査のための入院】【レーザー・内視鏡・カテーテルによる手術】なども含む。
上記の項目で1つでも「はい」があれば加入できない可能性が高くなりますが、1つも当てはまらなければ加入できる可能性が高くなります。
あくまでも健康状態の告知であり、この告知事項をクリアすれば必ず加入できると言う訳ではありません。
住友生命の限定告知型医療保険「千客万頼」の保障内容を紹介!
それでは、住友生命の限定告知型医療保険「千客万頼」の保障内容に関して見ていきましょう。
限定告知型の医療保険と言う事で、保障内容は非常にシンプルになっていますので、わかりやすいと思います。
主契約は終身の死亡保険
主契約は、先ほどから書いていますように終身の死亡保険となります。
保険金額は決して高く設定できるものではないので、死亡保険として活用することは出来ないと言えるでしょう。
あくまでも、死亡したときの一時金的な考えであり、「残された家族に少しでも残したい」「自分の葬儀代の足しに」と言う考え方であれば、純粋な死亡保険に加入するようにしましょう。
特約は基本的に医療保障
それでは、この保険のメインともいえる医療保障である特約の種類を見ていきましょう。
- 限定告知型入院保障充実特約:入院時の一時金
- 限定告知型医療特約(60日型):入院時の日額給付金と手術給付金
- 限定告知型傷害損傷特約:骨折や腱・靭帯・半月板損傷や不慮の事故による傷害(ケガなど)で顔・頭・首に孫想を受け顔面傷害状態になったときの保障
- リビング・ニーズ特約:余命が6ヶ月以内と診断されたときに保険金の全部または一部を前払い請求できる特約
- がん長期サポート特約:がんで所定の状態と診断されたときに保険金の全部または一部を前払い請求できる特約
- 指定代理人請求特約:受取人に代わって保険金の請求を出来る人を指定できる特約
上記が、この保険の特約でありメインの保障となります。
特筆する部分でいうと、入院期間が4日までであれば、4日分の入院日額が給付されるという所です。
そのため、入院日数が1日でも3日でも、4日間分の入院給付金を受け取ることが出来ます。
5日目から60日目までは、入院日数×入院日額=入院給付金となります。
また、入院日数は60日型がメインとなるため、1回の入院で保障される期間は60日までとなり通算では1,000日が上限となります。
そして手術給付金に関して、入院中の手術かそうでないかによっても給付金が異なることを注意点として挙げておきます。
その他でいうと、不慮の事故の傷害(ケガなど)によって顔・頭・首に損傷を受けて顔面傷害状態となった場合には、【限定告知型傷害損傷特約】の基本保険金額の10倍の保険金が支払われると言うのも、特筆しておく部分かと思います。
また【リビング・ニーズ特約】や【がん長期サポート特約】をセットすることで、死亡保険金を前払い請求できますが、死亡保険金自体がそこまで高く設定できないので、あまり役には立たないかと思いますが、あるのと無いのでは大きな違いですので、保険料の負担が無いと思いますので、これらの特約はしっかりと付帯しておきましょう。
住友生命の限定告知型医療保険「千客万頼」の保険料はどれぐらい?
それでは、「千客万頼」の保険料について見ていきましょう。
限定告知型の医療保険と言う事で、保障内容のわりに保険料は高く設定されていますので、どれだけの保険料になるのか?と言うのは確認しておきましょう。
保険契約例
保険期間・保険料払込期間:終身
保険内容:
- 死亡したとき20万円(主契約)
- 入院日額7,000円(限定告知型医療特約)
- 入院一時金3万円(限定告知型入院保障充実特約)
- 手術を受けたとき7万円
- 骨折・顔のケガをしたとき5万円
保険料例
男性 | 女性 | |
20歳 | 6,230円 | 5,965円 |
30歳 | 7,066円 | 6,262円 |
40歳 | 8,497円 | 7,210円 |
50歳 | 10,453円 | 8,846円 |
60歳 | 12,987円 | 10,978円 |
上記が契約例とその契約例の保険料となります。
少し細かく保障内容を書いておくと下記のようになります。
・1日以上の入院で3万円の一時金
・入院日額が7,000円(1日目から4日目までは28,000円、5日目以降は7000円×入院日数分)
・手術の場合は7万円(入院中の手術は3.5万円)
・傷害または疾病による骨折に対して治療を受けた場合または不慮の事故による傷害で腱・靭帯・半月板の断裂に対して所定の治療を受けた際には5万円、不慮の事故による傷害で顔・頭・首に損傷を受けて所定の顔面損傷状態になった時は50万円
まとめ
住友生命の限定告知型医療保険「千客万頼」について書いてきましたが、どうでしたか?
限定告知型の医療保障と言う事で、保障内容もシンプルな作りとなり、死亡保障・医療保障というダブルの保障となっていることから、健康面で不安がる方に向けた商品となっています。
他社の限定告知型の医療保険と大きな違いはありませんので、内容・保険料をしっかりと比較するようにしましょう。
個人的には、限定告知型の中でも保障面としては悪くないのかな?とは思いますが、いかんせん個人的に限定告知型の医療保険を扱う事が少なかったので、経験上でこの保険が良いのか悪いのか?と言う事は言えません。
ただ個人的に言える事と言えば、健康状態に少し不安があっても、通常の医療保険をまずは検討するようにしましょう。
医療保険の引き受け基準は保険会社によって異なりますので、例えばA社で引き受け不可となっても、B社では条件付き(保険料割増や部位不担保)で加入出来たり、C社では条件が付かなかったりとします。
このような限定告知型の医療保険に加入するのは、本当に最後の手段だと言う事を知っておきましょう。
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