一時払終身生活介護年金保険と聞いても、あまり馴染みがなく、どんな保険なのかわからないと言う方も多いのではないでしょうか?
そもそも、損得勘定が出来る保険商品なのか、メリットやデメリットも知らないと言う方も多いでしょう。
そこで、太陽生命の一時払終身生活介護年金保険である「MY介護Best(一時払)」について、今回は紹介をしていきましょう。
一時払保険のメリットとデメリットや活用法などは勿論ですが、「MY介護Best(一時払)」が、どの様な保険商品なのかを一緒に見ていきましょう。
目次
「MY介護Best(一時払)」を一言で説明すると
それでは、太陽生命の一時払終身生活介護年金保険「MY介護Best(一時払)」が、どう言った保険商品なのかを簡単に説明をしましょう。
一言で説明をすると『保険会社にお金を預ける保険』です。
一時払と言う事で、保険料を一括で支払う事になります。
そして、保険会社が定める介護状態になった場合には、一生涯に亘って介護年金を受け取ることが出来て、万が一死亡してしまった場合には最低でも支払った保険料と同額の死亡一時金を受け取ることが出来る保険です。
『要介護状態になっても』・『亡くなっても』・『解約しても』、保険金や解約返戻金を受け取ることが出来る事から、【損得勘定】の側面から言っても、損をしない保険商品とも言えます。
「MY介護Best(一時払)」の特徴と内容
太陽生命の一時払終身生活介護年金保険「MY介護Best(一時払)」とは、どういう保険かを簡単に説明しましたので、ここからは保障内容や特徴と言った、保険商品の内容について解説をします。
- 一生涯の介護保障
- 死亡保障
- 資産形成
「MY介護Best(一時払)」の特徴
「MY介護Best(一時払)」は、一時払の終身介護保険です。
老後の体力低下や病気の後遺症や不慮の事故などで、要介護状態になった際に亡くなるまでの間ずっと年金形式で給付金を受け取ることが出来る内容となっています。
また、最低支払期間が20年となっており、もしも、この最低支払期間中に被保険者が亡くなってしまった場合には、残り期間の年金分が死亡給付金として一時金で遺族に支払われます。
そして、男女・年齢によって異なりますが、加入後6年~13年経てば、支払った保険料よりも解約返戻金が高くなることから、資産形成としても活用が可能となっています。
ただし、資産形成で活用するのであれば、加入年齢が若ければ若い方が返戻率は高くなりますので、出来る限り早く加入するようにしましょう。
これらの事から、この保険の特徴としては『老後や不慮の事故などによる要介護状態に備えられ、資産形成にも活用が出来て、損をする可能性の低い保険』と言う事が言えるでしょう。
ただし、一時払保険ですので、まとまったお金が必要となります。
「MY介護Best(一時払)」の保障内容と基本情報
それでは、この保険の保障内容や契約に関する内容を紹介していきましょう。
具体的な保障内容や契約に関する諸条件をしっかりと確認してくださいね。
- 一生涯の介護年金保障
- 死亡時は死亡給付金or死亡一時金
- 公的介護保険制度の要介護2以上の状態になった場合
- 保険会社が定める要生活介護状態が180日継続したと医師により診断確定されたとき
年金の場合
- 支払い要件に該当した場合、第一回目の終身生活介護年金は基本金額の2倍で、第二回目以降は基本年金額
死亡の場合
- 終身生活介護年金を受け取っていない場合は、「一時払保険料」か「責任準備金」のいずれか多い方の金額が【死亡給付金】として支払われる。
- 終身生活介護年金を受け取っていた場合は、支払保証期間から受け取った回数を引いた残りの金額が【死亡一時金】として支払われる。
基本的な保障内容は以上となります。
要介護状態になれば、生きている間はずっと介護年金を受け取ることが出来て、最低20年間は受け取ることが決められています。
また、死亡時は終身生活介護年金を受け取っていたかどうかで、給付金の額が異なります。
一時払保険ですので、支払った保険料分は最低限戻ってくると言う仕組みとなっており、将来の介護状態にも備えられて、死亡した際には葬儀代などに充てることも可能な内容となっています。
また、解約時は契約年数によって解約返戻金が異なります。
早期解約をすると、支払った保険料より少し目減りすることになり、前にも書いていますように、加入後6年~13年経過すれば、どの年代・性別でも支払った保険料よりも多くのお金が戻ってくるようになりますので、解約時は契約期間などもしっかりと確認して解約をするようにしましょう。
正式名称:「MY介護Best(一時払)無配当利率変動型一時払い終身生活介護年金保険」
契約可能年齢:20歳~79歳
保険期間:終身
保険料払込期間:一時払(一括払い)
支払い保証期間:20年
契約に関する内容は上記の様になります。
契約可能年齢に関しては、20歳~79歳までと、非常に幅が広いので、様々な活用が出来ると言えるでしょう。
その他、特筆する部分はありませんが、介護年金支払いに関しては、支払い保証期間を設定していることから、確実に20年は受け取れると言う安心感はあるでしょう。
「MY介護Best(一時払)」の契約例と保険料例
それでは、ここからは、少し具体的に契約例と保険料例について紹介をしていきましょう。
保障内容に関しても、より具体的に書く方がイメージもしやすいと思いますので『どういった保障内容になるのか』『保険料はどれくらいか』『もしもの時はどういう受け取り方になるのか』と言ったところを確認してみてください。
契約例と具体的な年金・給付金の受け取り方
それでは、少し具体的な契約例を紹介していきます。
この契約例は公式ホームページに記載されている契約例になっています。
また、終身生活介護年金・死亡給付金・死亡一時金の受け取り方も少し解説をしておきますので、併せて確認してください。
年齢・性別:50歳・女性保険期間:終身基本年金額:30万円
支払保証期間:20年
その他:初回年金割増特則付加(100%)
この契約例での、終身生活介護年金の受け取りを少し具体的に書いておきましょう。
保険会社所定の介護状態になった場合
終身生活介護年金の初回受取額60万円、第2回目以降は毎年30万円を受け取れます。
また、第2回目以降は終身ですので、生きている間ずっと受け取れます。
もしも、亡くなってしまった場合
終身生活介護年金を受け取っていない場合は、約600万円の死亡給付金となります。
また、終身生活介護年金を5年間受け取った後に亡くなってしまった場合は『30万円×15年=450万円』と言う計算になり、約450万円の死亡一時金となります。
先ほども、書きましたように、死亡時は一時払保険料か責任準備金のいずれか多い方の金額となりますので「約600万円」と言う表記にしています。
細かな、金額はこの後に書く保険料例を参考にしてください。
保険料と解約返戻金・解約返戻率を紹介
ここからは、男女別・年齢別で先ほどの契約例での保険料と解約返戻金を紹介します。
年齢に関しては、公式ホームページで紹介されている年齢となりますので、細かな年齢に関する保険料は太陽生命に問い合わせるようにしてくださいね。
また、解約返戻金・解約返戻率に関しては、各年齢の契約後5年・10年・15年・20年・30年と区切りの良いところの金額と返戻率にしておきます。
男性保険料
契約年齢 | 30歳 | 40歳 | 50歳 |
一時払保険料 | 5,953,614円 | 6,009,558円 | 6,065,307円 |
契約年齢 | 60歳 | 70歳 | 79歳 |
一時払保険料 | 6,127,209円 | 6,200,913円 | 6,265,929円 |
解約返戻金・返戻率
契約年齢
経過年数 |
30歳 | 40歳 | 50歳 |
5年後 | 5,951,400円
(99.9%) |
6,006,600円
(99.9%) |
6,061,500円
(99.9%) |
10年後 | 5,988,900円
(100.5%) |
6,044,100円
(100.5%) |
6,099,000円
(100.5%) |
15年後 | 6,027,000円
(101.2%) |
6,081,900円
(101.2%) |
6,136,200円
(101.1%) |
20年後 | 6,064,800円
(101.8%) |
6,119,700円
(101.8%) |
6,172,200円
(101.7%) |
30年後 | 6,141,300円
(103.1%) |
6,194,700円
(103.0%) |
6,234,300円
(102.7%) |
契約年齢
経過年数 |
60歳 | 70歳 | 79歳 |
5年後 | 6,122,100円
(99.9%) |
6,189,600円
(99.8%) |
6,243,000円
(99.6%) |
10年後 | 6,157,500円
(100.4%) |
6,215,100円
(100.2%) |
6,258,300円
(99.8%) |
15年後 | 6,189,300円
(101.0%) |
6,232,800円
(100.5%) |
6,274,200円
(100.1%) |
20年後 | 6,215,400円
(101.4%) |
6,247,800円
(100.7%) |
6,297,900円
(100.5%) |
30年後 | 6,253,500円
(102.0%) |
6,308,100円
(101.7%) |
6,346,800円
(101.2%) |
女性保険料
契約年齢 | 30歳 | 40歳 | 50歳 |
一時払保険料 | 5,973,051円 | 6,029,673円 | 6,085,251円 |
契約年齢 | 60歳 | 70歳 | 79歳 |
一時払保険料 | 6,140,547円 | 6,199,818円 | 6,249,564円 |
解約返戻金・返戻率
契約年齢
経過年数 |
30歳 | 40歳 | 50歳 |
5年後 | 5,971,500円
(99.9%) |
6,027,600円
(99.9%) |
6,081,000円
(99.9%) |
10年後 | 6,009,900円
(100.6%) |
6,065,400円
(100.5%) |
6,116,400円
(100.5%) |
15年後 | 6,048,600円
(101.2%) |
6,102,600円
(101.2%) |
6,149,400円
(101.0%) |
20年後 | 6,086,700円
(101.9%) |
6,138,000円
(101.7%) |
6,180,000円
(101.5%) |
30年後 | 6,160,500円
(103.1%) |
6,203,100円
(102.8%) |
6,234,300円
(102.4%) |
契約年齢
経過年数 |
60歳 | 70歳 | 79歳 |
5年後 | 6,131,700円
(99.8%) |
6,183,600円
(99.7%) |
6,229,200円
(99.6%) |
10年後 | 6,161,700円
(100.3%) |
6,206,700円
(100.1%) |
6,249,600円
(100.0%) |
15年後 | 6,187,800円
(100.7%) |
6,228,900円
(100.4%) |
6,267,600円
(100.2%) |
20年後 | 6,212,100円
(101.1%) |
6,248,100円
(100.7%) |
6,290,100円
(100.6%) |
30年後 | 6,260,700円
(101.9%) |
6,302,700円
(101.6%) |
6,342,300円
(101.4%) |
保険料に関して、30歳から60歳までは男性の方が、70歳以降は女性の保険料の方が少しだけ安くなります。
これは、高齢になった際の要介護のリスクと平均寿命の差となると思います。
また、解約返戻金・返戻率に関しても保険料の安い男性の方が少し高くなりますが、大きな差はありません。
そして保険料に少し差があることから、男性の場合は79歳で加入した際に加入後13年後まで返戻率が100%を超えることはありません。
その事から、70歳以降に加入する際には資産形成と言うよりも終身の介護保障がメインとなるでしょう。
終身の介護保障だけではなく、老後の資産形成も考えていると言う方は、保険料と解約返戻金・返戻率をしっかりと確認しておきましょう。
「MY介護Best(一時払)」のメリットとデメリット
それでは、「MY介護Best(一時払)」のメリットとデメリットに関して少し解説をしていきましょう。
この保険商品は、一時払の介護保険ですので、少し特殊な保険商品なので、メリットとデメリットをしっかりと理解したうえで、契約をするかどうかを決めるようにしてくださいね。
「MY介護Best(一時払)」のメリット
それでは、「MY介護Best(一時払)」には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
考えられるメリットを紹介しましょう。
- 終身保障の介護保障
- 死亡時にも一時金・給付金が受け取れる
まずは当たり前のことですが、一生涯の介護年金保障がメリットの一つです。
要介護状態になった際に、介護に掛かる費用の一部を年金形式でカバーすることが出来ます。
支払い要件として、「公的介護保険制度の要介護2以上の状態」と言う事で、支払い条件に関しては明確で解りやすいともいえるでしょう。
そして2つ目は、介護年金を受け取らずに亡くなってしまった場合にも、死亡給付金を受け取ることが出来ると言う事です。
また、介護年金を受け取っていて亡くなった場合にも、支払保証期間が20年と言う設定があるために、介護年金を20年間分(約600万円)受け取っていなければ、残された期間分の年金分は死亡一時金として受け取れるので、金銭的に損をすると言う事はありません。
介護に対して不安があると言う方には、メリットの大きな保険ともいえるでしょう。
「MY介護Best(一時払)」のデメリット
次に、「MY介護Best(一時払)」のデメリットについて少し紹介をしていきましょう。
- まとまったお金がいる
- 高度障害状態は保障の対象外
この保険商品のデメリットと言うのはどうかと思いますが、一時払の保険商品なので当たり前の事なのですが、まとまったお金が必要だと言う事が言えます。
保険料がどの年代でも約600万円するので、若い方で貯蓄の無い方には向かない保険商品と言えるでしょう。
主なターゲットとしては、60歳前後の定年退職を迎える年代の方と言え、退職金の一部をこの保険に使うと言うのがセオリーになるでしょう。
また、要介護状態や死亡時には年金や給付金・一時金が支払われますが、高度障害状態になった場合には一切の保障が有りません。
これは、他の死亡保険などとは大きく異なる部分でもありますので、注意が必要な事と言えるでしょう。
ただし、この保険商品は死亡保険ではなく、あくまでも介護保険ですので、高度障害状態にも備えたいと言う方は、終身の死亡保険などを活用するようにしましょう。
「MY介護Best(一時払)」の活用方法は?
それでは、この保険商品の活用の仕方に関して少し解説をしていきましょう。
この保険商品は、先ほども書きましたように、主なターゲットは定年退職前後の年代の方となるでしょう。
退職金など、まとまったお金があり、早急に使う予定の無い方に関しては、将来の介護リスクへの備えとして、この保険を活用するのは良いと言えるでしょう。
先ほども少し書きましたように、一時払で保険料を支払っても短期解約をしない限りは、支払った保険料と同額かそれ以上の年金・給付金・一時金を受け取れますので、損をすることもありません。
まとまったお金がある間に、将来の介護に備えるのも良いでしょう。
また、それ以外の年代の方でも、まとまった貯蓄額があり、そのお金を6年間は使う予定がないと言う場合には、この保険を活用しても良いと言えるでしょう。
保険料例のところでも書きましたように、契約時の年齢が60歳までであれば、契約してから6年経てば、解約をしても支払った保険料を下回る事が無いので、損をすると言う事もありません。
どの年代の方にも言える事ですが、一時払の保険商品ですので、まとまったお金があって、早急に使う予定が無かったり、使う必要が無く銀行などに眠らせておくならば、この保険を活用して介護への保障をするのも良いと言えるでしょう。
まとめ
太陽生命の一時払い終身生活介護年金保険「MY介護Best(一時払)」に関して、どの様な保険商品なのか、特徴や保障内容・メリット・デメリットや活用方法などについて簡単に説明してきました。
最後に、この保険が「おすすめ出来るか?」という話をしますが、個人的には良いのではないかと思います。
支払保証期間の設定があることで、20年間は間違いなく介護年金が受け取れる事と保障期間が終身である事から、被保険者としては非常に心強い保障と言えるでしょう。
また、損得の観点から見ても、最低限の介護年金総額と死亡給付金・死亡一時金の、いずれも一時払保険料を下回る事が無いので、変なタイミングで解約をしない限りは確実に損をしないと言うのもプラス材料と言えます。
ただし当たり前の事ですが、一時払の保険なので、約600万円のお金が必要となります。
まとまった貯蓄があると言う方や、退職金があると言う方など、自分のお金で保険料を支払う分には問題ありませんが、祖父母や両親などに保険料を支払ってもらう場合(相続や贈与に当たる場合)には、契約者・被保険者・保険金受取人などの関係によって、受け取り時の税金面が変わる可能性があるので注意が必要と言えるでしょう。
一時払の保険は、あまり一般的ではないので、知らないと言う方も多いと思いますが、こういった保険商品もあると言う事を知っておけば、賢く将来の介護リスクなどにも備えられますね!!