【解説】養老保険は時代遅れの保険商品なのか?その特徴と内容とは?

定期保険
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養老保険ってどんな保険か知っていますか?

一昔前までは、この養老保険と言う保険は人気商品であり、各保険会社も積極的に販売していましたが、最近では、どこの保険会社も積極的に販売しなくなったことで、その存在を知らないと言う方も多いのではないでしょうか?

それでは『なぜ人気が無くなったのか?』『保険会社が積極的に販売しなくなったのか?』という所を、養老保険の特徴や内容を紹介しながら解説していきましょう。

養老保険の魅力は貯蓄性だった!

最近ではあまり聞かなくなった養老保険ですが、かつては貯蓄性が魅力的な生命保険の一つだったのです。

今では想像が出来ない方も多いと思いますが、金利情勢の良かった時代(俗に言うバブルと言う時代です)には、生命保険だけではなく、長期の積立火災保険積立傷害保険など損害保険でも【積立型】の商品に人気が集まっていました。

その理由として、支払った保険料よりも多い満期保険金が手にできた保険だったのです。

養老保険も、満期がある保険商品であり保険会社の運用が上手くいっていれば、当初決めた満期保険金に配当金が付く可能性のある商品だったのです。

要は【保険】と言うよりも【貯金】という意味合いが強かったのです。

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養老保険とはこんな保険!!

養老保険は貯蓄の要素が高いと言われてもピンと来ない方も多いでしょう。

そこで、ここでは養老保険についてその特徴や内容を解説していきましょう。

養老保険の概要

養老保険は、満期保険金のある死亡保険です。

終身保険・定期保険・養老保険と、生命保険の基本形の一つであり、保険料は3つの中で一番高くなります。

また、死亡保険ではありますが、無事に満期を迎えた場合に満期保険金が支払われることで、『生死混同保険』とも言われています。

養老保険の特徴

養老保険は『満期保険金がある保険』であり、その満期保険金を保険期間中に貯める事が最大の特徴と言えます。

また、死亡保険ですので保険期間中に被保険者が死亡した場合には、死亡保険金が支払われる保険となっています。

そのため、死亡しても死亡保険金が支払われ、解約すれば解約返戻金が支払われ、無事満期を迎えたら満期保険金が受け取れる、【損をしない保険】なのです。

損をしない代わりに、先ほども書きましたように保険料は高くなります。

保険料に関してザックリと言うと、同じ保障額であれば定期保険の約4倍、終身保険の約1.5倍の保険料になります。(契約条件や年齢によっても異なります)

これが、養老保険の主な特徴となります。

なぜ人気が無くなったのか?

損をしない死亡保険である養老保険ですが、それだけを聞くと「良い保険なんじゃないか?」と思う方も居るでしょう。

人気があれば、各保険会社が積極的に販売し世間の認知度も高くなるでしょう。

しかし、現状では決して人気のある保険商品とは言えません。

人気が無くなった理由には、『金利情勢の悪化によるメリットの低下』や『保険料の高さ』などいくつかの理由がありますので、ここではその理由を少し解説していきます。

金利情勢の悪化によるメリットの低下

この保険には満期保険金があると言うのは説明したと思いますが、この満期保険金がある事で保険料の中には【積立部分】が存在します。

その積立部分に、保険会社が出した運用益に応じて配当金が付く保険なのですが、金利情勢が良いときには運用も良く、運用益も出る事から配当などで『得』をする可能性がある商品でした。

また景気が良かったことも有り世間の経済状況も良かったため、『少し保険料が高くても貯蓄代わりになるのであれば良い』と言う考え方の方が多かったことも有り、この保険は売れました。

しかし金利情勢が悪化し、低金利時代と言われる昨今では「マイナス金利」なども有り運用益が出づらい状況となっています。

その事で配当金も見込めず、満期保険金が少しでも増える訳でもない保険となったことで、この保険のメリットが無くなってしまったのです。

保険料が高い

養老保険の概要でも書きましたが、同じ死亡保険である終身保険や定期保険と比べると保険料が非常に高くなります。

その理由としては、養老保険の保険料は【保障+積み立て分】と言う仕組みになっているため、保険としての保障だけではなく満期保険金分をプラスして支払う事から保険料が高くなるのです。

そして各家庭の経済状況も昔と比べると厳しくなり、保険に対してもシビアな考え方をする人が増えている事から、保険として考えるのであれば、この保険料の高さが非常にネックになる保険商品と言えるのです。

この2つの点から、養老保険の人気は低下したと言えるでしょう。

養老保険はおすすめ出来ないのか?

少しネガティブな内容を書いてきましたが、実際にまだ養老保険は各社取り扱いをしています。

そんな養老保険ですが、決しておすすめ出来ない商品と言う訳ではないのです。

考え方・活用の仕方をしっかりと考えるのであれば、養老保険はまだ使い道のある保険と言えるのです。

例えば、「子供の学費のために15年後に150万円貯めたい」「こどもの結婚資金に20年後に200万貯めたい」と言うように、将来に向けてお金を貯めたいと言う場合には、確実にお金を貯めることが出来る商品なのです。

「低解約返戻金型終身保険」も貯蓄性が高くて、保険料も比較的安い事で有名ですが、保険会社は保険料払込期間を30年や60歳までなど長期化していますので、上記の様な目的で10年や20年と言った短・中期的な保険料払込期間でお金を貯めると言う目的であれば、養老保険を活用できるという事です。

あくまでも、死亡保障としての保険ではなく、お金を貯める目的の金融商品としての側面を利用すると言う考え方です。

これであれば、まだまだ活用する意味はあるのかと思います。

まとめ

養老保険について解説しましたがいかがでしたか?

あまり聞いたことないと言う方もいらっしゃることでしょう。

現在、比較的積極的に養老保険を販売しているのは「かんぽ生命」のみとなっています。

保険としてではなく、確実な貯金と考えるのであれば、加入する意味がありますが、そうではなく死亡保障として養老保険に加入を考えているのであれば考え直してください。

養老保険は、非常の保険料の高い商品となりますので、充分な保障を準備できない可能性が高く、また家計を圧迫させかねないという事を覚えておきましょう。

そして、この養老保険は死亡保障としてみた時には、時代遅れの商品と言えますが、貯蓄としてみた場合には、まだまだ活用の余地があるという事です。

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