大雨で自動車が水没した!しかし自動車保険で完全に補償されない!?

損害保険
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台風や大雨によって自動車が水没した!と言う方や、自動車が水没している映像を見て危機感を覚える方も多いのではないでしょうか?

しかし、自動車保険の車両補償(車両保険)に加入していれば、補償の対象となります!

安心しましたか?しかし、安心するには少し早いですよ!!

大雨などで水没したり、突風による損害を受けても、完全に補償される訳ではないという事を知っておきましょう!

新車の場合は安心してください!!

新車を購入して車両保険にもしっかりと一般条件で加入し、さらに新車特約などを付加して万全な準備をしている方は安心してください。

もし大雨で自動車が水没しようが、突風で物が飛んできて自動車が大破しようが、突風で飛ばされて大破しようが、新しい自動車を購入できるだけの補償を受けることが出来ます。

新車の場合には、車両保険に加入する方が多いと思いますが、新車の場合には車両価格(車両保険の補償額)は購入額と同等か少し高く設定されますので、新車や購入後5年以内の自動車であれば、新しい車に乗り換えられる金額を保険金として受け取れるのです。

注意しなければいけないのは、中古車や少し古い車に乗っている場合です。

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中古車の場合は完全な補償がされない!?

中古車の場合には、車両価格(車両保険の補償額)の設定が少し難しくなりますので、少し注意が必要となります。

中古車を購入して、車両保険に加入する場合には、購入額と同等や少し高い設定が出来る場合と、そうではない場合の2つのパターンが出てきます。

自動車の年式が新しい車に関しては、購入額と同等かそれ以上の価格設定を出来る場合がありますが、年式が古い自動車(初年度登録から10年以上たっている様な自動車)の場合には、車両価格(車両保険の補償額)が設定できない場合があります。

自動車が好きな人には、お気に入りの自動車があり何年経っていようが、その自動車に乗りたいと言う方も居るでしょう。

しかし、年式が古ければ保険会社は「その自動車に価値は無い!」と言う判断をします。

どうしても車両保険を付けたいとなっても、最低限の補償(20万円程度)しか付けることが出来ません。

年式が古い自動車に関しては、水没したり突風で飛ばされたりした場合には、再度同じ程度の自動車を買い直すほどの保険金を受け取れない可能性があるのです。

売買価格と保険価格は違う!?

車両保険では、その自動車が事故や災害で損害が生じた場合に、いくらの補償をするのか?と言う車両価格を決めなければいけません。

しかし、この車両価格に関して多く方は、中古車などの売買価格と同等の金額と思われていると思いますが、車両保険の保険価格と売買価格(市場流通価格)とは大きく異なる内容となっています。

車両保険の場合には、自動車の年式とグレードや仕様や事故の確率などによって自動車の価値を決めます。

中古車の販売などは、需要と供給のバランスと年式・走行距離・自動車の状態(傷や修復歴など)で、自動車の価値を決めます。

根本的に自動車の価値の決め方が違いますので、中古車を購入して、車両保険に加入した場合に購入価格よりも高い保険金額の設定が出来たと言う方も居るのではないでしょうか?

中古車を200万円で買ったのに、車両保険の補償額は250万円で設定が出来たと言うのは、自動車の価値の決め方が違うからなのです。

また、逆のパターンもあります。

中古車を100万円で買ったのに、車両保険は60万円までしか設定できなかったという事もあり得ます。

決して、売買価格(市場流通価格)と保険価格(車両保険の補償額)は一致しないという事を覚えておいてください。

具体的な事故例と支払方は?

解説だけでは少し解りにくいかもしれないので、少し具体的な例を出して説明していきます。

新車の場合は、特にトラブルになる事は少ないので、割愛して中古車や古い車を大切に乗っている方向けの具体例を紹介します。

中古車の自動車を120万円で購入したが、保険価格は100万円が上限だった場合

自動車が水没して、修理費用が100万円を超える場合には全損と言う認定がされて、車両保険の保険金100万円が支払われて終わりです。

同程度の自動車が100万円で売っている場合には、同程度の自動車を再度購入することは出来ますが、同程度の自動車が120万円でしか売っていない場合には20万円を自己負担しなければいけません。

お気に入りの自動車を大切に15年以上乗っている場合

自動車の種類やグレードによっても異なりますが、おおよそ15年以上経過した自動車は保険会社からすると価値のない自動車と言う判断をする場合が多く、車両保険を掛けても車両価格の上限が20万円程度となるケースが多くなります。

こういった自動車が水没して、修理費が20万円を超えた場合には全損と言う認定がされ、車両保険金20万円が支払われて終わりです。

20万円で同じ車に乗れることは無いでしょう。

そうなれば、中古車などを購入するにしても殆どの金額を自己負担しなければいけなくなります。

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まとめ

最後の具体例は少し極端な2例の紹介でしたが、自動車の価値は日々変わります。

新車で購入して5・6年しか経っていなくて、売買価格はそれなりの金額になるが、車両保険の保険金額は全く評価されないという事もあります。

自然災害が多くなり、水没や突風で自動車が損害を受けるという事も珍しくなくなってきていますので、車両保険に加入する際には、全損をした時にこの価格で新しい車が買えるかな?という所を少し意識して保険を掛けるようにしましょう!

そして、売買価格(市場流通価格)と保険価格(車両保険の補償額)は異なるという事も併せて覚えておきましょう。

個人的におすすめするのは、新車であれ中古車であれ、車両保険を掛けるのであれば、その自動車の掛けられる車両価格の目一杯の額を掛けるようにしましょう。

保険料はさほど変わりません。

保険は加入するときの保険料などよりも、事故が起こった時に役に立つか経たないかと言う判断をするようにしましょう。

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