【簡単解説】自動車保険の等級について元保険屋が詳しく解説します!

損害保険
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自動車保険の割引や割増に使用される「等級」について、名前や存在を知っていると言う方も多いと思いますが、詳しくわかると言う方は少ないのではないでしょうか?

「事故で保険を使うと等級がダウンして保険料が高くなる!」という事は知っていても、どんな事故でどれだけの数がダウンするのか?という所を知らないと、思わぬ損をする事があるのです。

そこで、今回は自動車保険の等級について少し解説していきます。

 

自動車保険の等級に関する基礎知識

自動車保険において、保険料の割増・割引を決めるのに重要なのが「等級」と言う物です。

この等級という言葉を知っている方も多いと思いますが、基本的な事を最初に解説しておきます。

簡単に言うと、保険契約中に事故が無く保険を使わなければ、等級は上がり保険料が安くなります。

逆に、事故を起こしたりして保険を使った場合には、等級がダウンして保険料が高くなります。

そして、保険契約期間中に何度も事故を起こしてしまった場合には、事故件数に応じて等級は大きく下がる事になります。

1年契約の自動車保険で3等級事故を2度起こすと、6つ等級が下がります。

そして、ダウン事故を起こした場合にはダウンした等級と同じ年数のあいだ事故あり係数と言う割引率の低い等級を使用する事になります。

先ほどの6等級ダウンした場合には、6年間割引率の低い「事故あり係数」を使用しなければいけません。

割引率などに関しては後述しますが、基本的な等級の仕組みはこんな感じです。

簡単に言ってしまうと、保険会社が契約者のリスクを測るモノと思っておいてください。

等級が低いと事故をよく起こすリスクの高い人、等級が高い人は事故を起こさないリスクの低い人という事で、保険料の割引率を決めているのです。

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等級ダウン事故の種類は3種類!?

保険料を決めるための大きな要因である、「等級」ですが、これは保険契約を結ぶときに重要になってきます。

保険契約に関してリスクを図る目的もあるのですが、新規契約の場合はリスクが解らないために6等級からのスタートとなりますが、更新をする場合には前契約中にどれだけの事故が有ったのか?という所を見ます。

等級を決めるための等級に関わる事故には、「ノーカウント事故」「1等級ダウン事故」「3等級ダウン事故」の3種類があり、それぞれの回数によって等級を決めていきます。

よく、「事故を起こしたから保険料が高くなった!」という事を聞くと思いますが、同じ保険を使っても、等級ダウンにならない場合もあれば、大きく保険料が上がらない事もあるのです。

それは、先ほどの3つのどの事故に該当するかで変わってきます。

次の章からは、この3つを少し詳しく解説します。

ノーカウント事故は事故として扱わない!?

最初に紹介するのは、「ノーカウント事故」と言って、保険を使っても等級がダウンせず事故が無かったと言う扱いになる場合です。

条件と内容と具体的な事故例を紹介していきましょう。

ノーカウント事故のなる場合

ノーカウント事故は事故の件数にカウントしない事故の事であり、保険金の支払いが有ってもその支払が次に解説する条件に当てはまっている場合には、等級ダウンはぜずに無事故であったとして等級は1等級上がります。

条件の解説

まず、ノーカウント事故になる条件は下記の保険金の支払いだけの時の事となります。

※出典:損保ジャパン日本興亜「THEクルマの保険」パンフレットより

簡単に説明すると、車両保険や対人対物賠償を使わなく、自分や搭乗者のケガに対する補償やロードサービスなどの付帯サービスだけを使用した場合となります。

具多的な事故例

具体的にどんな事故かというと、

  • 出かけた先で自動車のバッテリーがあがってしまい、エンジンがかからなくなりロードサービスを呼んだ。
  • 出かけた先で、自動車の中にカギを置きっぱなしにしてロックしてしまい(インキー)、ロードサービスを呼んだ。
  • 後ろから追突されて事故に巻き込まれ、自動車や治療費は相手から出たが、自分の自動車保険からも人身傷害保険の保険金が支払われた

などの場合です。

これも簡単に言うと、事故と言っても自分が悪くない貰い事故の時や自動車でのトラブルの時という事になります。

1等級ダウン事故は条件を満たせば・・・

自動車保険を使う場合でも、条件を満たしていれば1等級のダウンで済むことも有ります。

その条件と内容を解説していきましょう。

1等級ダウンの内容とは?

まず1等級ダウンと言うのは、そのままの意味で等級が1つ下がってしまう事です。

この1等級のダウンと言うのは、簡単に説明すると、自分に過失が無い状況で自動車保険を使う場合です。

具体的な事故例を紹介した方が分かりやすいので、事故例を後述して解説します。

条件の解説

1等級ダウンになる条件は以下のようになります。

出典:損保ジャパン日本興亜「THEクルマの保険」パンフレットより

1と2を組み合わせた事故という事となり、単に車両保険を使ったから3等級ダウンになるという事ではないのです。

要は、先ほども書きましたように、自分が悪くない状況で自動車に損害が出た場合という事です。

具体的な事例

車両保険を使用した時の事故となりますので、少し具体例を出しておきましょう

  • 自宅前に駐車していた自動車にいたずら書きをされた
  • 自動車を盗難された
  • 台風や大雨で、自動車が浸水した

上記の様な事故で車両保険を使用した場合には、3等級ダウンではなく、1等級ダウン事故としての扱いになります。

また、以前は「すえおき事故」と言う区分がありましたが、現在ではなくなっています。

普通の自動車事故は3等級ダウン!

自動車保険を使う事故を起こした場合には基本的に3等級のダウンとなります。

簡単に説明すると、今までの「ノーカウント事故」「1等級ダウン事故」に当てはまらないモノは全て3等級ダウン事故となります。

車両保険に関しては、「運転の操作ミスで自動車に損害が出たので車両保険で直す」と言うのは3等級ダウン事故となります。

また、一般的な交通事故は殆ど3等級ダウン事故となります。

事故あり係数と事故なし係数の違い

保険料の割引率には、2つのテーブルが存在し、事故を起こさない人が適応される「事故なし係数」と、事故を起こして等級がダウンした人が適応される「事故あり係数」の2つがあります。

それぞれで割引率が違う事と、事故を起こした時に事故あり係数を使う期間についてもここから解説していきます。

事故あり係数の期間は下がった等級の数だけ!

まず、事故あり係数は、事故を起こして等級ダウンした人が適応される割引率であり、下がった数自分だけの期間この係数を使用しなければいけません。

例えば、1年間で3等級ダウン事故を2回起こした人の場合は、翌年自動車保険を更新した場合には、6等級ダウンして事故あり係数を6年間使わなければいけません。

また、この6年間の間にまた3等級ダウン事故を起こした場合には、さらに3年間、事故あり係数を使う期間が加算されます。

具体的に書くと、1年契約の自動車保険でそれまで事故が無く16等級まで来ていた人が、1年間で3等級ダウン事故を2回してしまった場合、翌年の自動車保険は「事故あり10等級」となり事故あり係数を6年間使用しなければいけません。

そして、2年後の「事故あり11等級・事故あり係数期間残り4年」の時に再び3等級ダウン事故を起こしてしまった場合、翌年の自動車保険の等級は「事故あり8等級事故あり係数期間残り6年」となります。

事故あり係数の試用期間の上限は6年となっていますので、それ以上長くなることはありませんが、事故をよく起こしてしまう人にとっては、ずっと6年となってしまう可能性がありますね。

事故あり係数試用期間は、完全に消えない限り3等級事故をする度に加算されているシステムとなっています。

等級別の割引率

それでは、等級別の割引率を紹介しておきましょう。

等級 事故なし 事故あり
割増率(%) 64
28
12
割引率(%)











13
19
30 20
40 21

43
22
10 45 23
11 47 25
12 48 27
13 49 29
14 50 31
15 51 33
16 52 36
17 53 38
18 54 40
19
55
42
20
63
44

 

1から3等級は割増保険料となり、6等級までは事故ありなし共に割増・割引率に違いはありませんが、7等級より上になると、大きな差が生まれていきます。

事故ありと事故なしでは、約20%の差が生まれるので大きな保険料の差になりますね!!

まとめ

今回は、自動車保険の等級について少し解説しましたが、出来るだけわかりやすく書いたつもりですが、解らない部分も多かったかもしれません。

そこで、最後に少しだけまとめてみます!!

  • 等級は事故を起こした時など、自動車保険を使用した際にダウンする
  • 等級は自動車保険の割増・割引に使用される指数
  • 始まりは6等級から
  • 1等級から20等級まであり、数字が高ければ高いほど割引率も高い
  • 割引率には2つのテーブルがある
  • 事故あり係数は複数年使用しなければいけない場合が多い
  • ダウン事故には「ノーカウント事故」「1等級ダウン事故」「3等級ダウン事故」の3種類がある

上記の事だけ覚えておけば大丈夫です!!

あとは、交通事故を起こしてしまった時は、何も考えずに自動車保険のお世話になっていいのですが、多くの人が迷うのが自損の小規模損害の時です。

「少し擦ってしまったから、保険で直そうかな?」と言う場合には、3等級ダウンをするので、保険料が高くなるのと低い割引率を3年使わないといけないので、高くなる保険料の差と修理代を天秤にかけてどちらが得なのか?と言うのを考えないといけません。

この事を知らなければ、意外なところで損をする事になるかもしれませんよ!!

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