
災害が起こった際の火災保険の補償は賃貸物件と持ち家とでは違うのでしょうか?
火災保険と一言で言っても、その対象が建物か家財道具かによって、少し異なりますが、基本的には支払い事由は一緒です。
しかし、建物と家財道具とではリスクが違う事や受ける被害と原因も異なりますよね?
今回は、賃貸物件の場合と持ち家の場合とでの違いに関して少し解説をしていきます。
目次
賃貸物件での補償対象は家財道具一式!
家財道具と言われると、タンスやテーブルやイスなどの家具から、冷蔵庫や電子レンジなどの家電製品を思い浮かべる方が多いでしょう。
それらも、もちろん家財道具ですが、着ている服や靴やカバンや子供のおもちゃなど、家の中にあるモノのほぼすべてが家財道具となります。
突風や大雨などの自然災害での損害の多くは建物となり、自然災害で家財道具に損害が出ると言うのは実は少ないのです。
自然災害で考えられる家財道具への損害を与える原因としては、大雨による洪水での床上浸水などが考えられます。
また、「突風によって窓ガラスが割れ、雨が吹き込んで来た事でテレビが壊れた」と言う場合なども火災保険の補償対象になります。
しかし、問題なのは建物に自然災害での損害が生じて、それが原因で雨漏りをしたことにより家財道具に損害が出た場合と言うのは、補償対象外になる可能性が高いという事です。
補償対象外になる可能性が有る理由は、損害の原因が雨漏りだからなのです。
火災保険において「雨漏り」は基本的に免責事項になります。
大きなマンションやアパートでは少し考えられないかもしれませんが、借家などにお住まいの方であれば、こういった原因によって家財道具に損害が出る可能性もあります。
自然災害が原因で建物に損害が出た場合には、大家さんの建物の火災保険で大家さんが対処しますが、それが原因で家財道具に損害が出ても、火災保険の対象にはならない可能性が有るという事を知っておいてください。
持ち家での補償対象は建物と家財道具!?
持ち家の方が火災保険に加入する際に補償対象とするのは、建物と家財道具一式の両方でしょう。
それは賃貸物件と違い、建物も家財道具も自分の物であるため、その財産を守るための火災保険の対象は建物と家財という事になるでしょう。
建物と家財道具を火災保険の対象としていれば、火事の時は勿論ですが、自然災害で建物に損害が生じても火災保険で補償され、家財道具に損害が出ても火災保険で補償はされます。
家財道具に関しては賃貸物件に住んでいる方と同じように、雨漏りでの損害に関しては免責になり火災保険での補償は受けられません。
しかし、屋根が大破して空が見えるような状態で雨が降り込んだと言う場合や、外部施設が破損しての雨などの吹込みに関しては補償されます。
大まかに言うと、家財道具の補償条件は賃貸も持ち家も一緒ですが、経験上では持ち家の方の方が家財道具の補償もされやすい傾向にあると言えるでしょう。
賃貸と持ち家では補償対象が違うだけ!?
火災保険において、賃貸と持ち家の違いは、補償対象の違いだけです。
賃貸の場合には、建物に関しては大家さんの物であるため、火災保険を掛ける必要はありませんよね。
一方の持ち家の場合には、建物も自分の物となるので、火災保険を掛ける必要がありますね。
要はそれだけの違いなのです。当たり前と言えば当たり前のことです。
そして、補償内容や支払い条件と言うのは、どちらも同じとなっているためどちらが有利という事はありません。
まとめ
賃貸物件だろうと持ち家だろうと、事故が起こった際には大きな差はありません。
しかし、自然災害の時には建物への損傷具合によっては、建物内部の家財道具への損害程度は異なるでしょう。
持ち家の方であれば、雨漏りが原因で家財道具に損害が出た場合に家財道具の補償がされなくても、建物の補償で僅かな金額でも家財道具の買い替えなどに回せる可能性はありますが、借家などにお住まいの方であれば、家財道具の補償がされなければ何も補償はありません。
そういった差があると言うだけではありますが、賃貸と持ち家とでは少し補償面で差が出る可能性がるといことを知っておいてください。
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