今回は明治安田生命の「一時金給付型終身医療保険」について紹介・解説をしていきます。
この保険商品は、先日紹介・解説しました「認知症ケアMCIプラス」の主契約部分である医療保障のみの保険商品となっていますので、「認知症ケアMCIプラス」の主契約部分の詳細の解説とも言えますので、「認知症ケアMCIプラス」の記事
【明治安田生命の認知症保険「認知症ケアMCIプラス」は凄い商品!?】
も併せて読んでいただければ幸いです。
目次
明治安田生命「一時金給付型終身医療保険」はどんな保険?
最初に明治安田生命の「一時金給付型終身医療保険」がどんな商品なのか?と言う部分を解説していきましょう。
一番気になるところでもあると思いますので、特徴と加入に対する考え方から注意点と言う核心の部分の紹介と解説をしておきます。
明治安田生命「一時金給付型終身医療保険」の特徴は?
この保険の特徴は、保険金の給付が【一時金】での給付となる点です。
多くの医療保険と言うのは、入院日額○○円と言うように、入院の保障に関しては日額制を採用している保険商品が殆どです。
最近では、「5日までの短期入院の場合は5日分をまとめて支払う」と言うような医療保険も多くなっていますが、そのような保険も基本的には日額制を採用していると思います。
しかし、この保険商品は日額制ではなく【一時金】として保険金を支払う保険商品となり、長期入院になれば30日ごと(一入院120日目まで最大5回給付が限度)に一時金を支払う内容となっています。
この内容がこの保険商品の特徴の一つとなります。
少し簡単に解説をすると、一般的な医療保険の【入院一時金】【手術一時金】のような、付加保障の部分のみの保険と思ってもらえれば解りやすいかもしれません。
明治安田生命「一時金給付型終身医療保険」は追加保障と考えるべき!?
明治安田生命「一時金給付型終身医療保険」は、先ほども少し書きましたように、一時金型の医療保険であり、内容も非常にシンプルな保険商品となっています。
保障内容としては、入院時の給付金・手術の給付金・放射線治療の給付金・先進医療の給付金の4つの種類の保障しかありません。
これだけ聞くと、「充分な保障じゃないの?」と思う方も居るかもしれませんが、通常の医療保険であれば、それぞれの保障がもっと細かく設定されていたり、通院や入院日額の保障など保障自体ももっと手厚くなりますが、この保険は、あくまでも保険支払い事由に該当した場合に一時金を給付するだけの保険商品となるため、一般的な医療保険と同じ感覚で加入すると、非常に保障面で物足らなさを感じると思います。
そのため、この保険に加入するのであれば、一般的な医療保険の追加の保障として加入するか、先日の記事で取り上げた「認知症ケアMCIプラス」にするための、【認知症終身保障特約】と【軽度認知障害終身保障特約】を付加して、「認知症ケアMCIプラス」にして認知症に備えるための保険にしておくのがベターと言えるでしょう。
この保障だけで加入するのは得策とは言えないと個人的には思います。
明治安田生命「一時金給付型終身医療保険」の注意点は!?
この保険の注意点としては、2つを挙げておきましょう。
まず一つ目が【一時金給付型終身医療保険】であると言う事です。
特徴の箇所でも書きましたが、この保険は【一時金給付型】と言う事で、一般的な医療保険では付加保障のような保障をメイン保障にしている保険商品となっています。
そのため、医療保険としては少し物足らない保障内容とも言えますので、保障内容をしっかりと理解して加入するようにしましょう。
もう一つの注意点は【契約可能年齢が高め】であると言う事です。
この保険商品の契約可能年齢は満50歳~満85歳となっており、高齢の方に向けた保険商品となっています。
この保険自体は、「認知症ケアMCIプラス」を付加するために作られたような商品ですので、高齢者の方に向けた商品であるため、若い方が加入することは出来ません。
大きな注意点ではありませんが、覚えておいて損はないでしょう。
明治安田生命「一時金給付型終身医療保険」の基礎情報を解説
それでは、この保険の基本的な情報を紹介・解説していきます。
ここでは、契約に関する基本的な情報と保障内容から保険料例までを解説していきます。
契約に関する基礎情報とは?
契約に関する基礎情報を紹介・解説します!
正式名称:5年ごと配当金付終身医療保険(解約返戻金抑制型)【Ⅱ型】
保険期間:終身
保険料払込期間:95歳まで
契約可能年齢:満50歳~満85歳(被保険者年齢)
基本情報としては、「認知症ケアMCIプラス」と同じ内容となっています。
と言うのも、先ほども書きましたように、この保険は「認知症ケアMCIプラス」の【認知症終身保障特約】と【軽度認知障害終身保障特約】が無いだけの商品となり、基本的な保険商品としては同じ商品となります。
保険商品の内容を紹介・解説します!
ここからは、この保険商品の内容について主契約と特約について紹介・解説をしていきます。
主契約
- 入院時支援給付金(10万円・15万円・20万円から選択可)
- 入院時手術給付金・外来手術給付金(保障額は入院時支援金給付金の半分)
- 入院時放射線治療給付金・外来時放射線治療給付金(保障額は入院時支援金と同額)
- 死亡給付金(保険料払込期間終了後のみ)
特約
- 先進医療保障特約(先進医療に係る技術料と同額・通算2000万円まで)
- 代理請求特約
※先進医療保障特約に関しては、10年更新で90歳まで更新可能となっています。
今回はそれぞれの保障について少し細かく解説をしていきます。
入院時支援給付金
日帰り入院から保障され、入院開始時に一時金として支払われる。また入院が長期化した場合には30日ごとに一時金で給付金の支払を受けられ、1入院で最大5回・120日目まで保障される
手術・放射線治療
施術の部分・内容・種類等を問わず、施術の開始日から60日の間に1回を限度として支払われ、支払回数の限度はありません。
外来の手術に関しては、診療報酬点数が2000点以上となった場合が給付金の対象となります。
これらの保障内容を見ると、長期入院に関しても金銭的な保障は心配ないのかとは思いますが、一般的な医療保険としては少し物とらない保障と個人的には言えますので、あくまでも追加保障として見ておく方がやはり良いでしょう。
一時金の給付と言う事で、考え的には入院に掛かる初期費用のための保険と言う感じになると思います。
保険料例を見ておきましょう!
続いて保険料例を見ておきましょう。
契約例:基準給付金(入院時支援給付金)10万円・先進医療あり
年齢 | 男性 | 女性 |
50歳 | 5,521円 | 4,938円 |
55歳 | 6,296円 | 5,525円 |
60歳 | 7,186円 | 6,239円 |
65歳 | 8,129円 | 7,083円 |
最低限の条件で試算をしていますので、基準金を多くすれば保険料も勿論高くなります。
また、保険料としては決して安いとは言い切れないですが、契約年齢と終身保障と言う面だけ見ると、割安な保険商品かとも言えますが、コストパフォーマンスと言う側面ではあまり良いとは言えないと個人的には思います。
明治安田生命「一時金給付型終身医療保険」おすすめ出来る?
それでは、明治安田生命「一時金給付型終身医療保険」の特徴から保険の中身まで紹介・解説してきましたので、最後にこの保険商品は【おすすめ出来るのか?】という、私の私見を書いていきましょう。
このパートに興味のない方は飛ばしてくださいね!!
さて、この保険をおすすめ出来るかどうかですが、終身医療保険としてはあまりおすすめ出来ません。
先ほども書いたように、認知症保険として【認知症終身保障特約】【軽度認知障害終身保障特約】を付加した「認知症ケアMCIプラス」として加入する分には良いかもしれませんが、医療保険としては保障が最低限過ぎることから、メインの医療保険として持つと言う事に関しては、おすすめ出来ません。
ただし、「医療保障も最低限でもいいし」「入院時には一時金だけあればいい」と言うように、この保険商品の特性をしっかりと理解したうえで、加入する分には良いと思います。
知っていて欲しいことは、この保険は入院時・手術時・放射線治療時など、全ての給付金が一時金のみと言う事です。
紹介と口コミだけで広がった、ほけんのトータルプロフェッショナル
まとめとサービスについて
今回は明治安田生命の「一時金給付型終身医療保険」について商品紹介・解説してきました。
基本的には先日解説した「認知症ケアMCIプラス」と同じ保険商品であり、「認知症ケアMCIプラス」の主契約部分の保険商品と言う事です。
明治安田生命の中では唯一の終身医療保険とも言えますが、契約可能年齢は満50歳からとなっていることから、パッケージ商品からの乗り換えなどを狙って作られている商品ともいえると思います。
決して悪い商品ではありませんが、良い商品とも言えないでしょう。
また、この保険をはじめとして「ベストスタイル」「認知症ケア」「認知症ケアMCIプラス」「50歳からの終身医療保険」の5商品に加入している方は、下記の3つのサービスを受けることが出来ます。
- セカンドオピニオンサービス
- 3大疾病ベストホスピタル紹介サービス
- 糖尿病相談・専門医紹介サービス
セカンドオピニオンや専門医などを紹介してくれるサービスとなっていますので、加入後に病気などで不安を抱えた場合には嬉しいサービスかもしれないですね。
こういったサービスもあると言う事も併せて覚えておいても良いかもしれないですね!
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