ソニー損保は火災保険も販売している!?元保険屋さんから見ておすすめ出来る保険か?

ソニー損保
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インターネットで契約の出来る、通販型の自動車保険で有名なソニー損保ですが、そのソニー損保が火災保険も販売しているって知っていますか?

知らなかったと言う方も多いでしょう。

まだまだ認知度も高くない通販型の火災保険ではありますが、保険料が安くなるのであれば、それは魅力ではないでしょうか。

しかし通販型の火災保険は、一般的な代理店系の火災保険とどこが違うのか気になる方も居るでしょう。

そこで今回は、ソニー損保の火災保険の内容を解説したうえで、この火災保険はおすすめ出来るのか?という所を、火災保険の様々な事故を見てきた立場で解説していきます。

ソニー損保の火災保険はおすすめ出来るのか?

最初に結論を書いておきましょう。

ソニー損保の火災保険は、あまりおすすめ出来る保険内容ではありません。

これが結論です。

しかし、「おすすめ出来る内容ではない」と言いましたが、全くダメと言う訳ではなく、基本的な火災事故や自然災害に対する補償はしっかりとしていますが、細かなところを見て行くと一般的な火災保険の内容には劣ってしまうという事です。

保険料が比較的安いと言うのが、通販型の保険の魅力と言えますので、保険料が安いのは魅力かも知れませんが「安かろう悪かろう」では、もしもの時に役に立たない可能性がある事と、代理店系の商品では対象だったのに、ソニー損保にして対象外になり思わぬ出費をする事になる事もあり得ます。

また、後述して詳細に書きますが、補償を自由に選べるのが強みだとソニー損保は押していますが、近年の自然災害などを見ていると、補償内容は結果として代理店系の商品と似通ってくるでしょう。

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ソニー損保の火災保険の特徴は?

ソニー損保の火災保険の特徴を少し紹介しておきましょう。

ソニー損保の火災保険の特徴は、必要な補償を契約者が選択することが出来て、自分好みの補償内容にすることが出来ると言う点です。

基本的な「火災・落雷・破裂・爆発」と言う補償は必須条件になりますが、それ以外の補償は選択制となっています。

水災や風災をはじめとして、水濡れや外部からの物体の飛来や盗難の補償など、一般的な火災保険では強制的な補償内容も、ソニー損保の火災保険では契約者が付けるか付けないのか選択が出来る様になっています。

これが大きな特徴と言えるでしょう。

ソニー損保の火災保険の補償内容はどんな内容?

それでは、ソニー損保の火災保険の補償内容はどのようなモノがあるのでしょうか?

選択が出来ると言っても、どのような補償があるのか解らなければ、選択できませんよね!

そこで、基本補償をはじめとして特約(自動付帯含む)までを紹介しましょう。

基本補償

  • 火災・落雷・破裂・爆発(必須)
  • 風災・雹(ひょう)災・雪災(選択可)
  • 水災(選択可)
  • 水濡れ・外部からの物体の衝突など(選択可)
  • 盗難(選択可)

特約

  • 地震上乗せ特約(地震保険加入時)
  • 類焼損害・失火見舞費用補償特約
  • 個人賠償責任特約
  • 臨時費用保険金補償特約
  • 残存物取片づけ費用(自動付帯)
  • 地震火災費用(自動付帯)
  • 水道管修理費用(自動付帯)
  • 損害防止費用(自動付帯)

これがソニー損保の火災保険の補償内容となっています。

地震保険に関しては、一般的な地震保険の内容と同じ補償内容となっています。




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ソニー損保の火災保険のメリットとデメリット

ソニー損保の火災保険は、契約者が自由に補償内容を選べると言うのが大きな特徴と言えますが、ここでは、火災保険で様々な事故処理をした経験を踏まえて、この火災保険の補償内容のメッリトとなるところ、デメリットと言えるところを解説します。

大きなメリットは地震への補償

特約部分でも紹介していますが、ソニー損保の火災保険には「地震上乗せ特約」と言う特約が有ります。

これは何かと言うと、地震保険の補償を手厚くする特約なのですが、内容を少し詳しく書くと、火災保険の補償の半分しかない地震保険の補償を火災保険と同額にまでしてくれる補償なのです。

具体的に書くと、建物の火災保険の補償額が2,000万円とすると、地震保険の補償額は1,000万円が上限となり、地震で建物が全壊しても地震保険では再建することは出来ませんでした。

しかし、この「地震上乗せ特約」を付けると、地震保険での補償額1,000万円にさらに1,000万円を上乗せする事で、火災保険の補償額と同等にすることが出来て、地震で建物が全壊しても再建をすることが出来ると言う内容なのです。

因みに、この特約を準備している保険会社は非常に少なく、一般の代理店型の火災保険でも損保ジャパン日本興亜の火災保険と、東京海上日動の「超保険」しかありません。

特約保険料は高めに設定されていますが、地震被害が多い日本ではありがたい補償と言えるかもしれません。

破損・汚損・偶然かつ突発的な事故の補償が無い!

ソニー損保の火災保険の大きなデメリットとも言えるのが、「破損・汚損・偶然かつ突発的な事故」の補償が無いところです。

火災保険の対象となる事故案件をいくつも見てきた中で言うと、この保障がないと言うのは凄くデメリットと言えるでしょう。

何故なら、火災保険を使用する頻度が高い補償の一つが、この「破損・汚損・偶然かつ突発的な事故」だからです。

あまりピンと来ない方が多いと思いますが、この補償は小規模損害で役に立つ補償なのです。

例えば、「部屋の大掃除をしていて誤ってテーブルを壁にぶつけて壁に穴を開けた」「掃除をしていてテレビを倒してしまった」など、日常的に起こりえる補償が無いのです。

実際に火災保険の事故処理で、この補償がある事でいくつもの事故を無事に処理することが出ました。

意外と、火災保険で使う事が多い補償の一つが「破損・汚損・偶然かつ突発的な事故」の補償なのですが、この補償が無いのが大きなデメリットと言えるでしょう。

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選択出来ると言っても結果は全て選ぶ事になる!?

ソニー損保の火災保険の特徴として、契約者が補償を選択出来るとありますが、必須である「火災・落雷・破裂・爆発」は良いとして、風災や水災や盗難までを選択制にしていますが、近年の自然災害などを見ていると、風災や雪災を選択しないと言う方は居ますか?

また、近年では様々な交通事故があり、自宅前に道路がある場合や、その道路の交通量が多い場合には、いつ自動車が自宅に衝突するか解りませんよね?

盗難に関しても、いくら警備をしっかりしていても盗難に入られないと言う確信はありますか?

建物に関しては、様々なリスクが考えられるので、いくら選択制と言っても結果としてすべての補償を付けるのではありませんか?

建物と家財とでは、必要な補償が異なる事から、建物は全てを選択しても、家財道具は選びたいと言う方も居るでしょう。そういった方には良いかもしれません。

しかし、多くの火災保険を担当した立場から言うと、火災保険の補償で唯一選択しても良いのは「水災」と言えますが、これは一般的な火災保険でも補償の有無を選択できます。

要は、戸建住宅とマンションの2階や3階以上の住居では、水に浸かるリスクが異なりますよね?そう言った方のために「水災」に関しては、どの保険商品でも選択することが出来る様になっています。

まとめ

ソニー損保の火災保険は、補償内容を契約者が選択できると言う大きな特徴がありますが、実際に火災保険の事故処理を多くした経験した立場から見ると、決しておすすめできる内容ではありません。

大きなメリットの一つと言える「地震上乗せ特約」があるとは言え、基本的な補償内容のデメリットを上回るモノではないでしょう。

保険料も比較的安いと思いますが、様々なリスクを考えて補償を付けていくと、保険料の差はそこまで出ないでしょう。

また、ハッキリ言うと「安かろう悪かろう」の内容と言って良いと思います。

個人的には、おすすめ出来ない保険と言えますが、それでもこの保険が良いと言うのであれば、しっかりと内容を確認して納得して加入するようにしましょうね!

加入してから後悔しないようにしましょうね!

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