大雨の洪水で自動車が水没している映像を見たことがある人も多いのではないでしょうか?
また、自分の自動車が水没して途方に暮れていると言う方も居るかもしれませんね。
しかし安心してください、大雨で自動車が水没してしまっても、自動車保険に車両保険を付けていれば何とかなるのです!!
そこで、今回は自然災害と車両保険について解説すると共に、事故の時や等級ダウンについてなど車両保険全般の事について少し解説していきます。
大雨など自然災害が多くなってきているので、自分の財産は自分で守るようにしましょうね!!
目次
自然災害での損害は車両保険でカバーできる!?
近年、線状降水帯などで大雨が長く続き河川が氾濫して洪水が起こったり、竜巻などの突風が起こる事が珍しい話ではなくなってきましたね。
そんな自然災害で自動車に損害が出た場合はどうしましょう・・・・
意外と車両保険でカバー出来たりすることを知らない方が多いのですが、車両保険の対象となる場合が多いので、ここでは、自然災害と車両保険について解説します。
洪水や高潮で自動車が水没!?
線状降水帯などの影響で大雨が長い間続いたり、台風と満潮が重なり高潮が発生したりと、自然災害のニュースが多いですよね?
そして、その映像には水没した自動車が映っていませんか?
自動車が水没した場合、保険の対象になるのかな?と気になりませんか?
答えは、車両保険を付帯していれば保険の対象となります!!
意外と知らない人が多いですが、「台風・竜巻・洪水・高潮」と言うのは車両保険の補償範囲となっていますので、もし自動車が水没しても車両保険に加入していれば、一安心できると言えるでしょう。
竜巻などの突風で窓ガラスが割れた!
台風や竜巻など突風の被害も良く聞くようになりましたよね?
先ほども解説した様に、台風や竜巻の被害も車両保険の対象となります。
竜巻などで自動車自体が飛ばされるという事は少ないと思いますが、何かものが飛んできて窓ガラスが割れると言うのは可能性として高いでしょう。
そんな時も車両保険に加入していれば、保険の対象となります。
一つ注意しておきたいのは、窓ガラスが割れた原因が突風という事が客観的に解らなければ、保険の対象とならない場合もあります。
以前から破損していたから、今回の台風で破損したという事にしよう!と言うのは出来ません。またこれをすると保険金詐欺になりますので、道徳心を持つようにしましょうね!!
地震・噴火・津波での損害は対象外!?
大雨による洪水や台風などの突風での損害は、車両保険の対象だという事は説明しましたが、同じ自然災害である「地震・噴火・津波」と言うのは、基本的に車両保険の免責事項になります。
要は、「地震・噴火・津波」での損害は車両保険の対象外という事です。
しかし、最近では「地震・噴火・津波」での損害も補償してくれる特約を準備している保険会社もありますので、心配な方はこの特約を付加するのも良いかもしれません。ただし、保険料は高くなるという事は知っておいてください。
事故を起こしてしまった!車両保険は対象になる!?
自然災害の車両保険について解説しましたが、続いては事故について解説していきます。
通常の交通事故から単独事故の場合までを解説していきます!
事故の相手によって変わる車両保険
交通事故の場合の車両保険は自分の自動車に対しての補償となります。
交通事故の時に無条件で車両保険の対象となるのは、衝突した相手が自動車と言う場合のみです。
それ以外の単独事故や自転車との衝突と言う場合は、「一般条件の車両保険」(補償範囲の広い車両保険)に加入していなければ、補償の対象となりません。
また、この時の自動車には、バイクなども含まれます。
ガードレールに衝突して自動車が破損した!
単独事故の例としては少し具体的ではないかもしれませんが、ガードレールに衝突したり、電柱に衝突したりなど、主に物損と言われる単独事故の場合にも、「一般条件の車両保険」に加入していなければ補償の対象となりません。
また、多いのが車庫入れの時に操作を間違えて、擦ってしまったと言う場合や、自動車の死角にポールなどがあり気づかずに当たってしまうケースです。
よくある事だと思いますが、これらは全て「一般条件の車両保険」に加入していなければ補償の対象となりません。
その事から、運転に自信のない方や新車を購入した方などは、保険料の節約を考えずに「一般条件の車両保険」に加入する事をおすすめします!
当て逃げや盗難の場合は車両保険の対象になる?
最後に、当て逃げや盗難をされた時の補償に関して解説をしていきましょう。
あまり多くない事例ですが、当て逃げも盗難もリスクが0と言う訳ではありません。
もし自分の自動車が盗まれたら、知らない間に当て逃げされていたら、という事も少し考えておきましょう。
当て逃げの場合は一般条件でないとダメ!
駐車していて気づかない間に、当て逃げされていた場合にも車両保険を使うことが出来ます。
しかし、当て逃げの場合には「一般条件の車両保険」でないと補償されません。
保険料の比較的安い「車対車・限定危険」などの車両保険では補償対象外となりますので、覚えておきましょう。
また、当て逃げではなく当てた相手が分かる場合には当て逃げにはなりません。
自動車が盗まれた!!
盗難にあった場合には、「一般条件」でも「車対車・限定危険」のどちらの車両保険でも補償の対象となります。
盗難にあった場合には、すぐに警察に盗難届を出すようにしましょう。
盗難届を出さないと、保険金の請求は出来ません。また、もし保険金を受け取った後に自動車が見つかった場合には、その自動車は保険会社の物になりますので、その辺りは覚えておきましょう。
そして、バイクの盗難に関しては補償対象外となるという事も併せてお覚えておきましょう。
車両保険には2つの種類がある!?
先ほどの章でも何度も出てきましたが、車両保険にも「一般条件」と「車対車・限定危険」と言う2つの種類があります。
一般条件と言うのは、車両に関する損害の多くを補償してくれる種類であり、保険料は高くなります。
その代りに、操作ミスによって車が破損したという所まで補償してくれますので、自動車の運転に自信のない方や新車を買ったと言う方は、保険料をケチらずに「一般条件」の車両保険に加入する方が良いでしょう。
一方の「車対車・限定危険」と言うのは、主に自動車同士の衝突などの事故の場合の補償と言う、最低限の補償だけをする種類の車両保険です。
一般条件の車両保険は高すぎるけど、事故の時に自分の自動車への補償が全くないと少し不安だと言う方には、おすすめでしょう。
また、個人的な意見ですが、車両保険なんて必要ない!と言う方でも、「車対車・限定危険」の車両保険には加入しておいた方が良いと思います。
それは、自動車同士の事故を起こした場合に、自分の車の損害に対して自分の過失分に関しては自己負担しなければいけなくなります。
具体的に言うと4:6の過失割合で、こちらの割合が4となった場合、自分の自動車の修理代の4割を自己負担する必要があるのです。
そういった時に車両保険に加入していれば、保険で対応できますが、加入していなければ全額自己負担となるのです。
相手が悪い事故の場合でも、1割でも過失割合がこちらにあるのであれば、修理に自己負担があるのです。
車両保険に加入しないと言うのであれば、補償が全くないと言う事を理解したうえで加入しない事を決めましょう。
車両保険を使うと等級がダウンする?
車両保険を使うと、保険の等級が「1等級」または「3等級」ダウンします。
これは、使う内容によって異なるのです。
簡単に言うと、盗難や自然災害(大雨や台風など)や落書き・いたずらなど、自身に非が無く車両保険を使う場合には1等級ダウンとして扱われます。
一方で、車庫入れに失敗した場合や死角の物に気づかず擦ってしまったなど、自分に非がある場合で車両保険を使うと「3等級ダウン」となります。
要は、自身に非があるか無いかで判断しましょう!
まとめ
自然災害と車両保険の関係性に関してどうでしたか?
意外と知らなかったという事もあるのではないでしょうか?
最後に少しまとめておきます!!
- 大雨や突風での水没や破損は車両保険の対象となる!
- 事故や盗難の際には車両保険の種類によって補償の範囲は変わる
- 車両保険には2つの種類があり、補償範囲が異なる
- 車両保険は使う内容によって等級ダウンにも関係する
こんな感じの内容です。
車両保険は、保険料が比較的高く自動車保険の保険料の半分を占めていると言っても過言ではありません。
保険料を安くするために、車両保険を省くと言う方も多いかも知れませんが、何かあった時に困らないように補償内容と保険料をしっかりと把握して、リスクも考えながら保険に入るようにしましょう。
大雨など異常気象も多くなり、車が水没すると言うのも珍しい事ではなくなってきています。
せっかく自動車保険に加入しているのに、もしもの時に役に立たなければ意味はありませんよね!
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