生命保険の契約には「保険契約者」「被保険者」「保険金受取人」と言う3つの言葉がありますよね?
れがどんな役割なのか知っていますか?
生命保険の契約で重要な役割をするのですが、それぞれの役割や内容と言うのを理解しないで、適当に決めてしまった!と言う方は居ませんか?
この3者の関係性によっては、保険金を受け取る時に思わぬ税金を支払わなければならなくなることがあります。
この記事では3つの関係性と、契約方法から税金面などの話をしていきます。
目次
保険契約者と被保険者と受取人の役割とは?
保険契約には、その契約を結んだ人「保険契約者」と、その保険の対象となる人「被保険者」と、その保険の保険金を受け取る「保険金受取人」と言う3者が存在します。
死亡保険の場合には、これらすべてを決めなければいけません。
また、医療保険やがん保険の様な生存保険と言われる保険に関しては、保険金受取人は基本的に「保険契約者」か「被保険者」となります。
まず、それぞれがどういった役割なのかを確認しましょう。
保険契約者
保険契約者は保険料の負担をする人の事であり、保険契約を結ぶ人の事になります。
基本的に、この方と被保険者・保険金受取人の関係が大切になっていきます。
被保険者
被保険者は保険の対象となる方の事を指し、この被保険者の方が亡くなったり、病気やケガで入院をした時に保険金や給付金が支払われます。
保険契約者と同じことも多いですが、夫が妻のために保険を掛ける場合や、親が子供のために掛ける場合もありますので、必ずしも保険契約者とイコールになる事はありません。
保険金受取人
この保険金受取人と言うのが、保険契約では重要になってきます。
もちろんですが、家族や親族以外の第三者に設定をする事は難しくなります。
近年では、内縁の夫婦なども増えてきていますので、関係性がしっかりと立証できれば内縁関係の方を受取人に指定する事も出来ますので安心してください。
また、この受取人の設定によって保険金に掛かる税金面が変わってきますので、誰が受取人になるのか?という所はしっかりと考えておきましょう。
保険契約は「誰」が「誰」のために「誰」に掛けるのか?が重要
それぞれの言葉の内容を解説しましたので、ここからは少し具体的に保険契約について解説していきましょう。
基本の形から、少しイレギュラーな形までを紹介していきます。
保険契約の基本的な形
生命保険の契約の基本は下記のようになります。
契約者 | 被保険者 | 保険金受取人 |
A | A | B |
A | B | A |
A | B | C |
A・B・Cに、それぞれ夫や妻や子供など名前を入れると解りやすいです。
この3つが、生命保険(死亡保険)の基本の形になります。
また、医療保険やがん保険と言う生存保険の場合には、これら3つ共に同じ人物が入る事になります。
これを見てもらうと解ると思いますが、保険と言うのは、誰が誰のために誰に掛けるのか?と言うのが大事になります。
また、この3つの契約形態でも、保険金の受け取りの際に税金の種類が変わりますので、次は税金面に関して少し説明をしましょう。
契約形態によって変わる税金
先ほど紹介した3つの契約形態ですが、それぞれ保険金を受け取る際の税金の種類が異なりますので、ここではその税金の種類を紹介します。
契約者 | 被保険者 | 保険金受取人 | 税金の種類 |
A | A | B | 相続税 |
A | B | A | 所得税 |
A | B | C | 贈与税 |
保険の記事や本など保険に関する情報でこれが紹介される理由は、それぞれ適応される税金で税率・控除額が異なるためです。
特に生命保険と言われる死亡保険は、残された家族の生活を守る目的やご自身の葬儀代に充てるなどの理由がハッキリしている場合が多いので、残したい金額を出来るだけ多くして税金を少なくする必要があります。
間違った契約形態にしていると、思わぬ税金の種類が適応されて多くの税金を支払わないとけなく、結果的に手元に残る金額が少なくなるという事になりかねません。
それを防ぐために、この契約形態と税金の種類は覚えておきましょう。
また、この3つの中で控除額が大きいモノは相続税になりますので、死亡保険に関しては基本的に一番上の契約形態にしておきましょう。
イレギュラーな保険契約形態が実は多い!?
保険契約は基本的に、「保険契約者=保険料負担者」となりますが、意外とこの形態が崩れている契約があります。
通常であればおかしな話なのですが、保険契約者・被保険者が子供で、保険料の支払いを親がしている場合や、その逆など実際に保険契約者が保険料を負担していないと言うケースがあります。
契約自体は成立しますので、万が一の時の保障は問題ありませんが、厳密に言うと「贈与」の対象となりますので、保険金の支払い時には気を付ける必要があります。
この様な契約形態になっている場合には、基本形に戻す事をおすすめします。
まとめ
保険契約には「保険契約者」「被保険者」「保険金受取人」の3つの関係について説明しましたが、いかがでしたか?
意外と蔑にしている方も多いところではありますが、死亡保険など大きな金額の保障をしている保険契約では、保険金の受け取り時に「思っていた金額より少ない」「税金が多くかかってしまった」などという事がありますので、気を付けるようにしましょう。
コメントはまだありません