昔から、「傘は傘屋」「下駄は下駄屋」と言うように、それぞれの得意分野・専門知識があります。

近年では、ワンストップで何でも解決が出来てしまう様な便利な世の中になっています。

保険業界でもそうですが、インターネットの普及によって情報が手軽に手に入る時代となり、保険の情報もインターネットで気軽に手に入れられてしまいます。

ＷＥＢ記事で、こんなことを言うのもおかしな話ですが、インターネットの記事って本当に信用できますか？

保険は特に専門性が少し強い分野ですが、情報がありふれている事で、保険の素人でもインターネットに記事を投稿できてしまいます。

そんな記事が多い中で、あなたは誰に保険の相談をしますか？

今回は、保険の相談・情報収集に関して少し書いていきたいと思います。

保険の相談をするならやっぱり保険屋さん

保険の相談をするのはどこが一番良いでしょうか？

保険に関しては、取り扱っているところが結構多くあります。

自動車ディーラー・不動産屋・銀行や郵便局の窓口など、保険に関わりのある業界であれば取り扱う事が多いです。

しかし、上記に挙げたようなところは保険を専門に扱っている訳ではないので、保険に関してのスペシャリストではありません。

それでは、保険のスペシャリストとは誰のことになるのでしょうか？

それは、保険代理店や保険ショップのように、保険をメインで扱っている人たちという事になります。

保険代理店と保険会社を混同する方も多いですが、保険代理店は保険会社の商品を保険会社の代わりに売る人たちです。

簡単に言うと、保険会社はメーカーで代理店は販売会社と言う訳です。

電化製品で例えると、保険会社がパナソニックや日立の様なメーカーで、代理店はヤマダ電機やヨドバシカメラの様な家電量販店だと思ってください。

家電製品も同じですが、ホームセンターの様な所でも家電製品が買えますが、やっぱり性能や価格・特性をよく理解している人に説明を受けて買いたい場合には家電量販店に行きませんか？それと同じで、保険の事は保険代理店に相談するのがベストと言えるのです。

保険代理店の種類は？

保険代理店と言っても、大きく「損害保険代理店」と「保険ショップ」の２つに分けられます。

それぞれの違いと特徴について少し紹介していきましょう。

損害保険代理店とは？

損害保険代理店と言うのにも、細かく分けると「専業」「副業」とありますが、副業代理店と言うのは自動車ディーラーやバイク屋さんや不動産屋のように、本業に関わる保険を取り扱う人たちです。

専業代理店と言うのは、保険だけを取り扱う人たちであり要は損害保険のスペシャリストと言える人たちです。

一昔前は、損害保険代理店は損害保険のみを取り扱っていましたが、最近では生命保険も取り扱っていますので、保険全般のスペシャリストと言っても良いかもしれません。

損害保険も含めてトータル的に相談するのには、向いているのですが、実際問題として生命保険が苦手な人や、損害保険でも自動車保険は得意だけれど、火災保険は苦手と言うように、一人や少人数で営業しているような代理店さんには得手・不得手がある場合があります。

保険ショップとは？

保険ショップとは、駅前やショッピングモールなどにある、生命保険の無料相談などを行っているところです。

近年では、数多くの保険ショップが出来て店舗数も多くなっています。

この保険ショップは、基本的に生命保険を主に販売している事から、生命保険に関して相談をするのに向いているでしょう。

また、こういった保険ショップの多くは乗合代理店と言って複数の保険会社との業務委託を結んでいるため、複数の保険会社の商品を比較することが出来る事と、保険ショップの営業マンは基本的に取り扱う保険会社の商品には精通しているはずですので、相談者に有った保険の提案もしてくれるでしょう。

しかし主戦場が生命保険ですので、損害保険の知識に関しては損害保険代理店よりも劣る場合がありますので、損害保険の相談には向かない場合が多いです。

保険代理店はどのようにして選べば良い？

保険の相談をするのには、保険代理店が適していると言うのは分かっていただけたかと思いますが、保険代理店と言われてもどんなところに行けばいいのか解りませんよね？

先ほども書いたように、得手・不得手が保険代理店にもある中で、損害保険・生命保険と言う大きな括りでの相談先は、解っても細かなところをより詳しく教えてくれる方が良いですよね？

そこで、損害保険代理店の見極め方を少し解説しましょう。

先ほど書いたように、損害保険代理店にもそれぞれ得意分野があります。

火災保険に強い代理店も有れば、自動車保険に強い代理店もあり、逆に生命保険に強い代理店もあります。

ここで解説するのはあくまでも私個人の見解ですので、すべてに当てはまる訳ではありませんが、おおよその判断材料にはなると思います。

火災保険に強い代理店とは？

火災保険に強い代理店の多くは、代理店をしている期間が長い代理店です。

目安としては、４０年から５０年ほどの期間保険代理店として営業しているところになります。

これは、１代だけではなく数世代にわたって保険代理店をしているところが多くなりますが、古い代理店ほど火災保険の契約が多い傾向にあります。

それは、４０年ほど前は積立の火災保険を積極的に売っている保険会社が多数あったため、その時から代理店をしていると言う所は、火災保険契約が多くあり、契約面や事故処理経験が他の代理店よりも多くなることで、火災保険に関する知識が豊富にあります。

こういった代理店を見極めるには、長くその土地で代理店業を営んでいる場合が多いので、地の代理店を探してから、代理店の店主にいつからやっているのか？と言うのを聞けばある程度判ります。

自動車保険に強い代理店とは？

自動車保険に強い代理店は、比較的新しい保険代理店と言えます。

その理由としては、研修生を経験した方は火災保険よりも自動車保険の契約を多く保有する傾向にあります。

火災保険は、昔なじみなど柵が強く頻繁に乗り換えることが無いため、新規獲得をするのは難しい種目でもあります。

しかし自動車保険は火災保険と違い、保険料の安さや顔なじみだからという事で比較的乗り換えやすい傾向にあるため、契約保有数が高くなります。

代理店の店主が４０代ぐらいと比較的若い場合には、自動車保険が強い可能性が高いです。

生命保険が強い代理店とは？

損害保険の代理店の中でも、生命保険に強い代理店もあります。

しかし、かなり特殊なパターンですので、なかなか見つけにくい場合が多いです。

経験上ですが、生命保険に強い代理店さんと知り合うのは、誰かからの紹介でしかありません。

損害保険の代理店なので、損害保険の業務を基本的にはしますが、火災保険も自動車保険も特筆は出来ませんが、それなりに詳しいですが生命保険に関しては、損害保険代理店の中でも群を抜くタイプの代理店です。

見極め方としては、少数で活動している若い人だけの代理店であれば、生命保険に強い代理店の可能性は高いです。

まとめ

保険の相談をするのは保険屋さんが良いと言うのを解説してきました。

いかがでしたか？

少し解りにくい部分も有ったかと思いますので、最後に少しまとめておきましょう。

• 保険の相談をするのは、保険屋さんがベスト
• 保険屋さんにも、損害保険代理店と保険ショップの２つ種類がある
• 損害保険代理店は損害保険には強いが、生命保険には弱い可能性がある
• 保険ショップは生命保険には強いが、損害保険には弱い可能性がある

上記の事を覚えていただければそれでいいです！！

生命保険の情報は数多くあり、銀行や郵便局など身近な所でも販売をしていますが、そのようなところで相談するのではなく、保険は保険屋さんでしっかりと相談・契約・見直しをするようにしましょう！！