生命保険に加入する際に多くの方が気にするのが保険料だと思います。
保障内容が良くて、保険料が安い保険があれば最高ですよね?
でも保険料の安い高いって基準はなんでしょうか?
この記事では、保険の仕組みと保険料について解説します。
安かろう悪かろうではなく、良い保険をお得に選べる知識を付けましょう!!
目次
保険料は安くてもダメ!!
テレビのCMなどを見ていると、「保険料は月々たったの○○円!」と数百円の保険料を売りにしている保険商品を見かけませんか?
確かに月々1,000円を切る保険料を見ると誰でも「安い」と思うでしょう。
しかし、「安い」と「お得」と言うのは別の言葉です。
生命保険の保険料と言うのはいくらでも安く見せることが出来る物なのです。
そして、保険料を安く見せている保険に加入して、「こんなはずじゃなかった・・・」「結果的に損をしてしまった」「無駄な保険料を払っていた・・・」と気づくことになる方が実は多いのです。
この様になるのは、月々の保険料しか見ていなく、保険の全体像と必要性・活用方法を知らないのが原因なのです。
それでは、保険の仕組みと保険料について解説していきましょう。
保険料は保険期間と保障額で変わる!?
生命保険の保険料は、「保険期間」と「保険料払込期間」と「保障額」によって変わります。
保険料を安く見せる場合には、「保障額」よりも「保険期間」と「保険料払込期間」が重要になります。
保険期間を一定にして、その期間中ずっと保険料を払い続ける内容にすると、数千万円の死亡保障でも月々の保険料は数百円~数千円となります。
逆に数百万円の死亡保障でも、保険期間を死ぬまでにして保険料の払込期間を50歳や60歳など期限を決める内容にすると、月々の保険料は数万円と言う金額になります。
文字だけでは解りにくいので、少し表にしてみます。
保険期間 | 保険料払込期間 | 保険料 |
一定期間(定期保険) | 期間中ずっと支払い | 安い |
期限なし(終身保険) | 60歳までなどの有期間 | 高い |
極端な2者を例に挙げましたが、保険契約はこの保険期間と保険料払込期間を組み合わせる物ですので、自分のニーズをしっかりと把握して、保険期間と保険料払込期間を決めるようにしましょう。
損をしない保険の選び方とは?
先ほど「安い」と「お得」は違うと書きましたが、保険と言う目に見えない商品を買うのに、どうすればお得に保険を買うことが出来るのか?と気になる方も居るでしょう。
そこで損をしない保険の選び方を解説します。
いくら月々の保険料が安くてもトータルして多くの保険料を払う事になると、結果として損をしますよね?
賢い保険の選び方は、「いくらの保障が」「いつまでの期間必要で」「いつまで保険料を支払うのか?」という事を把握しておかなければいけません。
保障が一定期間のみで良い場合は定期保険を選べば良いですし、一生涯の保障が必要なのであれば終身保険を選べば良いのです。
一生涯の保障が必要なのに定期保険を選んでしまえば、更新の度に保険料が高くなり保険料が大きな負担になってきます。
また、一定期間の保障で良いのに終身保険を選んでしまった場合には、無駄に保険料の負担が大きくなります。
自分のニーズが何なのか?を理解しているだけで、保険選びを間違えることはありません。
保険は本当に高い買い物!!
生命保険は月々の保険料に目が行きがちなので、あまり実感をする方は少ないのですが、生命保険と言うのは、人生の中で買う3つの高価な物の1つなのです。
マイホームや自動車に続く高価な買い物だという事を知ってください。
マイホームや自動車の場合は、ローンを組むとしても支払総額が目に入る事で、大きな買い物をしたという実感がありますが、生命保険に関しては月々の保険料と保障額しか目に入らないので、総支払保険料が解らないと言う方が非常に多いです。
仮に、終身保険で保障額が300万円の死亡保険に加入し月々の保険料が10,000円だったとします。
この保険の保険料を30年間支払ったとすると、総支払額はいくらになるでしょうか?
10,000円×12か月×30年=3,600,000円
保険料の総額は360万円になるのです。
これはあくまでも、月々1万円の保険料を払ったと言う仮定ですが、一般家庭の平均月間保険料と言うのは3~5万円と言われています。
月々5万円の保険料を30年間支払ったらいくらになりますか?
保険料の総額は1,800万円です。
どうですか?生命保険って高い買い物でしょ?
この保険料総額と言うのが、あまり重要視されない事で、ついつい月々の安い保険料の保険に加入しがちですが、保険は保障と保険料の総支払額をしっかりと把握しておかないと大きな損をしてしまうという事です。
まとめ
保険料について書いてきましたが、いかがでしたか?
テレビのCMなどで保険料の安さを売りにしている商品の多くは保障が一定期間の定期保険であり、安く見せることが出来る保険商品です。
しかし、決してその商品が悪いと言う訳ではなく、自分のニーズに合致していればその保険を選択して安く備えるのは良い事です。
一番いけないのは、保険の事をあまり理解せずに「安いから保険に入ろう!」「よく解らないけど月々数百円なら良いか!」と言う安直な考えで保険を選ぶと、後々大変な事になるという事だけは忘れないでください。
「安い」と「お得」は別の物であり、安い値段にはそれなりの理由があるという事を忘れないでください。
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