保険はすべて掛け捨て!?保険の本質を理解すればその理由は解るはず!

保険の基礎
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「保険はすべて掛け捨てです!」と言われたら、皆さんどう思いますか?

「保険料が勿体ないから加入するのを辞めようか!」とか「いや!貯蓄性の高い保険も有るって聞いたよ!」とか、様々な意見があるでしょう。

確かに、貯蓄性に特化した保険ももちろんありますが、生命保険・損害保険共に基本的には保険と言われる物は掛け捨てなのです。

生命保険に関する情報などで、「加入するなら保険料の安い掛け捨ての保険がおすすめ!」とか、「掛け捨ての保険は損をするからおすすめ出来ない!」など、書いている事もバラバラですよね。

そして、「掛け捨て」と言う言葉だけが頭に残ってしまっていると言う方も居るのではないでしょうか?

そこで、今回はこの「掛け捨て」と言う言葉に少しスポットを当ててみましょう。

保険は基本的に掛け捨て!?

保険には、死亡や病気に備える「生命保険」と、事故や災害に備える「損害保険」の大きく2つに分けることが出来ます。

生命保険の一部を除き、保険は基本的に掛け捨てとなっているのに気付いた方は居ませんか?

自動車保険は、自動車を所有・運転している限り、毎年か数年毎に保険を更新し続けると思いますが、事故を起こさなければ保険金を受け取ることが無いので、支払っている保険料は掛け捨てですよね?

火災保険は、自然災害や火事などの事故が起きなければ、保険金を受け取ることが無いので、支払った保険料は掛け捨てですよね?

医療保険に関しても、定期でも終身でも病気で入院や手術をしなく健康に暮らしていれば、保険金・給付金を受け取ることが無いので、支払った保険料は掛け捨てですよね?

死亡保険に関しては、定期保険であれば保障期間終了まで元気で生きていれば、保険金を受け取らないので、支払った保険料は掛け捨てですよね?

どうでしょうか、保険と言われる物の大半が「掛け捨て」という事に気づきましたか?

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掛け捨てじゃない保険って無いの?

それでは、「掛け捨てじゃない保険って無いの?」と言われると、答えは「あります」なのです。

代表的な保険は、終身の死亡保険です。

死亡保険の保険金の支払い条件は、名前の通り被保険者の死亡であり、保障期間が死ぬまでであれば保険金は必ず受け取れますよね?

そして、多くの終身死亡保険では保険料は保険金を上回る事はありません。

要は支払った保険料よりも多くの死亡保険金が受け取れる保険となっており、掛け捨てと言う概念ではないという事です。

また終身の死亡保険以外でも、養老保険や学資保険や個人年金保険なども、生存保険と言われ支払った保険料と同額または少し増えた金額を受け取ることが出来る保険という事で、掛け捨てと言う概念ではありません。

貯蓄に特化した保険とはなに?

生命保険で貯蓄が出来ると言うのは、生命保険を売る人たちが保険を売るために考えたセールストークの1つですが、実際に貯蓄性に特化した商品はあります。

有名なところで言うと、低解約返戻金型終身保険や外貨建ての保険となります。

これらは、終身の死亡保険の一種であり掛け捨てではない保険商品と言えますが、その中でも解約時に発生する「解約返戻金」が支払った保険料よりも多くなると言う商品であり、貯蓄性に特化した商品として販売されています。

あくまでも、通常の終身死亡保険よりも多くの解約返戻金が期待できることから、解約を前提として契約するケースが多い保険商品とも言えるので、保障を買うと言うよりもお金を少しでも増やしませんか?と言う考え方が強い保険なのです。

この貯蓄に特化した保険も、あくまでも保険ですので「貯蓄」と言う面で見るのであれば、わざわざ保険を使わなくても「投資」などを行う方が良いと言う意見もありますので、貯蓄目的なのであれば、保険の場合は「返戻率」をしっかりと確認して「いつまでにいくら貯まって、いくらの保険料を払うのか、どれぐらいの割合増えるのか?」という所を確認して、その他の貯蓄方法と比べるようにしましょう。

まとめ

保険と言うモノについて少し解りましたでしょうか?

生命保険・損害保険共に「保険」と言うモノは基本的には「掛け捨て」となるのです。

昔は、火災保険にしても自動車保険にしても死亡保険にしても、「もしもの時のお守りみたいなもの」と言われていました。

確かに保険の基本的な考え方は、「自動車事故を起こした」「火事になった」「病気になった・死んでしまった」と言う、「まさか」や「もしも」や「万が一」に備えると言うモノで、基本的には掛け捨てなのです。

そして基本的な考え方だけで言えば、保険は「掛け捨て」だけで本来は良いのです。

生きていく上で様々な不安や心配事は誰にでもあると思います。

その不安や心配事に備えるために保険を活用するのです。

そして最後に言えることは、お金をたくさん持っている方は保険に入る必要はないのです。事故を起こしてしまい、相手方への補償を自己資金で完全に賄える方や、死んでしまっても残された家族に充分なお金を残せる方や、病気になって治療費を自己資金で賄えるような方は、保険に加入する必要はないのです。

保険が必要な人は、お金のない人たちなのです。
自分がどんな不安や心配事があるのか?を理解して、必要額を把握して保険を選ぶようにすれば、保険選びに失敗もしないでしょう。
そして、保険の本質と保険の基本的な考え方を理解すれば、保険と言うモノと上手く付き合っていくことが出来るでしょう。

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